【イベントレポート】[国際]文具・紙製品展、GIFTEX 2015
[国際]文具・紙製品展とGIFTEX 2015で見つけた旅行で使うと便利なグッズ
(2015/7/10 16:09)
- 2015年7月8日~10日 開催
- 会場:東京ビッグサイト
リード エグジビション ジャパン主催、全日本文具協会後援で、「第26回[国際]文具・紙製品展」(ISOT)が7月8日~10日に開催された。本イベントは、文具や紙製品などを集めた日本最大の商談展示会で、国内や海外からさまざまな文具・紙製品が展示された。また、会場となった東京ビッグサイトでは「第10回[国際]雑貨EXPO GIFTEX 2015」も同時開催された。文具や雑貨の中には、旅行で便利に活用できる製品も数多く存在しており、この文具・紙製品展とGIFTEX 2015で見つけた、旅行で使うと便利なグッズを紹介しよう。
“実は旅行に便利”なグッズが豊富なキングジム
キングジムは、[国際]文具・紙製品展開催直前の7月7日に発表した、ラベルライター「テプラ」シリーズ新モデル「SR5500OP」や、デジタル名刺ホルダー「ピットレック」シリーズ新モデル「DNH20」などを展示した。
SR5500OPは、テプラシリーズ初のBluetooth対応モデルで、iPhone/iPadと専用アプリを利用し、ワイヤレスでラベル作成が可能。また、専用ラベル作成ソフトに「Google翻訳」を利用した翻訳機能が搭載され、多言語でのラベル作成も容易となっていることから、翻訳機能搭載ということで訪日外国人施策への利用も訴求している。
DNH20は、液晶面に感圧式タッチパネルを搭載することでタッチ操作やスタイラスペンを利用した手書き機能などが新たに追加され、利便性が高まっている。
これら新製品はオフィスやビジネスシーンでの利用が中心となるが、同社ブースでは旅行に持って行って使うと便利な製品もいくつか展示されていた。
デジタルまいごひも MA150
「デジタルまいごひも MA150」は、スマートフォンとBluetoothで連携し、距離が離れるとスマートフォンでアラームを鳴らせるグッズだ。子供の荷物や服などに取り付けておけば、親の近くから子供が離れた場合などにアラームが鳴り知らせてくれる。また、スマートフォンのアプリからデジタルまいごひものアラームを鳴らしたり、逆にデジタルまいごひもを操作してスマートフォンのアラームを鳴らすことも可能だ。アラームを鳴らす距離を約8m~30m程度の範囲内で3段階に設定できるため、比較的近い距離でもアラームを鳴らせる点はかなり安心な特徴だ。
本来は子供の迷子を防ぐグッズだが、旅行時にスーツケースなどの身のまわりの荷物に取り付けておけば、防犯グッズとして役立てられる。また、デジタルまいごひもとスマートフォンのアラームは同時に鳴らせるので、スマートフォンの置き忘れも防げそうだ。
今年5月より販売されており、価格は4104円。
OLETTA
「OLETTA」は、A4サイズの書類をスマートに持ち歩くホルダーだ。A4サイズの書類を入れて3つ折りに折りたためる構造となっており、書類をスマートに持ち運べる点が特徴。使う時には、本体を開いて内部にA4サイズの書類を入れ、折り目に沿って折りたたむだけ。これで、書類が綺麗に3つ折りされ、コンパクトに持ち運べる。
折り目部分以外は、やや硬めの心材が封入されているため折れる心配がなく、無造作にカバンに入れても内部の書類をしっかり保護してくれる。また、幅の狭いチケット類なども同時に収納し持ち歩ける。そのため、印刷したEチケットの控えや各種乗車券、地図、入国・出国審査書類、関税申告書類なども折れ曲がることなく持ち運べるだろう。
製品には、PP(ポリプロピレン)タイプと縫製タイプを用意。カラーは、PPタイプで中身の見える透明タイプが赤、黄、緑、青、透明の全5色、中身の見えない不透明タイプが赤、青、黒の3色を用意。縫製タイプはオレンジ、青、白、黒の4色を用意。価格はPPタイプが540円、縫製タイプが972円。
tatamun
「tatamun」は、たたんで3サイズに変形できる収納ポーチだ。B5サイズのノートまで収納できる本体ポケットと、ペンなどの筆記用具を収納するペンケース部と2つの収納スペースが用意され、筆記用具とノートをスマートに持ち運べる。また、2つ折りや3つ折りに折り曲げて利用することも可能となっており、持ち物に応じて形を変えて利用できる点が非常に便利だ。
もちろん、収納できるものは筆記用具やノートに限らない。USB充電ケーブルなどの各種ケーブルやモバイルバッテリなどをスマートに持ち歩いたり、小型のタブレットを収納するケースとしても活用できそうだ。
カラーは赤、黄、ネイビー、黒の4色をラインアップ。価格は1728円
デジタル耳せん MM1000
「デジタル耳せん MM1000」は、ノイズキャンセリング機能を活用した耳せんだ。構造は、いわゆるノイズキャンセリングイヤフォンイヤフォンと同じで、イヤフォンに内蔵されるマイクで周囲の騒音を集音し、その音を打ち消す波形をイヤフォンから流すことで騒音を低減する仕組みとなっている。電車の走行音や飛行機のエンジン音、室内の空調の動作音などを約90%低減する。また、人間の声は低減されないように工夫されており、航空機や鉄道などで利用する場合でも、アナウンスを聞き逃す心配は少ない。
見た目はノイズキャンセリングイヤフォンそのものだが、別途スマートフォンやポータブルプレーヤーなどを接続して音を鳴らす機能はなく、騒音を低減する機能のみに特化した仕様となっている。デジタル耳せんという名称は、そういった仕様から付けられている。
バッテリは単4乾電池を1本利用し、単4形アルカリ乾電池で約100時間と長時間の使用が可能。イヤフォン部分のケーブルを本体側面に巻き付けて収納できる点も、持ち運びに便利だ。旅行中の航空機や鉄道での移動中にリラックスしたい場合などに便利に活用できるだろう。価格は5378円。
暮らしのキロク
「暮らしのキロク」は、付箋タイプのメモ用紙だ。ただ、一般的な付箋と異なるのが、レストランやカフェ、映画、ダイエットなど全12種類のシチュエーションに合わせた記入項目が印刷されている点。
例えば、レストラン用では、日付や店名、場所、味や盛り付け、接客などの評価を記入できる項目が用意され、簡単にレストランでの食事内容を記録できるようになっている。旅行先でのレストランでの食事など、写真だけでは分かりにくいことも、この暮らしのキロクを持ち歩いていれば、簡単にメモして保存しておける。旅行後にアルバムの写真横に貼れば、旅の記録として大いに活用できるだろう。
旅行では、カフェに対応できる「COFFEE」や「SWEETS」、食事内容を記録できる「RESTAURANT」、買い物内容を記録できる「SHOPPING」や「GIFT」などが活用できそうだ。なお、1冊に12種類の記入項目が網羅されているわけではなく、1冊ごとに1つの記入項目が用意される。1冊に25枚のメモが封入されており、価格は486円。
重量計付きスーツケースベルト LMT1-B
各種生活雑貨を扱うシーマテックジャパンは、デジタル重量計を内蔵するスーツケースベルト「LMT1-B」を展示した。スーツケースにベルトを巻き付け、重量計のスイッチを入れた状態で、重量計上部のベルトを持って持ち上げることで、スーツケースの重量を計測できる。
ベルト部分はダイヤル錠でロックできるようになっているが、TSAロックに対応しているので、アメリカの空港でもしっかりロックを掛けて荷物を預けられる。また、重量計部分は着脱可能になっているので、重量を量るときだけ装着し、荷物を預ける時には外して機内持ち込み手荷物に入れるようにしておけば、重量計部分が破損する心配もない。さらに、重量計は単体でも利用可能となっている。背面にフックを取り付けることで、機内持ち込み手荷物の重量を量るといったことも可能だ。
通常、航空機では受託手荷物に制限があり、それを超える重量の荷物を預ける場合には、超過料金が徴収される。この超過料金は結構高いので、できれば受託手荷物は制限未満に抑えたいところだ。とはいえ、スーツケースの重量は手に持って判断するのは難しく、かといって、スーツケースの重量計測のためだけに“吊りはかり”を買うのはもったいないと思う人も多いだろう。本製品なら、スーツケースベルトに重量計が付いているのが便利なところだ。事前に正確な重量が分かり、荷物を預ける時に重量超過を指摘されて慌てることもなくなるだろう。
シーマテックジャパンでは、同様の製品をすでに発売しているが、LMT1-Bでは重量計のスイッチが大きくなり、操作性が向上しているとのこと。7月下旬より、旅行グッズを扱う量販店などで販売を開始する予定だ。価格は4880円。
ペン形のロール付箋「ペントネ」
カンミ堂が発売する「ペントネ」は、ロール状の付箋をペン形の専用ケースに収納した、独特の仕様の付箋だ。サイズは175×62mm(幅×奥行き)と、まさにペンサイズ。ペン立てに立てて収納できるのはもちろん、ペンケースなどに筆記具と同時に入れて簡単に持ち歩ける。
使い方も独特だ。一般的な付箋は、積み重ねられた付箋を1枚ずつ剥がして利用する。それに対しペントネは、セロハンテープなどと同じように、ロール状に巻き付けられた付箋を引き出して切り離し利用する。巻き取られている付箋はすべて繋がっているが、幅12mmごとにマイクロミシン目が入れられており、同じサイズで綺麗に切り離して利用できる。1つのロールに70枚分の付箋が巻き取られており、本体1つに3個分の付箋ロールを収納できる構造なので、ペントネ1本で210枚と多くの付箋が利用可能。補充用の付箋ロールも販売されるため、付箋を使い切っても補充して継続利用できる点も安心だ。
また、最小サイズで使うだけでなく、複数枚を一体として切り離せば、大きな付箋としても利用できる。その場合には、小さな付箋では書き切れない多くの情報を書き込めるので、ちょっとしたメモ帳代わりとしても活用可能だろう。1つで複数サイズの付箋として活用できる点は、ほかの付箋にはない大きな特徴だ。しかも、ペントネの付箋はトレーシングペーパーのように貼った部分の下が透けて見えるものもある。地図や情報誌などに貼り付けて利用する場合でも、貼った部分の下の情報を把握できる。
旅行時には、ガイドブックや地図などを参照しつつ、気になるところに印を付けたりメモを書き込むこともあるだろう。そんなときに付箋があれば便利と感じる場面はよくあるが、一般的な付箋は持ち歩いて利用するのは少々不便。しかしペントネは、ペン同様にスマートに収納して持ち歩け、好きなサイズに引き出して利用できる。しおり代わりからメモ帳用途まで使え、全18色とカラフルな付箋をラインアップしている点と合わせて、旅行時に活用したいグッズだ。
ペントネは、異なるカラーの付箋ロールを3個ずつ封入した、全6モデルをラインアップしており、販売価格は799円。補充用の付箋ロールは、3種類同梱で486円。
圧縮ナプキン
イタリアのNAPKINが製造し、日本ではダイヤモンド株式会社が代理店として販売される、圧縮タイプのナプキンだ。日本のレストランなどでは、濡れナプキンやお手ふきなどが提供されることが多いのに対し、海外のレストランではお手ふきが提供されることはほとんどない。そんなときに備えて、海外旅行時に小型パックのウエットティッシュを持ち歩いている人も多いと思うが、この圧縮ナプキンも旅行時に便利に活用できるグッズだ。
250×250mm(幅×奥行き)のナプキンを、直径25mmほどのキューブ形に圧縮。かさばらず軽々持ち歩ける点は非常に便利だ。そして、キューブに水道水やミネラルウォーターなどをかけると元の姿に戻り、お手ふきとして利用できる。生地はレーヨン製でしっかりしており、厚みもあるため、洗って繰り返し使うことも可能。海外のリゾートホテルやスパ、レストランなどでも実際に利用されているという。
日本では、10個のナプキンキューブが入ったパッケージや、96個入りパッケージ、より大きなハンドタオルサイズなどもラインアップされる予定。10個入りパッケージの価格は1404円。
首都圏鉄道路線図ハンカチ
地図製品の製作販売を行なっている東京カートグラフィックは、東京近郊の鉄道路線図を印刷したハンカチを展示した。首都圏のJR、私鉄、地下鉄の各線が網羅されている。東京近郊のかなり広い範囲の路線図を網羅しているため、やや文字サイズは小さいが、サイズは530×530mm(幅×奥行き)とハンカチとしては大きめで、路線図も結構見やすい。
こちらは、旅行グッズというよりはお土産としての位置付けが大きそうだが、地方から首都圏に旅行する場合に持っておけば、結構役立ちそうだ。駅名は日本語表記と英語表記が用意されるため、海外からの旅行者に活用してもらったり、海外へのお土産としても喜ばれそうだ。価格は1080円。