ニュース
甘いもの好きおじさん、東京ドームホテルでシャインマスカット&メロンのアフタヌーンティーを食べる
2025年11月13日 12:00
- 2025年10月1日~12月8日 実施
2025年も残りわずか。そろそろ今年、はやった言葉を決めるイベントが開催される時期でもある。個人的にこの1年を振り返って考えてみれば、間違いなく上位に来るのが「アフタヌーンティー」だ。春先の出来事だったので多くの人が忘れているかもしれないけれど、スイーツ男子ならぬスイーツオジサンとしてはけっこう印象に残っている。
この、イギリスが発祥だといわれるアフタヌーンティー、最近では「ヌン活」なんて言葉もあるようだけれど、基本的に“おふたりさま”向けなので縁がない催しだ……。なんて思っていたら、今回の取材が舞い込んできた。それならひとりでも大手を振って楽しむことができる。ふたつ返事で依頼をOKしたのだった。
都心を見下ろす地上150mで
向かったのは、この6月に開業25周年を迎えた「東京ドームホテル」(東京都文京区後楽1-3-61)。館内に8店、ホテル外に1店のラウンジやレストランを揃えており、和食から中華、洋食、スイーツまでバラエティ豊かな食を楽しむことができる。
今回の目的地は、最上階となる43階にあるスカイラウンジ&ダイニング「アーティスト カフェ」。ここで実施されているのが、お目当ての「シャインマスカット&メロンアフタヌーンティー」だ。
シャインマスカット&メロンアフタヌーンティー
期間: 2025年10月1日~12月8日
時間: 15時~18時(L.O.17時、2時間制)
料金: 6300円(1名、税・サービス料込み)
予約: 公式Webサイト
ホテルのエントランスからエレベーターで最上階へ。エレベーターフロアの先がアーティスト カフェだ。入口からスタンディングバーの横を通って客席へ。広いフロアにはノースダイニング、サウスダイニング、バルコニー、センターラウンジと、人数や目的に合わせたさまざまなタイプが用意されており、今回はノースダイニングの窓側に着席。この43階フロアは地上150mとのことで、東京ドームや東京ドームシティ アトラクションズ、遠くには池袋の高層ビル群などが見渡せる。しばし、その絶景に見蕩れてしまった。
着席してほどなく料理が運ばれてくる。その内容は以下のとおり。今回ドリンクは「おすすめフェアドリンク」のメロンマスカットソルベをチョイスしてみた。ちなみに写真はすべて2人分だ。
3段スタンド
上段: ノンアルコールスパークリングワインを注いだメロンのスープ ヨーグルトソルベを添えて、メロンのパンナコッタ
中段: シャインマスカットと洋梨のショートケーキ、レモンのタルト、シャインマスカットのシュークリーム
下段: シャインマスカット、紅茶スコーン、スコーン、イタリアンフリット、本日のマカロン
ドリンク
ホット: ティトゥーリアマスカット、フラワーガーデン、カモミールブレンド、ダージリンファーストフラッシュ、アッサム、ルイボスビューティローズ、カリビアン、カフェラテ
アイス: メロンマスカットソルベ、カフェオレ、リンゴ酢ソーダ割り(ローズヒップ&カシス、マンゴーミックス、ざくろラズベリー、白桃ミックス、柚子はちみつ)
ホットorアイス: コーヒー、アールグレイ
テーブルには定番の3段スタンドだけでなく、別皿のセイボリーまで用意され、なんとも豪華な感じ。一つ一つの料理も手が込んだ仕上げと、シャインマスカットやメロンのグリーン、シュー生地やスコーン、赤肉メロンの暖色といった彩りのコントラストが見た目にも鮮やかで美しく「映え」満点だ。
実際に食べてみた
撮影を終えていよいよ実食。ちなみに、感想については単なる甘いもの好きおじさんの主観になる。アフタヌーンティーはスタンドの下段から食べるのが基本らしいけれど、そんなことは一切お構いなく、食べたいものから食べていくことにする。といっても、上から順に食べるだけなんだけれども。
ってわけで、最初に手を伸ばしたのがメロンのスープ。これはミキシングしてジュレ状にしたメロンとノンアルコールのスパークリングワインを混ぜ合わせ、ヨーグルトソルベを浮かべたもの。スープはメロンの果肉感とともに甘みを感じる仕上がりで、その部分だけ飲むとドリンクのようなさわやかさ。そこにコクと酸味があるヨーグルトソルベが加わると一気にリッチな味わいになる。ちなみに、今回は網目模様が美しいアールスメロンを使用しているが、その時々で美味しい種類をチョイスしているとのこと。
続いては同じ1段目のメロンのパンナコッタ。パンナコッタの上に白ワインとメロンを合わせたジュレと赤肉、青肉のメロン果肉が乗った見た目にも美しい一品。フルフルとしたジュレとメロン果肉の食感や味わいの違いが楽しい。グラスの底には濃厚かつクリーミーなパンナコッタ。スイーツだから当然甘いわけだけれども、前後で果肉を食べるとしっかりフルーツの甘さを感じることができる絶妙なさじ加減。
2段目には見た目にもオシャレな3種類のプチガトー。ショートケーキは口溶けのよいスポンジに甘さを抑えたクリームと洋梨のコンビネーション。上に乗ったシャインマスカットのおかげで、定番の苺とはひと味違う風味とさわやかさ。カスタードクリームとシャインマスカットをもっちりしたとしたシュー生地でサンドしたシュークリームは、プチサイズながらショートケーキとは違った食べ応えのある一品。
そして最後はサクサク食感のタルト台にたっぷりの甘酸っぱいレモンクリームを詰め、アプリコットのアクセントを乗せたプチタルト。レモンクリームはワリと酸っぱさが強いタイプで、甘くなった口の中をさっぱりさせてくれる。
アフタヌーンティーには欠かせないスコーンを中心とした食べ応えのあるものを集めたのが3段目。プレーンとアールグレイフレーバーのスコーンは、どちらもサクサクで食べ応えのあるタイプ。添えられたクロテッドクリームとハチミツをたっぷりつけて食べるとお腹も満足。イタリアンフリットはモッツアレラチーズを使ったチーズボール。もっちりとした食感で食べ応えがあり、強めの塩味で口の中をリセットしてくれる。ひと口サイズのマカロンは「本日のマカロン」で日によって内容が変わるとのこと。
そして最後にセイボリー。生ハムメロンに使われているのは北海道は夕張の「日原メロン」。普段、あまり美味しいと思ったことはないメニューだけれども、メロンの美味しさ故か、それともほかのメニューとの組み合わせの妙か、これは別格の印象。初めて「アリかも」と納得したほど。
ヴィシソワーズはクリーミーでなめらかなジャガイモの冷製ポタージュ。イカとトマトを和えた具材をジャガイモの器に詰めたポテトガレットは、ほかのメニューとはまったく異なる味の組み立てとなっていて、見た目どおり紅一点といった印象。甘さ傾向が強いメニューのなかで、旨みの強い刺激的な一品でアフタヌーンティーの最後を締めくくるのにピッタリのメニューだった。
ひとりで黙々と食べていたのにもかかわらず、ふと気が付けばすでに1時間以上が経過していた。地上150mの絶景をスパイスに、品数の多さと味わいのバリエーションが楽しめるアフタヌーンティーはなんとも贅沢な時間だった。週末を中心にほぼ予約必須といえる状況とのことなので、出かけるときは予約を忘れずに!



































