近畿圏の高速道路、6月1日午前0時から新料金。上限1950円に引き上げ、深夜割引や都心迂回割引を導入

国土交通大臣の事業許可を受け、近畿圏の新たな高速道路料金を6月1日午前0時から導入

　阪神高速道路とNEXCO西日本は、近畿圏の新たな高速道路料金を6月1日午前0時から導入すると発表した。

　阪神高速では都心部に交通が集中している状況を受けて、交通分散を図るとともに対距離制を基本とした公平な料金体系に見直し、新たな上限料金を設定。

　例えば普通車ETCの場合、現行の基本料金では32.3kmまでの通行に対し下限300円～上限1320円、32.3km以上を一律1320円としていたが、今後は51.7kmまでを距離に応じた負担とし、上限は1950円に引き上げる。

　また物流支援などのため、大口・多頻度割引の最大割引率を現行の35％から45％に拡充するのに加え、深夜割引として午前0時～4時に阪神高速へ流入する利用を20％引きとする。

　さらに、新名神開通に伴う中国道の渋滞緩和や大和川線の全線開通を踏まえ、大阪および神戸都心部を避けて通行する利用が料金面で不利にならないよう、経路によらず起終点間の最短距離を基本にして料金を決定する都心迂回割引を導入。

　例えば湾岸線 助松IC～東大阪線 中野ICなら、都心経由（東大阪線）で1460円、都心迂回（大和川線/近畿自動車道）で1800円のところ、経路に関係なく1460円となる。

　また、大阪都心部～関空間の交通については、上限料金改定に伴う激変緩和措置として関西国際空港方面割引を導入し、上限料金を1320円（普通車の場合）とする。