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JAL、“鶴丸”にちなんで協賛する「第2回こども鶴の絵コンテスト」の表彰式を実施
(2016/1/6 06:00)
- 2016年1月5日 実施
JAL(日本航空)は1月5日、羽田空港のJALメインテナンスセンター1(東京都大田区)において、「第2回こども鶴の絵コンテスト」の表彰式を実施した。
同コンテストは、未就学児を対象に、釧路湿原を中心に生息する丹頂鶴(タンチョウ)をテーマとした絵を募集したもので、幼児教育を行なっているアンテナ・プレスクールが主催。釧路市と共催した。ロゴマークとして丹頂鶴をモチーフとしているJALのほか、北海道観光振興機構、北海道新聞釧路支社、釧路新聞社、釧路観光コンベンション協会が協賛している。
2015年7月1日~同9月30日までの募集期間に全国から約80件の応募が寄せられ、2015年12月7日に釧路市において審査を実施。7名の受賞者が決定した。
- 最優秀賞:石井悠大くん(岡山県倉敷市)
- 北海道観光振興機構賞:宮島諒くん(千葉県印西市)
- 釧路観光コンベンション協会賞:中山凌圭くん(東京都千代田区)
- JAL賞:五十嵐海音ちゃん(神奈川県横浜市)
- 釧路市長賞:藤田蓮くん(釧路市)
- 北海道新聞社賞:羽鳥義宗くん(釧路市)
- 釧路新聞社賞:瀧田柚葉ちゃん(釧路市)
表彰式には北海道外在住の7名および家族が出席。賞状および賞品がプレゼンターから手渡されたほか、メンテナンスセンター内にある「SKY MUSEUM」の見学会が実施された。なお、北海道在住の受賞者については別途、釧路市役所において授賞式を行なうという。
表彰式の冒頭、挨拶を行なったJAL取締役会長の大西賢氏は、同社が57年前に鶴のロゴマークいわゆる“鶴丸”を尾翼に掲げたことに触れ、「(鶴丸を)会社のシンボルとして長く使っておりました。ある時、違うマークを採用することが起きるのですが、2011年2月28日、真新しい飛行機に鶴丸を再度掲げる、ということをさせて頂いて、まっさらな航空機でしかも鶴丸が復活した航空機を釧路に飛ばさせて頂きました(注※)」とコメント。同社にとってそれほどまでに鶴は特別な存在であり、このコンテストへの協賛もそれを踏まえてのことだと説明した。
※ロゴマークの変更は2011年4月1日から。2月28日のフライトは新導入となるボーイング 767-300ER型機を使用したツアー向けチャーター便で、羽田と、丹頂鶴のふるさとでもある釧路を往復した(JL4901便/JL4902便)
今回のコンテストについては「小さいお子さんの感性が素直だなと言うことと、イメージされたことが絵の中に凄く出ていると感じた」「感性あふれる絵を見せて頂いて心から素晴らしいなと思いました」と感想を述べた。
続いて主催者であるアンテナ・プレスクール 校長 石井至氏が登壇。釧路出身という同氏は「地元の人にとっては珍しくないが、東京に来ますとこんなにきれいな鳥はなかなかいない」「釧路に足を運んで、鶴を見て頂く機会になれば」とコンテストを始めた理由を説明した。
今年のコンテストについては昨年(2015年)より応募数が増えたといい、一次審査で7点に絞ったあと、釧路市役所での最終審査により各賞が決定したと述べた。
授賞式後に行なわれた囲み会見において大西氏は、2011年のロゴマーク選定の際「すべての年代の社員の8割あまりが鶴丸を選んだ」といい、JAL=鶴のイメージであることを説明。そのうえで、「お乗りになるお客様だけでなく、広いレンジで愛される航空会社を目指すべき」であり、今回のコンテストでは「小さいお子さんたちが鶴を書いて、我々の飛行機を見て“あ、鶴だ”と、こう言ってもらえる」と、その効果に期待を寄せた。
また、釧路が位置する東北海道については「冬場の天気の素晴らしさをご存じない方が多いと思う」と話した。同社では地域活性化を狙った「ジャパンプロジェクト」を実施しているが、さらに一歩踏み込んで産業の創生や実際の観光に直結する「新ジャパンプロジェクト」を始動しており、同様にあまり知られていない地域地域の魅力を発信していきたいとした。