【イベントレポート】
【ツーリズムEXPO 2017】AI活用、自動化が進む旅行サポートアプリ
ナビタイムが新アプリを披露。好みに合う観光スポット提案や自動翻訳デバイスも
2017年9月22日 23:27
- 2017年9月21日~24日 開催
9月22~24日(一般公開日は23日~24日)に、東京ビッグサイトで開催されている「ツーリズムEXPO 2017」。各国政府観光局や日本の地方自治体、旅行会社や航空会社が多数出展しているが、より快適な旅行を支援するスマートフォンアプリやWebサービス、デバイスのブース展示も見逃せない。
ナビタイムが「NAVITIME トラベル」のスマートフォンアプリ版を初披露
ナビタイムは、9月22日から提供を開始したスマートフォンアプリ「NAVITIME トラベル」を披露。旅行したい日程やエリアを選び、訪れたい観光スポットを登録していくと、スポット間の移動時間を考慮したプラン(スケジュール表)ができあがるというもの。観光情報の紹介記事を閲覧でき、そこからボタンをワンタップするだけで訪れたいスポットとしてスケジュールに追加することもできる。
およそ1年前にリリースしたPC版のNAVITIME トラベルとデータを共有するため、PCとスマートフォンとを行き来しながらの編集も可能。フライトやホテルの予約も同アプリから行なえる。日本語を含め5言語に対応し、インバウンド需要もカバー。国内旅行と台湾旅行のプラン作成が可能で、台湾旅行については複数選択したスポットを効率的に観光できる順番で自動で並び替えられる。
ユーザーの好みそうなスポットをAIが提示する「Deaps」
人工知能技術を利用したiOS向けの投稿型お出かけサポートアプリが「Deaps」。自分が訪れたスポットを写真や動画とともに投稿していくと、その内容やユーザーのコンテンツ閲覧状況などを解析して、ユーザーの興味のありそうな観光スポットを人工知能により推測して提案してくれる。複数のスポットを組み合わせて旅行の「プラン」を作ることも可能。現在のところスポットとプランのユーザー投稿総数は数万におよぶ。
「地方創生」につながるツールの1つとして期待されており、地方自治体からの引き合いも多いとのこと。地域でイベントを実施する際、現地にQRコードを設置してそれをスマートフォンなどで読み取ることで、Deapsのプラットフォームを通じてイベント自体や参加店舗などの情報を提供したり、「特集」という形でDeapsのアプリ内に専用のコーナーを設けたりできる。
最も自分に合う街歩きを提案する「CT-Planner」
「CT-Planner」は、東京大学と首都大学東京の研究室が共同で開発する、街歩きプランの作成をサポートするWebサービス。交通手段、観光エリア、出発地と目的地を指定し、街歩きのスタイルを「いろいろ楽しむ」「のんびり行こう」「文化を知りたい」「子供とめぐる」などから選択するだけで、その観光エリアの最適な移動ルートを提示する。日本全国の80地域の街歩きに対応する。
1度ルート検索した後でも、街歩きする時間、曜日や時間帯、歩く速度の設定を変更して、施設の営業時間帯などを考慮したルートの再検索を行なうことが可能。また、検索されたルートで街歩き中に遭遇する自然の多さ、エンタメやアート、ショッピングといった要素の程度を調整し、より自分の趣味嗜好に合った街歩きを可能にする機能も備える。