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東京都、宿泊税の見直し案を公表。2027年度中に最大200円→一律3%、民泊なども課税対象に

2025年11月26日 発表
宿泊税の見直し(素案)の概要

 東京都主税局は11月26日、宿泊税の見直し(素案)を公表した。12月26日までWeb・郵送にてパブリックコメントの提出を受け付けている。

 現行の条例は2002年10月に導入したもので、都内の旅館・ホテルが対象。1人1泊1万円未満の宿泊は課税免除、1万円以上1万5000円未満は100円、1万5000円以上は200円としていた。

 今回の素案では、簡易宿所や民泊も課税対象に追加。免除基準は1万円から1万3000円に引き上げる代わりに、負担金額を一律3%の定率方式へと変更する。例として、宿泊料金が1万3000円の場合は390円、1万5000円の場合は450円、2万円の場合は600円となる。東京都の調査によると、7割以上の修学旅行生は課税免除に、民泊は全体の約3割が課税対象になるという。

 また主税局の試算によると、税収は69億(2025年度の当初予算)→190億に、観光産業振興費に対する歳出充足率は2割→6割に改善される見込み。

 宿泊税の活用方法については、自治体によるマナー啓発やごみ対策などの支援、AIを活用した混雑緩和・未然防止、宿泊施設のバリアフリー化支援などを挙げているが、具体的には各年度の予算編成で選定するとのこと。

 今後は、2026年2月に開催される「令和8年第一回定例会」にて改正案を提案し、条例可決後に総務省との協議を経て、2027年度中に改正条例の施行を目指すとしている。

制度導入の背景と目的 ※画像を開いてからクリックで拡大
都内観光や宿泊税の状況(2020年7月~2021年9月は東京オリンピックの開催に伴い、課税停止としていた)
宿泊税の使いみち(活用事業のイメージ)
課税免除となる宿泊料金の引き上げについて(修学旅行生などへの配慮)
料金・価格帯別の宿泊数構成比の推移
税率水準の考え方