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羽田空港で「ANA Team HANEDA Orchestra」がクリスマスコンサート
12月25日は18時から国際線ターミナルで演奏
(2015/12/25 00:00)
- 2015年12月24日 実施
ANA(全日本空輸)は12月24日、羽田空港国内線ターミナルで行なわれた日本空港ビルデング主催のクリスマスイベントで、ANAグループ社員有志によるオーケストラ「ANA Team HANEDA Orchestra」によるコンサートを実施した。
ANA Team HANEDA Orchestraは、パイロットやCA(客室乗務員)、地上旅客、貨物担当、事務職ら、グループのさまざまな職種の人が集まり、それぞれの制服を着て演奏するオーケストラで、各種イベントなどでたびたびステージに立っている。クリスマスに羽田空港で行なうコンサートも恒例となっており、今年は12月24日の13時から国内線第1ターミナル2階の中央ホール、同18時から国内線第2ターミナル5階のフライトデッキトーキョーで実施。
さらに、12月25日も羽田空港国際線ターミナル4階の江戸舞台で18時から開かれる。
開始前からコンサートを楽しみに多くの観客が集まるなか、2015年はANAとのコラボレーションがスタートし、12月に最新作の「フォースの覚醒」が公開されたばかりのスター・ウォーズのテーマで開演。曲目は下記のとおりで、Another Skyが最後の曲として紹介されたが、観客からのアンコールに応えて2曲が追加された。
途中、バンドマスターの崔竜(サイ・リュウ)さんによるMCパートも入り、メンバーの職業や、演奏する曲を紹介。情熱大陸やTRUTHでは観客も手拍子を鳴らし、会場が一体となって盛り上がっていた。
- スター・ウォーズのテーマ
- Departure(佐藤直紀)
- クリスマス・イブ(山下達郎)
- シャイニング・スカイ(ティナ)
- ひまわりの約束(秦基博)
- 情熱大陸(葉加瀬太郎)
- Another Sky(葉加瀬太郎)
- TRUTH(T-SQUARE)
- Happy Xmas - War is Over(ジョン・レノン)
コンサート終了後にバンドマスターの崔竜さんに話を聞いた。崔さんは普段、パイロットの訓練内容やその合格ラインなどを定める訓練審査基準を作る業務に携わっているという。
――今日に向けて、どのような気持ちで取り組まれましたか?
崔さん:毎年演奏させて頂いているので、昨年とはまた違った雰囲気や曲をお届けしたいと思っていました。9割以上がシフト勤務なので、事前練習をなかなかできない悩みはあるんですが、なんとか新しい曲を盛り込みたいということが念頭にあって、スター・ウォーズのテーマや山下達郎さん(のクリスマス・イブ)のように、新しい曲を演奏できてよかったと思っているところです。
――全員揃っての練習はどのぐらい行なったのでしょうか?
崔さん:全員揃ったのは今日だけですね。今週は3回の練習のチャンスがあったんですが、3人、6人、7人とまばらに集まって、これで大丈夫かなぁ、やれるかなぁ、と心配しながらの当日リハーサルでなんとか合わせてお届けしました(笑)
――今年入った方もいらっしゃるんでしょうか?
崔さん:おりますね。ですが、元々演奏技術をある程度持っている人間であれば、1回か2回リハーサルで合わせると、なんとかやれるという、個人個人の力も借りてステージをやっています。
――先ほども少し感想がありましたが、演奏を終えた今の気持ちを聞かせてください。
崔さん:こうやって多くの方に足をとめて頂いて、きっと楽しんで頂けたんじゃないか、というお顔もたくさん拝見できたので、今日まで頑張ってきてよかったなぁという一種の安堵感みたいなものを覚えます。会社からもお客様からも期待があって、もう4年目か5年目になるので、昨年よりも一昨年よりもよい雰囲気だよねぇ、みたいな見えない期待もあるんじゃないかというプレッシャーを感じていたので、よかったという安堵感が先にきます。終わるまで感想が分からないので、ステージの上では不安です。聞き苦しく思われてないかとか。心配性ですかね(笑)。慣れないことであるのは間違いありませんので。
――今年は初めて第1ターミナルで演奏したと思うんですがいかがでしたか? ステージの広さも違うと思いますが。
崔さん:ステージがここ(フライトデッキトーキョー)よりも狭かったので全員が立てるか心配でしたけど、空港施設の方にもご協力頂いて、なんとか全員ステージに乗って演奏できました。あと、航空会社関係なく足をとめて聞いて頂けたのがすごくうれしかった。なんで第1ターミナルでANAが? みたいな声があってもおかしくなかったと思うんですけど、JALさんのハンドベルの方とフォトセッションもして、会話もさせてもらって、会社関係なく空港を盛り上げるという一体感を、一瞬でも感じられたのは有意義だったと思います。
――こういう活動で他部署との連携が生まれるといったこともあるんでしょうか?
崔さん:この活動をとおして、普段おそらく業務では出会うことがない人間関係が生まれて、例えば貨物部門に知り合いがいなかったから話しかけにくかったのに、一緒やってる人が1人いるから聞いてみようとか、そういうのに役立っているとメンバーに聞いています。これ(オーケストラの活動)は業務外のようなものですが、業務に帰ってからも活きるのはよい点だと思います。多数の従業員がいるグループなので、自分のセクションから外れるとほとんどの人を知りませんから。こういうところで知っているというだけで関係がスムーズになったりするので、必ず役に立ってると信じています。