旅レポ

「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」にオープンする北欧風カフェ「Cafe PUISTO」に行ってきました

2018年6月1日 開業

6月1日にオープンする「Cafe PUISTO(カフェ プイスト)」。あけぼの杉の林のなかでゆったりとした北欧時間を楽しんで

 埼玉県飯能市といえば、“北欧のライフスタイルを体験できる”「メッツァビレッジ」の開業が2018年11月と迫って待ち遠しい今日この頃。2019年3月には、同じ宮沢湖エリアに「ムーミンバレーパーク」もグランドオープン予定です。

 そんな飯能市にある「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」も、北欧童話の世界に出てきそうなかわいらしい建物があって、家族連れなどに大人気の公園。本誌でも以前紹介しました。当時は「あけぼの子どもの森公園」という名称でしたが、2017年6月に現在の「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」に改称しています(関連記事「北欧の童話の世界へようこそ♪ あけぼの子どもの森公園」)。

「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」は、飯能市が運営する無料の公園。2017年7月1日には開園20周年を迎えました
入り口から歩いてくると、子供たちに一番人気の「きのこの家」が目に入ります。玄関で靴を脱ぎ、小部屋がある内部で遊ぶことも
左に目をやると新しくできたカフェが! わんぱく池にある青い屋根の建物の手前です

待望の飲食店がついにオープン!

 その「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」に6月1日、「Cafe PUISTO(カフェ プイスト)」がオープンします。コンセプトは「人と地域がつながり、ゆっくりと北欧時間が流れる場所」。従来のファミリー層に加えて、カップルや女性同士などの新たなターゲット層を見込んでいます。

ブルーの壁や屋根が印象的な木造2階建て

 設計は「きのこの家」や「子ども劇場」など、園内にあるほかの建物を手がけた建築設計事務所に依頼しており、一体感のあるイメージでデザインされているとのこと。あけぼの杉の林のなかで鮮やかなブルーの外壁が目を引き、建物自体がSNS映えするお洒落カフェです。ちなみに「PUISTO」は、フィンランド語で“公園”を意味する言葉。訪れる人がそれぞれの時間をゆっくり楽しむ場所となってほしいという願いで名付けられました。

「PUISTO」はフィンランド語で公園のこと
外壁などには地元材である西川材の杉を使用

 カフェ運営事業者は地元飯能市で無農薬・無化学肥料の野菜を作る「ひより農園」。宮沢湖近くの畑で野菜を作り、市内で八百屋を運営しています。このCafe PUISTOのメニュー開発やオペレーションは、東京・青山にあるカフェ「ロハスビーンズ」と提携して取り組んでいるとのこと。代表取締役の本山憲誠さんは「地元野菜を使ったメニューを考えましたので、季節の味も味わってもらえると思います」と話していました。

周囲は緑美しいあけぼの杉林。秋にはオレンジ色に紅葉するのでまた違った印象に

 建物は入り口で靴を脱いで入るスタイルとなっていて、右側がカフェスペース、左側にはキッズスペースがあります。目の届くところでお子さんを遊ばせながらママさんたちがゆっくりとお茶を楽しめるようになっています。

 さらにうれしいことにこの施設、カフェの利用がなくても誰でも利用が可能。飲食の持ち込みはできませんが、例えばキッズスペースだけの利用もオッケー。「多目的トイレも設けられているので、無料の休憩施設として気軽に利用していただければ」と飯能市の担当者は話します。

 店内はフィンランドの冬をイメージする大きなパネル写真なども飾られてちょっとしたギャラリー風。カフェスペースにあるめずらしい形の木の椅子は、北欧でサウナチェアに使われるものなのだとか。

北欧製の家具や雑貨などを使用した内部。カフェスペースは店内に26席あります
トナカイのモチーフが北欧っぽい
1階にあるキッズスペース
2階は全体が見渡せる開放的なスペースがあります
フィンランドを代表するグラフィックデザイナー、エリック・ブルーンの作品の展示も

北欧らしいメニューがラインアップ

スモーブローランチプレートの「テリヤキ」。スモーブローとはデンマークなど北欧エリアで食べられるスタイルのパンで、好きなパンにバターなどを塗り、その上にいろいろな具材を乗せたオープンサンドイッチのこと

 Cafe PUISTOの営業時間は10時~17時でディナーの提供はないため、比較的軽めのメニューがラインアップされました。4種類から選ぶ「スモーブローランチプレート」は、北欧食器の定番「Teema(ティーマ)」のプレートで提供され、ライ麦パンの上にいろいろな具材がトッピングされたオープンサンド。サラダ、キャロットラペ、ドリンクとセットで1000円です。

「ヴィへルシュ」はアボカドがたっぷり乗ったトースト
フルーツのオープンサンド「ヘデルマ」

 デザートは、「ブルーベリーのタルト」「チョコレートケーキ」「フレッシュ2ベリーのタルト」の3種類。コーヒー・紅茶などドリンク付きで700円です。

 ドリンクはスムージーも用意しています。地元飯能産ののらぼう菜にバナナやレモン、豆乳を使ったヘルシーなスムージーはその名も「HANNO-HARVEST」。スモーブローランチプレートを含め、どのメニューもその日に採れた野菜で若干内容が変わるとのこと。地元農園直送ならではの楽しみですね。キッズメニューも用意されるとのことでした。

美味しそうなタルト♪ こちらは2種類のベリーのタルト
ブルーベリーのタルト

 天気のよい日は12席あるテラス席がお勧めです。全メニューがテイクアウト可能なので、混んでいて席がない場合は公園内でレジャーシートを敷いてピクニック気分で食べてもよいですね(ただしほかの建物内は飲食禁止)。また、カフェではオリジナルのコーヒー豆を販売します。北欧らしく浅煎りで若干酸味のあるスペシャリティコーヒーとなっているそうです。

今の季節とっても気持ちのよいテラス席
テイクアウトも可能。公園内の好きな場所で食べてもOK
どうしても目がいってしまうムーミンやスナフキンが描かれたアラビアの食器は数量限定メニューに使用。アサイーボウルなどを検討中とのこと
オリジナルブレンドのスペシャリティコーヒーも販売します(価格未定)
この公園の定番といえる撮影ポイントから

「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」へは、西武池袋線「元加治駅」からゆっくり歩いて20分。クルマの場合は隣接施設と共用で無料の駐車場が250台分あります。ぜひ自然に囲まれたこの公園でスローな北欧時間を楽しんでみてください。最後に公園内にあるほかのユニークな建物などをご紹介します。

小川に架かる見晴らし橋
ユニークな形のベンチ
子ども劇場
森の家
きのこの家
トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園

所在地:埼玉県飯能市大字阿須893-1
開園時間:9時~17時
※土・日・祝日は開園時間を延長。詳しくはWebサイトで
休園日:月曜(祝日の場合はその翌日)、12月28日~1月4日
駐車場:あり(無料、隣接施設と共用で約250台)
Webサイト:トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園

 なお、Cafe PUISTOオープンの6月1日は10時30分からオープニングレセモニーを開催予定のため、一般営業はセレモニー終了後の予定です。

ゆきぴゅー

長野生まれの長野育ち。2001年に上京し、デジカメライター兼カメラマンのお弟子さんとして怒涛の日々を送るかたわら、絵日記でポンチ絵を描き始める。独立後はイラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”として、雑誌やWeb連載のほか、企業広告などのイメージキャラクター制作なども手がける。