ニュース
富士急、富士の絶景をスリリングに楽しめる「フジヤマ スカイ バルコニー」
ホテルの屋上を命綱だけで歩く
(2015/11/16 13:18)
- 営業時間:10時~15時
- 入場料:1000円
富士急(富士急行)は、10月26日に富士急ハイランドに隣接するホテル「ハイランドリゾート ホテル&スパ」の屋上に、アトラクション「フジヤマ スカイ バルコニー」をオープンした。本アトラクションは、柵や壁がないホテルの屋上を、ハーネス(安全装置)だけを装着して徒歩で周回し、スリルと富士山が見渡せる周囲の景観を楽しむもの。営業時間は10時~15時。入場料は1000円。本アトラクションを体験してみたのでレポートする。
ハイランドリゾート ホテル&スパは、富士北麓エリアで一番高い地上12階、高さ約50mの建築物となっており、その屋上に登れば周囲に遮るものなく景色を見渡せる。特に同ホテルの屋上からは富士山の山頂部はもちろん、広い裾野も綺麗に見渡すことができる。この今まで眠っていた“絶景ロケーション”を上手く活用したのが、フジヤマ スカイ バルコニーだ。しかも、普通に展望台として屋上を整備するのではなく、スリルを味わえるアトラクションとしたところは、数々の絶叫アトラクションを生み出してきた富士急らしい施策といえる。
スリルを売り物にしてはいるが、もちろん安全対策はしっかりされている。視界を遮る柵や壁はないものの、屋上の周囲には太い鋼鉄製の柱とそれを繋ぐ金属製のワイヤーが張り巡らされている。参加者は、身体にしっかりとハーネス(安全装置)を装着し、張り巡らされたワイヤーにカラビナを掛けて移動する。ハーネス(安全装置)とワイヤーは耐荷重1トンという仕様になっており、普通の人間ならば、万が一何かの拍子に落ちそうになっても、身体を支えることができる。この仕組みや構造は、富士急ハイランドで培ってきた技術が活かされているとのこと。
訪れた日は、運よく晴天が1日続いたこともあり、フジヤマ スカイ バルコニーからは、富士山の輪郭や山の形をしっかりと見ることができた。富士山は、山麓に様々な絶景ポイントがあるが、このフジヤマ スカイ バルコニーも間違えなく絶景ポイントの1つだといえる。周回するコース上には、屋上の縁と同じ高さまで登ることができる記念撮影スポットがある。入場料には記念撮影の代金も含まれており、富士山をバックに撮影し、その場で現像した写真を持ち帰ることができる。
本アトラクションは、小学生4年生以下の子供や保護者の同意のない未成年、スカートやサンダル、ハイヒールなどの着用や飲酒している場合などは参加できないので、事前注意事項を確認してから体験してほしい。
スリルなく富士山を眺めるならホテルの部屋から
フジヤマ スカイ バルコニーも面白いが、スリルなく富士山をゆっくり眺めたいという場合は、ハイランドリゾート ホテル&スパの部屋からがお勧めだ。フジヤマ スカイ バルコニーよりも高さは下がるが、富士山に面した部屋であれば、同じような眺望を楽しめる。
同ホテルは、3月に10階と11階の高層フロアーを「グランド・エグゼクティブ・フロア」としてリニューアルオープンしている。客室に関して、同社によると「インテリアデザインに富士の自然を感じる素材感や色彩を取り入れることで、非日常感と上質なくつろぎ空間を演出しました」とコメントしている。記者が実際にロイヤルスイートルーム(1泊13万円~18万円)やジュニアスイートルーム(1泊8万円~11万円)の部屋を見学したところ、インテリアは木目のようなデザインが取り入れられ、窓いっぱいに広がる富士山の絶景を見ることができた。
なお、グランド・エグゼクティブ・フロアの客室では、今治正岡タオルやブルガリのバスアメニティ、パティシエのウェルカムスイーツ、富士ミネラルウォーターのサービスなどの“おもてなし”を受けることができる。