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JALとダイヤ工業、機内サポートベルトを共同開発。体幹を保てない人も座位姿勢の固定が可能に
2025年6月11日 06:00
- 2025年6月10日 発表
JALは、航空機内で座位姿勢をサポートするベルトを医療用品メーカーのダイヤ工業と共同開発し、運用を開始した。
身体の不自由な乗客や、病気・ケガなどの理由により座位(上半身を起こして座った状態)を保つことが困難な乗客を対象にしたもので、座席のシートベルトを着用した状態で上半身を背もたれに固定するための補助ベルト。
体の状態に合わせて「ベストタイプ」と「ベルトタイプ」の2種類から選ぶことができ、ベストタイプ(腹部ベルトの幅10.3cm、長さ288cm)は上半身にベストのように着用し、座席の背もたれと合わせて固定する。ベルトタイプ(幅13cm、長さ138cm)は1本の帯状になっており、必要に応じて脚や腹部、胸部などを固定できる。
従来品と比較して、乗客と座席の背もたれを広い面積で固定することで、より安定して過ごせる設計という。また、固定時にベルトが後部座席に干渉しなくなるため、柔軟な座席指定が可能になる。
JALはすでにベストタイプとベルトタイプを各55点、計110点導入しており、希望者は無料で利用できる。利用の受付期限は便出発の96時間前まで。一部の座席では利用できない場合があるため、事前の確認が必要になる。