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NEXCO 3社、深夜割引の見直しは2026年度以降に。4月のETCシステム障害を踏まえて、データ連携機能を整備中

2025年10月29日 発表
NEXCO 3社が深夜割引の見直しは2026年度以降とアナウンス

 NEXCO 3社は10月29日、高速道路の深夜割引の見直しについて、運用開始時期が2026年度以降となることを発表した。

 2023年1月に見直しのポイントを発表し、当初は2024年中の運用開始を目指していたが、半導体不足の影響や、2025年4月にNEXCO中日本管内で発生した広域的なETCシステム障害により、同年5月にはシステム整備を一時中断。開始時期が未定となっていた。

深夜割引の見直しについて、2023年~現在の取り組み ※画像を開いてからクリックで拡大

 現在は「広域的なETCシステム障害発生時の危機管理検討委員会」での議論を経て、システム整備を再開。

(1)走行記録を把握するシステム、(2)還元額を計算するシステムの大きく2つに分かれており、(2)のうち走行履歴情報を作成するシステムには、データ破損等検出機能の追加実装を進めている。併せて、還元額を計算・出力する機器への連携機能も構築中とのこと。

 3社は「データ連携機能の構築完了後、引き続き、走行履歴情報をもとに、深夜割引適用時間帯の走行距離に応じた還元額が正しく算出されるよう、一連のシステムの動作確認および検証作業を慎重に行なってまいります」とコメントしている。

現在のシステム整備状況 ※画像を開いてからクリックで拡大
広域的なETCシステム障害の発生原因 ※画像を開いてからクリックで拡大