【イベントレポート】関空旅博2015
7万円で旅行できる!? エミレーツ航空がセミナーでドバイの魅力を語る
「世界一が大好きで、話題作りも大好きなドバイが帰ってきました!」
(2015/5/26 00:00)
- 2015年5月23日~24日 実施
「ドバイ」と聞いて、みなさんはどのようなイメージを思い浮かべるだろうか。オイルマネーで潤い、お金持ちが集い、何から何まで高級品で仕立てられている街で、庶民の旅行とは縁遠いのでは……。もちろん超高級セレブ向け施設も充実しているが、航空機とホテルをパックにして7万円台のプランでも十分に楽しめるというドバイ。その魅力が存分に語られた「関空旅博2015 海外旅行セミナー」エミレーツ航空編の内容を紹介する。
セミナー前半はエミレーツ航空の説明からスタート。エミレーツ航空は国営企業ではなく民間企業だが、ドバイ政府が株式を100%所有。保有する航空機は234機、オーダー中の機数は278機、合計500機を超える数になるが、古い機材を引退させつつ新しい機材が納入されているため、およそ300前後の機数を運航させている。
航空機の耐用年数は12年とも言われるが、エミレーツでは6年で機材を入れ替える。そのため金満の会社だとよく言われるそうだが、あくまでもお客様安全と定時運航を徹底するための方針とのこと。
そもそもドバイが航空会社を持ったきっかけは、オイルマネーにまかせてどんどん飛行機を買って、どんどん飛ばすということではなく、ドバイが地理的に見て世界中に航空路線を持つのに適していることに首長が気がついたからだそうだ。
関西空港発着便で主に使用される機材はB777-300だが、便によっては豪華仕様のA380-800も使用されている。航空機の違いによって料金が変わることはなく、便名から好きな機体を選んで乗ることもできる。
ファーストクラスはベッドやシャワールームが用意されるなど、当然贅を極めた仕様だが、ビジネスクラスでも「まるで地上の高級ホテルで過ごしているような」くつろぎが楽しめるそうなので、是非搭乗してみたいものだ。機内エンターテインメントシステム「ICE」も高い評価を受けており、世界どの路線でも日本人向けコンテンツが楽しめる。
「ドバイのエミレーツと言えばお金持ち」というイメージは筆者のみならず持たれているようで、「世界でどのぐらいのスポンサードをしているのですか」といった質問がよくあるそうだ。
大阪でのセミナーらしく「ぶっちゃけトーク」ということで、岡山氏から「ズバリ、世界で1年間に9270万ユーロ、約125億円のスポンサードをしています」という説明があり、参加者からは「おおぉ」というどよめきと、「(やっぱりすごいね)」という納得感が入り交じった感想が漏れていた。
ヨーロッパサッカーチームユニフォームの胸には常にエミレーツのロゴを入れ、FIFA公式ワールドワイドパートナー、テニス全米オープン、F1グローバルパートナーなど名だたるスポーツにスポンサードしているエミレーツということで、日本国内のスポーツチームなどからもスポンサー依頼があるものの、「世界の人々にどのぐらい露出できるか」という非常に厳しい審査基準があるため、残念ながら現時点で国内スポーツへのスポンサードは実施していないとのことだった。
セミナーの後半はドバイの最新情報が満載。まず「2020年のイベントと言えば?」という質問が会場に投げかけられると、間髪入れずに「ドバイEXPO」という回答が返ってきた。これには「そこは東京オリンピックと言って欲しかった(笑)」と岡山氏も苦笑。参加者のドバイへの興味深さがよく分かる。
ホテルのオープン予定も多く、「Palazzo Versace」「Bvlgari Resort Hotel & Marina Village」「The Address Residence Sky view」と、今後続々とオープンするそうだ。
世界一目立つ物が大好きなドバイは、展望台も上へ上へと伸び続ける。「At The Top」では、124階部分/地上452mに4000円程度で入場できる展望台があるが、さらにその上の148階部分/地上555mに高級展望台を新設。入場料は約1万円で、かつ展望時間が30分に制限されているとのこと。これまで整備されている「ドバイMETRO」に加え、新たに路面電車の「ドバイトラム」ができ、観光名所への移動がますます便利になっている。
「アトラクション」でまとめるのは多少無理があるような気もするが、警察も観光に一役買うのがドバイ流。Aston Martin、Bugatti Veyron、Bentley、Marcedes Benz、Lamborghini、Ferrari FFと、世界の名だたるスーパーカーがドバイ警察にパトロールカーとして採用されている。
驚くのはまだ早い。なんと、ドバイ警察に予約をすれば、記念撮影するためにこれらのスーパーパトカーを出動させてくれるというのだ。警察も観光発展に一肌脱ぐとは、さすがドバイ。
ドバイはいま再び建築ブームに沸いており、「世界一が大好きで、話題作りも大好きなドバイが帰ってきました」と岡山氏は表現。「でも、ドバイ旅行はお高いんでしょう?」と思われがちだが、航空代金、ホテル代金、燃油サーチャージをすべて入れても7万円台からのツアーが続々登場しているとのこと。
一流ホテルに泊まっても20万円を切るパックもできているので、ぜひ「お金持ちしか行けないところ」と思わずに、ドバイを体験してみたい。
セミナーの最後にはクイズ大会が行なわれた。「新たに就航した路線は?」「主要機材は?」「ICEのチャンネル数は?」などセミナー内容に沿った問題が出題され、参加者は次々と正解。プレゼントはオリジナルキャラクターグッズ、パスポートホルダー、女性向けのカジュアル腕時計などに加え、子供用の飛行機型リュックサックなどが用意され、子供用リュックは見事に女の子がゲット、会場最後方からステージまで、大喜びで走って行く姿が印象的だった。
いや~、旅って、本当に素晴らしいものですね。