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富士急の「富士山ビュー特急」に乗って、80万株の芝桜が広がる「富士芝桜まつり」へ
富士の芝桜はゴールデンウィークが最盛期
(2016/4/29 09:01)
- 2016年4月26日 実施
富士急(富士急行)は、首都圏最大級の80万株の芝桜が一面に広がる「2016 富士芝桜まつり」(4月16日開幕)と、富士山へ向かう旅路を特別なものに変える新型特急「富士山ビュー特急」(4月23日運行開始)という、富士山の春の2大注目スポットを見学できるプレスツアーを4月26日実施した。春の暖かい陽射しが降り注ぐなか、そのプレスツアーに参加したのでレポートをお届けする。
4月23日に運行開始した、贅沢な移動空間を味わえる「富士山ビュー特急」
富士山ビュー特急は、富士急行創立90周年事業の第1弾として運行が開始された新型特急。デザインは富士急行線の観光列車「富士登山電車」を手掛けた水戸岡鋭治氏が担当、車室内は木の質感を活かした居心地のよい空間。大きく開かれた車窓からは、世界遺産富士山の雄大な姿を、まるで「額に収められた一枚の絵」のように眺めることができる。
さらに、1号車となる26席のみの特別車両では、ゆったりとしたホテルのような空間のなかで、ドリンクやパティシエが作った「富士山ビュー特急特製スイーツ」を楽しむこともでき、移動時間を贅沢に演出してくれる。大月駅から河口湖駅まで筆者は2号車に乗車したが、富士山が美しく見えるポイントでは減速してくれるなどサービス精神も旺盛な特急列車であり、好天と相まってうれしい気分になれた。
開業30周年を迎え大規模リニューアルを実施した「ハイランドリゾート ホテル&スパ」で昼食
富士急ハイランドに隣接する「富士山の素晴らしさを五感で堪能できる」リゾートホテルとして、開業30周年を迎えたハイランドリゾート ホテル&スパは、世界遺産である富士山にふさわしい世界水準のリゾートへと進化するために大規模なリニューアルを実施した。フロントやロビーラウンジ、メインバンケットなどのデザイナーには、世界のリゾートホテルのインテリアデザインを数多く手がけ、トップクラスの評価を持つハーシュ・ベドナーアソシエイツ(HBA)のキャサリン・ドーバー氏を起用し、ホテル空間を熟知したプロフェッショナルの色彩感覚による新たなリゾートへと生まれ変わった。
到着時刻は、ちょうどランチタイム。リゾートダイニング「フジヤマテラス」で人気のランチブッフェをいただいた。ライブキッチンでシェフが作るでき立ての料理を含め、約80種類のメニューが並び大満足の昼食となった。
残雪の美しい富士山と芝桜の素晴らしい競演「富士芝桜まつり」
2.4ヘクタールの広大な土地に、首都圏最大級の約80万株の芝桜が咲き誇る富士芝桜まつり。新緑の緑や青い空、残雪が残る富士山と、訪問時は6分咲きとのことだったが一面をピンクに染める芝桜とのコントラストが、美しい光景を作り出していた。今年は芝桜以外の花の生育にも力を入れたとのことで、ムスカリやアネモネ、クマガイソウなど、期間を通して10種類の花が楽しめるとのこと。ゴールデンウィークである4月下旬はアネモネやレンギョウ、ミツバツツジも見ごろとなるようなので、会場内のみでしか購入できない限定おみやげ品の情報なども含めて、訪問前にぜひWebサイトで確認していただきたい。
また花の鑑賞以外にも「吉田うどん」やB級グルメで有名な「富士宮やきそば」、山梨名物「甲州とりもつ煮」など、富士山周辺のグルメを集めた食イベント「富士山うまいものフェスタ」が会場内で開催されており、訪問時は平日であるにもかかわらず多くの観光客で賑わっていた。「桜カフェ FUJIYAMA SWEETS」では、芝桜をイメージしたホテルメイドの本格スイーツである桜エクレール、桜ドゥベリー、桜もちもちロール、桜栗モンブランを楽しむこともできる。
洞窟内は約3℃。ライトアップされた氷柱が幻想的な「富岳風穴」
続いて訪れた「富岳風穴」は富士山の火山活動によってできた溶岩洞窟で、洞窟内の気温が年間を通して0~3℃と低いため、巨大な天然氷柱(つらら)や地質学上貴重な溶岩など、富士山の大自然を間近に見ることができる外国人観光客に人気のスポット。近隣の「鳴沢氷穴」とともに国の天然記念物に指定されているが、天井の高さが氷穴より高いので、比較的楽に入場できる。本年2月から氷柱や溶岩をライトアップするとともに、その昔、天然氷をブロック状に切り積み上げ、お蚕の貯蔵や種子の保存のために最深部を天然の冷蔵庫として活用していた「氷の池」の改修を行なうことで文化財洞窟の価値を高め、神秘の世界を体感できる施設にリニューアルされた。このエリアを訪れた際にはぜひとも寄っていただきたい場所であるが、洞窟の高さが低いところもあり、溶岩から滲み出た水で滑りやすいことから足元と頭上には注意が必要である。
そのほかにも富士急行では、乗り換えなしで手軽に富士五湖の人気観光スポットを巡ることができる「富士五湖定期観光バス」を、富士急ハイランド高速バスターミナルや河口湖駅から運行している。河口湖で遊覧船「アンソレイユ」に乗船し富岳風穴を周る「河口湖・西湖コース」(午前)と、遊覧船「白鳥の湖」乗船後に、この時期ならチューリップが咲き誇る「山中湖花の都公園」と「忍野しのびの里」、「北口本宮富士浅間神社」を巡る「山中湖・忍野コース」(午後)がある。同日に両方のコースを利用する場合に割引される料金設定もあるので、「発車オ~ライネット」のWebサイトも参照して欲しい。