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甘いもの好きおじさん、東京ドームホテルでイチゴ尽くしのアフタヌーンティーを食べる

2025年12月9日~2026年3月31日 実施
ストロベリーアフタヌーンティーは3月末までの期間限定。空いていれば当日でもOKだが週末やイベント開催時は満席となる傾向のため予約がオススメ

「食欲の~」とか「実りの~」なんて言葉があるように、秋は美味しいものが多い印象だ。特に果物は桃や栗、それにブドウなどなど枚挙にいとまがないほど。その時期を過ぎてしまうと何もないのかといえば、クリスマス前に高騰するアレがある。本来、一季なり(露地栽培)の場合は春~初夏が旬なのだけれど、ハウス栽培が多い日本では冬の果物のイメージが強い。

 少し回りくどくなったが、アレとはそう苺だ。「女峰」や「豊の香」といった歴史ある品種から、定番となった「とちおとめ」「あまおう」「章姫」、最近ではそれに加えて日本各地でさまざまなご当地ブランド苺が誕生するなど、幅広い層に人気のある果物といえる。

 実は個人的に苺には少しだけコダワリがあって、以前からプランターでちまちまと栽培している。もう何年もチャレンジしているのだけれど、あまり大きくならないし収量も少ないので常々「農家さんはすごいなぁ」と感じている。そんな感じで個人的にも苺は好きな果物なのだけれども、ワリと痛みやすいこともあって購入する機会は少なめだ。

 個人的な事情を前置きをしてしまったが、そんなことを気にせずに苺を存分に堪能できるのが「東京ドームホテル」(東京都文京区後楽1-3-61)のスカイラウンジ&ダイニング「アーティスト カフェ」で実施されている「ストロベリーアフタヌーンティー」だ。

JR水道橋駅から歩いてすぐの東京ドームホテル。ストロベリーアフタヌーンティーが楽しめるアーティスト カフェは最上階の43階だ

 ヘビーな読者ならご存じかもしれないが、実は昨秋にシャインマスカット&メロンのアフタヌーンティーを堪能している。その際、同店では定期的にアフターヌーンティーのフェアを実施しており、なかでもストロベリーアフタヌーンティーが一番人気だと聞いていた。そんな経緯もあって甘いもの好きおじさんとしては万難を排して行かねばなるまい、と機会をうかがっていたのだった。

ストロベリーアフタヌーンティー

期間: 2025年12月9日~2026年3月31日
時間: 15時~18時(L.O.17時、2時間制)
料金: 6300円(1名、税・サービス料込み)
予約: 公式Webサイト

 というわけで、1月吉日。満を持して東京ドームホテルの最上階、43階にあるアーティスト カフェへ。「おじさん」×「ひとり」のコラボレーションは明らかに場違い感が漂ってはいるものの、もう2度目なので慣れたもの。前回は柄にもなくジャケットなぞを着込んでいったが、今回は仕事用の着古したダウンジャケットだ……。

 そんなことはさておき、このアーティスト カフェからの眺望は素晴らしい。東京ドームホテルは長方形をしていて、フロアからは南北方向を望むことができるのだけれども、地上150mかつ周囲に高層ビルがないこともあって東京を一望できる。仕事柄、わりと高層ビルや高層建築物に上っていると自負(どんなだ)しているが、間違いなく上位にランクインする眺めだといえる。ランチやディナーも楽しめるので、アフタヌーンティーはちょっと……なんてしり込みすることなく訪れてみてほしい。

アーティスト カフェのエントランス。フォトスポットにもピッタリ
アーティスト カフェ店内。メインとなるセンターラウンジ
北側の眺め
南側の眺め。天気がよければ富士山が望める

 お目当てのストロベリーアフタヌーンティーは15時からのメニュー。時間的にはオヤツどきって感じだけれども、テーブルに運ばれてきた3段スタンド+セイボリーの組み合わせはなかなかのボリューム感。フェアの主題となる苺を筆頭に赤色系の食材が多く使われていることもあってテーブルの上は春を思わせる華やかな雰囲気になる。内容は以下のとおり。

当日の席は北側
ストロベリーアフタヌーンティー。これは2名分

セイボリー

フォワグラのブリュレ 苺のアクセント、サーモンと海老のクロワッサンサンド、苺とモッツァレラチーズのムース

3段スタンド

上段: 苺とキャビアの冷製カッペリーニ、苺のポップオーバー ピスタチオの香り ~本日のマカロン添え~
中段: 苺のショートケーキ、苺のモンブラン、苺と柚子のヴェリーヌ仕立て
下段: 苺、ショコラオレンジスコーン、苺スコーン、苺とチーズムースのパフェ、本日のチョコレート

ドリンク

ホット: ストロベリークリーム(※)、チョコベリー(※)、カモミールブレンド、ダージリンセカンドフラッシュ、アッサム、カフェラテ、本日の紅茶
アイス: リンゴ酢 ソーダ割り、カフェオレ
ホットorアイス:コーヒー、アールグレイ
※フェア専用メニュー

 撮影しつつ眺めていて気が付いたのが定番といえるチョコレートとの組み合わせがなく、その代わりに柑橘とチーズが組み合わされていたり塩味系のメニューがあったりと、ただ苺の甘さだけにフィーチャーしていないところ。これは楽しみ。

 ちなみに、使われている苺は時期などによって異なるのはもちろん、メニューによっても種類を変えているとか。ただ、3段スタンドの下段にセットされている単体の苺のみ公表しているそうで、この日は「とちあいか」とのこと。栃木産のわりと新し目の品種だ。

いざ実食

 食べ始める前にまずはドリンクを選択。ホット、アイス計12種類が用意されているなかから選んだのはストロベリークリーム。フェア専用とのことで、この期間しか飲むことができない限定フレーバーだ。ひと口飲んでみるとほのかな甘みとともにふわっと苺の香りが漂ってくる。後味もすっきりとしてスイーツとともにストレートで楽しむにはピッタリといった感じ。

フェア専用のストロベリークリーム(右)。左はアイスのアールグレイ

 しかし、アフタヌーンティーはメニューの種類が多いこともあって、どこから食べ始めるか迷ってしまう。基本は3段スタンドの下からって話だけれど、「甘い」「しょっぱい」「甘い」を繰り返していくのも王道っぽい。少し悩んだ末、食事系のメニューから攻めていくことにした。ということでセイボリーから。

 まずは前菜的なフォワグラのブリュレ 苺のアクセント。見た目にはクリームブリュレ的なルックスながら、カラメルの下にはフォワグラと卵黄のプリン。甘いのかなと思って口にする濃厚なコクが襲ってくるサプライズ。添えられている苺のソースも甘さではなく苺ならではの酸味が演出として使われている感じだ。

 生ハムと苺の赤が映えるのが苺とモッツァレラチーズのムース。チーズのコクと生ハムの塩味、苺の甘みと酸味、そしてアクセントにバルサミコ酢が加えられており、それらが組み合わさった複雑なハーモニーが楽しめる。

 最後がサーモンと海老のクロワッサンサンド。エビとサーモンをジェノベーゼマヨネーズでまとめた一品は、これふたつとコーヒーがあればそれだけで豪華なランチとして満足できてしまいそう。美味しくてボリューム満点だ。

フォワグラのブリュレ 苺のアクセント
苺とモッツァレラチーズのムース
サーモンと海老のクロワッサンサンド

 続いては3段スタンドの上段へ。今回のメニューのなかでも異彩を放っているのが、大きなグラスに盛られた苺とキャビアの冷製カッペリーニ。今回のフェアにおけるシェフのお勧めとのことで見た目にも挑戦的な一品だ。

 苺とパスタ(カッペリーニ)というと「名古屋のアレ」を思い浮かべてしまうけれど、こちらはキャビアが添えられていることからも分かるように食事としての組み立て。カッペリーニを苺のジュレとレモンジュース、そしてニンニクで作ったソースで和えたもので、濃厚かつさわやかな味わいにキャビアの塩味とコクがアクセント。苺にこんな使い方があったのか!と驚いてしまった。

 1段目のもう一品はスイーツの王道的なルックスの苺のポップオーバー ピスタチオの香り ~本日のマカロン添え~。シュー生地を使用した舟の上にピスタチオペーストとカスタードクリームを詰め、フレッシュな苺とブルーベリー、そしラズベリー味のマカロンとベリー尽くし。その美味しさは今回のアフタヌーンティーにおける4番バッターとして間違いのない存在だといっていい。これはぜひ食べてほしいところ。

苺とキャビアの冷製カッペリーニ
苺のポップオーバー ピスタチオの香り ~本日のマカロン添え~

 プチガトーの詰め合わせといった印象があるのが2段目。定番といえる苺のショートケーキはふわふわのスポンジと軽めのクリーム、丸々ひとつ乗った苺と、小さいながらも「これぞショートケーキ」とうなずける味わい。

 そして苺とマスカルポーネとふたつのクリームが楽しめる苺のモンブランは濃厚さ、柚子ムースと苺ジュレのコンビネーションとなる苺と柚子のヴェリーヌ仕立ては甘酸っぱさと、苺の持つそれぞれの魅力を引き出したもの。

苺のショートケーキ
苺のモンブラン
苺と柚子のヴェリーヌ仕立て

 3段目は苺をメインにショコラオレンジと苺のスコーン、苺とチーズムースのパフェ、本日のチョコレートと、アフタヌーンティーらしい組み合わせ。苺とチーズムースのパフェは、苺のアイスとチーズムースにクッキークランチをトッピング。小さなアイスコーンにはベリーソースが入っており、アイスにかけるなり乗せるなりと楽しめる仕掛けになっていた。

苺とチーズムースのパフェ
定番のスコーンなども。写真には写っていないがクロテッドクリームとハチミツも添えられている。チョコレートはサクランボの蒸留酒「キルシュ」が入ったもの

 ストロベリーアフタヌーンティーと聞いて、苺スイーツの詰め合わせ的なものを予想していた。だが、今回のメニューは苺の甘さだけでなく酸味やさわやかさなど、適材適所の品種を使うことでその魅力を存分に味わえるもの。フレッシュな苺の食べ比べもおもしろいけれど、ほかの食材と組み合わせたり調理法を変えることで苺の持つ可能性を教えてくれた感じ。

 なんてもっともらしく小難しいことを並べてみたものの、単純に「美味しい」苺メニューの数々が楽しめるから苺好きのみならずぜひとも味わってほしいところだ。なお、メッセージプレートを無料でつけることが可能とのこと。誕生日など特別な日の記念とするなら利用したい。