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大阪万博当時の人気メニューから現地の老舗まで、「EXPOCITY」で楽しめるグルメを紹介

2015年11月19日 オープン

2015年11月16日 内覧会実施

「ららぽーとEXPOCITY」のレストラン棟はオレンジサイドを通ってららぽーと本館へ向かう途中にある

 11月19日に大阪府吹田市の万博記念公園内にオープンした大型複合施設「EXPOCITY」。この中心となるのが店舗面積7万1000m2を誇る大型商業施設「ららぽーとEXPOCITY」だ。ショッピングモール内にはフードコート「FOOD PAVILION(フードパビリオン)」と屋外に並ぶ3層構造のレストラン棟「EXPO KITCHEN(エキスポキッチン)」が併設され、「『食』にもエンターテイメント」をコンセプトに、子供から大人まで楽しめる体験型のレストランなど35店舗のレストランがラインアップされている。営業時間は10時(一部店舗は11時)から22時となっている。

外部レストラン棟「EXPO KITCHEN」

 ららぽーとEXPOCITY「オレンジサイド」に繋がる外部レストラン棟「EXPO KITCHEN」には18店舗が集結。「『食』にもエンターテイメント」をテーマに体験型のレストランも出店し、子供から大人まで3世代楽しめるをコンセプトにさまざまな食を楽しめる。

 関西初出店となる「ガンダムスクエア」は西日本初のガンダム専門ストアを併設しているカフェ。ここでしか購入できない限定品やメニューも取り扱う。店舗前にある高さ約5mのガンダムとシャア専用ザクのジオラマは圧巻だ。

 回転寿司の「大起水産」ではマグロ解体ショーや子供や外国人観光客向けのお寿司教室を実施するほか、“スイパラ”の愛称で親しまれるスイーツビュッフェの「スイーツパラダイスファクトリー」はパティシエが作るスイーツ工場を併設した新形態の店舗を展開、土日祝日には予約制で親子ケーキ教室(1組2名/保護者+小学生で3580円、スイパラバイキング料金込み、キッズ用スイパラTシャツ付き)も行なう。

ガンダムカフェの前にある、ガンダムとシャア専用ザクのジオラマ。ガンダムカフェの上にはスイーツパラダイスファクトリーが入る

「EXPO KITCHEN」の中でも注目なのが、EXPO'70(大阪万博)で絶大な人気があった、国内料理や世界各国の料理を再現した「万博食堂」だ。アメリカ館で提供されたTボーンステーキや、ソ連館のボルシチやピロシキ、ドイツ館のアイスバイン、ニュージーランド館で人気だったマトンカレーなど世界各国の料理をラインアップ。万博時代懐かしの昭和のナポリタンや、万博で人気沸騰となったハンバーグステーキなどの洋食も揃える。

 お子様ランチ「万博キッズランチ」は万博開催当時に東海道新幹線を走っていた、鼻が丸い0系新幹線をかたどったプレートで提供される。店内には万博グッズの展示や当時の映像が流れ、まるでEXPO'70へタイムスリップしたようなワクワク感を子供から大人まで楽しめる。

万博食堂の外観には各国の国旗が並んでいる
アメリカ館の「月の石ハンバーグ」(1280円)。万博当時のハンバーグステーキは、現在のふわふわ食感のハンバーグではなく、食べ応えのある食感と肉汁のジューシー感が特徴だった。再現メニューでは、当時の食感を活かしつつ現代風にアレンジ。子供でも食べられるようにスパイスは控えめだが、特製デミグラスソースで大人でも満足の食べ応え
ニュージーランド館で、その人気が当時話題になったマトンカレーを再現した、「万博カレー(マトン)」(1280円)。こちらも子供を意識し、甘口のカレールーが特徴。野菜の甘みのなかにカレーのスパイシーさが活きており、あとをひく美味しさ。とろとろに煮込まれた角切りのマトンと野菜でボリューム満点
店内にはEXPO'70のポスターやオブジェが展示され、モニターでは当時の映像が放映されている
店内でひときわ目をひくEXPO'70のジオラマ
スタッフが付けているバッチも、太陽の塔をモチーフにしたもの

 EXPO'70のアメリカ館にパイロット店舗として日本に初上陸したケンタッキー・フライド・チキン(KFC)。当時1日で200万円を売り上げるほどの爆発的な人気を誇り、日本へ本格的に出店するきっかけともなった。そんなKFCが日本初上陸したこの地に、45年目のメモリアル店舗としてオープンしたのが「KFC ららぽーとEXPOCITY」だ。

 日本で唯一となるレストラン形式の店舗で、創業者カーネル・サンダースのおもてなしの心をコンセプトに、カーネルが調理法を完成させた「オリジナルチキン」や、鶏のむね肉をニンニク生姜醤油につけ込んで揚げた日本オリジナルの「カーネルクリスピー」をはじめ、KFCの定番メニュー「コールスロー」や「ビスケット」のほか、カーネルのオリジナルレシピを再現した、この店舗オリジナルメニューなど、常時60種類のメニューが食べ放題で提供される。

 店内はカーネルの故郷であるアメリカ南部のおもてなしの心「サザンホスピタリティ」を表現し、木材をふんだんに使ったアースカラーの落ち着いたデザイン。カーネルが実際に着用したスーツの展示や貴重な映像も流れる。

 料金はランチタイム(11時~17時)が70分で平日大人2030円、小学生1058円、土日祝日が大人2138円、小学生1166円。ディナータイム(17時~22時)は80分で平日、土日祝日ともに大人2678円、小学生1382円。アルコール飲み放題は別料金で1156円。小学生未満はランチ・ディナータイムともに518円で3歳以下は無料となっている。

オリジナルチキンやカーネルクリスピー、フライドフィッシュなどの定番メニューももちろん食べ放題。オリジナルのデザートもここでしか味わえない
KFCレストラン「KFC ららぽーとEXPOCITY」の外観。テラス席横のカウンターではテイクアウトメニューも取り扱う
店内には常時60種類のメニューが並ぶ。チキンのトマト煮込みや洋風スープで煮込んだおでんはオリジナルメニュー
アラビアータ、クリームソースをかけたショートパスタなど、ここでしか食べられないメニューもたくさん並ぶ。「オリジナルチキン」も揚げたてを食べ放題。好きな部位を好きなだけ食べられるのがうれしい
ジャンバラヤ(写真左)は野菜の甘みを活かした優しい味。カルボナーラ(写真中央)は濃厚なチーズ風味が口いっぱいに広がる。チキンのトマト煮込み(写真右)は、煮込むことで鶏肉とトマトの旨みがでぎゅっと濃縮され、トマトの酸味で後味は爽やか。どのメニューもファミリー層を意識したやさしい味わいだった
木をふんだんに使った落ち着きのある店内。壁にはカーネルの人生を描いた展示やショーケースにはカーネルが実際に着用していたスーツも展示されている。黒いボウタイに付けられた、カーネルの顔を模したピンバッチがおしゃれだ

万博のパビリオンのような“わくわく”を感じるフードコート「FOOD PAVILION」

 ららぽーとEXPOCITYグリーンサイド3階に位置するフードコート「FOOD PAVILION」。まるでEXPO'70のパビリオンのように、日本だけではなく世界各地の料理を提供する17のレストランが並んでいる。

 エントランスにはショーケースの中に、大阪万博の各パビリオンの制服のレプリカが展示され、その周りにはEXPO'70のパンフレットやスタンプカードなど貴重な当時の資料が並ぶ。エントランスの壁面にはEXPO'70の写真が並んでいる。床にはEXPO'70の公式マップが描かれ、数々のパビリオンが並んでいた当時の様子をうかがい知ることができる。

フードコートのエントランス。床にはEXPO'70のマップが描かれ、ショーケースには各パビリオンのユニフォームや当時の貴重な資料が展示されている

 FOOD PAVILIONの中央には太陽の塔を思わせる巨大なオブジェがあり、時間ごとにライトアップが変化する。1200席以上ある客席は、白いテーブルとカラフルな椅子が並ぶエリア、木目の落ち着いたテーブルと椅子が並ぶエリアなど、中央のオブジェを中心にいくつかのエリアに分かれている。窓際のカウンター席からは太陽の塔を眺めながら食事をすることができ、まるで万博会場にいるようなわくわくを感じられるデザインになっている。

 子供用の背の低いテーブルと柔らかい素材でできた椅子が並ぶキッズシートなど、子育て世代を意識。フードコートに隣接するおむつ替え・キッズトイレスペースは、イギリスのベビーグッズの企画・販売を手がけるDADWAYとコラボしたデザインとなっている。

FOOD PAVILIONの中心にあるオブジェ。時間ごとにライトアップが変化する
フードコートはエリアごとにデザインが異なり、落ち着いた雰囲気やポップな雰囲気など万博の賑わいを感じるインテリア
窓側のカウンター席からはEXPO'70のシンボル「太陽の塔」を眺めながら食事を楽しめる
キッズシートエリア(写真左)とDADWAYコラボのおむつ替え、キッズトイレ(写真右)
フードコート壁面のタイルにはEXPO'70当時の新聞記事がプリントされている

 17店舗の人気グルメが一堂に会したFOOD PAVILIONには、日本各地の有名店、人気店のグルメが集結する。地元大阪からは、たこ焼き発祥の老舗「たこ焼き発祥のお店 会津屋」や大正11年創業の老舗洋食店「元祖オムライス 北極星」をはじめ、漫画「美味しんぼに」登場した鶴橋の本格韓国料理店「Korean Kitchen まだん」、「料理の鉄人」にも出演した有名シェフ追立氏が手がける「チャーハンスタジアム追立」が出店する。

たこ焼き発祥の会津屋のたこ焼き(12個500円)。会津屋のたこ焼きは生地に味がついているので、ソースをかけずにそのまま頂く。アツアツで風船のようなふっくらとした食感で、香ばしい出汁の香りが食欲をそそり、何個でも食べられそうだ
大正14年に日本で初めてオムライスを考案した北極星の元祖「チキンオムライス」は780円。ふわふわのオムレツにくるまれたチキンライスは鶏肉の旨みが凝縮され、まろやかでちょっぴり甘めのソースがとても落ち着く優しい味
「ハヤシオムライス」(1100円)は肉の旨みが引き立つオリジナルのハヤシソースが自慢。ふわふわのオムレツに包まれるのは、タマネギの甘みが引き立つバターライス。卵とバターライス、ハヤシソースのハーモニーが絶妙
チキンオムライスと唐揚げ、エビフライにプリンがワンプレートに乗った「お子様セット」(1000円)は、大人も食べたい組み合わせ。プリンは提携している玉子屋と共同で作った北極星オリジナルの一品。(お子様セットは大人でも注文可能とのこと)

 ほかにも、全国から有名店が集結。認定を取得した“本物”のご当地どんぶりを楽しめる「ご当地丼ぶり屋台」をはじめ、東京からは、つけ麺で有名な「つじ田」、天丼で人気の「日本橋 天丼 金子半之助」が関西初出店するほか、神戸の三宮に本店を持つイタリアンの名店「TANA FORNO FRESCA」がピザやパスタをカジュアルに楽しめる新業態の店舗を展開。

 福岡の豚骨ラーメンの老舗「一風堂」がプロデュースする「RAMEN EXPRESS PRODUCED by 一風堂」ではファストフード感覚でラーメンを楽しめ、香川丸亀市で昭和23年創業の日本初のセルフうどん店「讃岐うどんまごころ」、牛タン発祥の仙台を代表する「仙臺たんや 利久」、明治33年創業の名古屋コーチン親子丼で有名な「鶏三和」などの日本各地のグルメや、1975年ハワイオアフ島で誕生した「ハワイアングルメバーガー クア・ダイナ」やタイ人シェフが腕をふるうタイ料理店「ティーヌーン」などの世界各地のグルメも味わえる。

(鈴木崇芳)