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万博記念公園にオープンする「EXPOCITY」ならではのオリジナルショップ&アイテムを紹介

2015年11月19日 オープン

2015年11月16日 内覧会実施

 11月19日に大阪府吹田市の万博記念公園内にオープンする大型複合施設「EXPOCITY」。この中心となる商業施設が「ららぽーとEXPOCITY」だ。関西初出店48店舗を含む全305店舗が軒を連ね、店舗面積は約7万1000m2の巨大ショッピングモールで、三井不動産では従来の「ららぽーと」を進化させた「フラッグシップモール」と謳っている。本稿ではこの多数の店舗のなかから、同所ならではのお店、施設をピックアップして紹介する。

「ららぽーとEXPOCITY」は3階建て。各階に大きく2つの通路があり、そこに沿って店舗がレイアウトされている。営業時間は10時~21時(レストラン街など一部店舗を除く)

ビッグサイズや手作りカントリーマアムを楽しめる「カントリーマアム FACTORY」

通常の4倍近い重量のカントリーマアムをお店で焼き上げて販売する「窯だしカントリーマアム」

 不二家の「カントリーマアム FACTORY ららぽーとEXPOCITY店」は、人気クッキー「カントリーマアム」のスイーツを中心とするショップ。不二家では「ミルキーカーニバル」というミルキーを中心したショップは展開しているが、カントリーマアムを中心に据えたのは全国でも初めてのショップとなる。

 一般販売されているカントリーマアムの4倍近い重量となる1枚約40g、直径7cm以上のカントリーマアムを同店で焼き上げる「窯だしカントリーマアム」は1枚150円。窯だしカントリーマアム自体はミルキーカーニバルなどでも販売されていたが、カントリーマアム FACTORYのものは大きさのほか、5種類の味にナッツなどをトッピングしているのが特徴だ。

 このほかにも、砕いたカントリーマアムをクリームに練り込んだ「焼きチーズタルト」(200円)や「窯だしシュークリーム」(210円)、「洋菓子屋さんのクレープ」(3種類、各450円)などが並ぶ。

 このほか、カントリーマアムを手作りできる「手づくり体験工房」も実施。各回6名までの参加で、11時、13時、15時、17時の1日4回実施。10時に当日分の参加受け付けを行なう。参加費は1000円で、5枚のカントリーマアムを手作りして、持ち帰ることができる。通常よりも大きめの生地を使って、自由に形やトッピングを施していき、約1時間をかけて自分だけのカントリーマアムを作れる貴重な場だ。

ららぽーとEXPOCITY 1階の「カントリーマアム FACTORY ららぽーとEXPOCITY店」
ショーケースにはカントリーマアムを使ったスイーツが並ぶ
砕いたカントリーマアムをタルト生地に敷き詰めた「焼きチーズタルト」
同じく砕いたカントリーマアムを練り込んだ「窯だしシュークリーム」
人数、回数限定で実施される「カントリーマアム手づくり体験工房」

同店ならではの「だし醤油味」や「たこ焼き味」を楽しめるカルビープラス

カルビーのアンテナショップ「カルビープラス」

 カルビーのアンテナショップ「カルビープラス ららぽーとEXPOCITY店」は、大阪の同店限定商品として「だし醤油」「たこ焼き」の味の商品を提供。

 揚げたての商品を提供するホットスナックコーナーでは、関西風のだしを効かせた「だし醤油味」の揚げたてポテトチップス(310円)や、「ポテりこ」にソースとマヨネーズの風味を効かせた「たこ焼き味」(310円)を提供している。

 物販コーナーでは、だし醤油味の厚切りポテトチップス「大阪じゃがクランチ だし醤油味」(500円)を販売。加えて、ご当地じゃがりこを8袋集めた「じゃがりこ 地域の味シリーズ」に同店オリジナルの「大阪限定箱」版(864円)を用意し、販売している。

地元・吹田市の情報発信基地「Inforest すいた」

吹田市のイメージキャラクター「すいたん」

 このEXPOCITYの所在地である大阪府吹田市の情報発信施設として、「Inforest すいた」もららぽーとEXPOCITY内にスペースを設けている。JR吹田駅前にあった観光センターが移転する形でオープンし、万博記念公園はもちろん、プロサッカーチーム「ガンバ大阪」のホームタウン、アサヒビールの工場などで知られる吹田の観光スポットをアピールしている。

 近年、吹田市が力を入れているのが「鉄道」で、「鉄道のまち吹田」というコピーでプロモーションしている。同市はJR西日本、JR貨物、半休、大阪地下鉄(大阪市交通局)、大阪モノレール、北大阪急行が乗り入れ、現在は廃止された吹田操車場のほかにも各社の車両工場や車庫などが集まっていることから、これを観光資源として活用しようと取り組みが始まったそうだ。

 万博記念公園を会場に、2012年にスタートした「万博鉄道まつり」は、4回目の2015年には全国から42社が出展し、8万人を集客する大規模イベントに成長している。2016年も3月に実施予定とのことで、来場者数10万人を目指して取り組んでいるという。

太陽の塔を中心に置いた「Inforest すいた」
パンフレットなどで観光情報を提供
万博記念公園関連のグッズも販売
オープンから2016年1月30日までは大阪万博フェアを開催。1970年当時の万博関連アイテムの展示など貴重な品々が飾られている
イメージキャラクターの「すいたん」グッズ
大幸薬品、マロニーといった地元企業の紹介
ダスキンは、吹田市内に「ダスキンミュージアム」を10月1日にオープンした
アサヒビールの最初の工場が設立された地としても知られる吹田市。アサヒビール吹田工場では予約制で工場見学を受け付けている
地元の「吹田くわい」を使った焼酎の販売も
JR貨物を含め6社が乗り入れ、15の駅があることから「鉄道のまち吹田」をアピール。毎年3月に実施している「万博鉄道まつり」も年々規模を拡大している

JTBはリゾート専門店をオープン

リゾートに特化した「JTB関西ららぽーとEXPOCITY店」

 JTB関西は、ららぽーとEXPOCITYの2階に「JTB関西ららぽーとEXPOCITY店」をオープン。リゾート旅行に特化しているのが特徴で、カウンターの上にはビーチリゾート、テーマパークリゾート、ウインターリゾート、高原リゾートをイメージしたポップなイラストが飾られている。

 内覧会のために来訪していたJTB関西 代表取締役の籠島慎二氏にお話を伺ったところ、「そこへ行って何をするかという目的を重視して旅を選ぶ人が増えており、“癒やし”や“体験”に人気がある」とし、お客さんと一緒に目的に向けて旅を作っていけるような店を目指しているという。また、「リゾート専門」と間口を狭くするのは厳しいのではないかとの意見もあったそうだが、観光目的の旅の多くは「リゾート」に関わりがあり、こうした専門店で多くをカバーできると判断したそうだ。もちろん、店頭で相談を受ければリゾート以外の旅であっても通常の店舗同様に受け付ける。

 店内は“五感を刺激”することをコンセプトに構成。視覚では先述のポップなイラストのほか、ビーチリゾート風の内装、タイル張りのラックなどを特徴にする。また、スタッフの制服もリゾートを意識したカジュアルなものとなっている。

 聴覚への刺激としては、ハワイアンミュージックやグアムの民俗音楽など、リゾート地を感じさせるBGMを流す。

 店頭には80インチのタッチ対応デジタルサイネージを設置。触覚を刺激するタッチ操作で、自由に視点を変えながらリゾート地の風景を楽しむことができる。

 嗅覚はアロマ加湿器を使った南国の香りの演出で刺激。味覚への刺激はリゾート地のお菓子などを提供する。この提供するお菓子を始め、店内のイメージは季節ごとにテーマを変えて、来る度に新しい感覚を得てもらえるようにするという。

 なお、オープン記念として、2016年2月29日までに宿泊を伴う旅行を申し込んだ人から抽選で2名に、ペア2名のグアム往復航空券をプレゼントするキャンペーンを実施している。

4種類のリゾートシーンが描かれたポップなイラストが店内を飾っている
株式会社JTB関西 代表取締役社長の籠島慎二氏
スタッフの制服もリゾートを想起させるカジュアルなもの
カウンター周辺の木を使った内容や、タイル張りのラック、ラックの上の小物など、店舗全体でリゾートを演出している
触覚を刺激するアイテムとして80インチのタッチ操作対応デジタルサイネージを設置。リゾート地の風景を自由に視点を変えて見られる
味覚を刺激するのはリゾート地のお菓子。オープン時はハワイのマカダミアナッツチョコが置かれるそうだ

添乗員付きヨーロッパツアーを多く提供する阪急交通社

阪急交通社の「ららぽーとEXPOCITYトラベルセンター」

 ららぽーとEXPOCITYに出店するもう1つの旅行会社が阪急交通社。リゾート特化のJTB関西とはガラリと趣が異なる、オーソドックスな内装のお店だ。長年の添乗員付きツアーに実績がある同社は、40代前後以上からシニア層を中心に、特にヨーロッパ方面のツアーをプッシュしていくという。

 同店の記念ツアーとして、ローマ5日間4万9800円(各出発日10名限定)、パリ5日間4万9800円(同)ほか、スペイン、ドイツ、バルト三国の欧州地域、台北、沖縄、東京ディズニーリゾートといった国内外のツアーを、23日の一般販売に先駆けて、19日のオープンに合わせて店頭で先行販売する。

同店のオープン記念ツアーを19日から店頭で先行販売。23日からWebなどでも一般販売される
添乗員付きのヨーロッツアーには特に力を入れているという
多数のパンフレットが、目的地や目的別に整然と並べられている

セガとBBC Earthが協力した体感ミュージアム「オービィ大阪」

「オービィ大阪」

 ららぽーとEXPOCITYのなかの施設ではないが、“大自然超体感ミュージアム”と銘打った「オービィ大阪」は、セガとBBC Earthの共同プロジェクトによって生まれた施設で、関東では「オービィ横浜」がみなとみらい地区で2013年に開業している。

 セガのコンテンツ開発力と、BBC Earthのネイチャー・ドキュメンタリー映像を活用し、地球上のさまざまなシーンを舞台にしたコンテンツや体験、シアターを提供する。ただし、こうしたメインの施設は2016年初頭のオープンとしており、現在は入り口に用意された、実物大のメスのキリン(4.8m)などのオブジェが飾られているのみで、その先に入ることは現時点ではできない。

 一方、このオービィ大阪の施設を抜けた先にあたる1階下のフロアに設けられたオフィシャルショップは開業済みだ。動物に関するものから鉱物まで自然や動物に絡んださまざまなグッズ、食品が売られている。

オービィ大阪のメインエントランス。この奥でキリンやライオン、シマウマなどが出迎えてくれる
こちらは1階下にあるオフィシャルショップ。11月19日にオープンする
動物をテーマにしたグルメやぬいぐるみ、ペーパークラフトほかの知育玩具などが充実。動物や恐竜の形にカットした焼き海苔も人気アイテムだそうだ
化石の販売
蛍石などの天然鉱物
硬骨と軟骨を別の色素で染め分けた透明骨格標本

(編集部:多和田新也)