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高速道路各社、ゴールデンウィーク期間中の道路状況速報値を発表

最長の渋滞は東北道 岩舟JCT付近(下り)の63.9km

2015年5月7日 発表

 国土交通省、NEXCO東日本(東日本高速道路)、NEXCO中日本(中日本高速道路)、NEXCO西日本(西日本高速道路)、JB本四高速(本州四国連絡高速道路)は5月7日、ゴールデンウィーク期間(4月25日~5月6日)における高速道路および国道の交通状況の速報値を発表した。

 高速道路については、2014年に比べて休日日数が1日多かったため、渋滞回数が増加。10km以上の渋滞回数は328回で、前年から44回の増加。ただし30km以上の渋滞は3回減って、30回となった。1日あたりの平均交通量は前年比1%増の4万2700台。全国32地点で測定した一般国道の交通量は、前年の2万8600台/日とほぼ変わらない2万8700台/日となった。

 特に長かった渋滞としては、5月3日10時頃に東北自動車道 下り線 岩舟JCT(ジャンクション)付近で発生した交通集中と事故に伴う63.9kmの渋滞、5月4日19時10分頃に関越自動車道 上り線 鶴ヶ島IC(インターチェンジ)付近で発生した交通集中と事故に伴う49kmの渋滞、神戸淡路鳴門自動車道 上り線 舞子トンネル出口付近で発生した交通集中に伴う45kmの渋滞が挙げられている。

NEXCO 3社の平均断面交通量
本四連絡道路の平均断面交通量

 3月1日の常磐富岡IC~浪江IC開通により全線が開通した常磐自動車道は、同区間の交通量が1万1200台/日。東北道および国道4号の交通量が減少する一方で、常磐道および国道6号の交通量が増加。

 3月14日に開通した徳島自動車道 鳴門JCT~徳島ICは約8000台/日で、徳島道 徳島IC~藍住ICが前年比で33%の増加が見られるなどする一方で、高松自動車道は微減または微増。常磐道、徳島道とも、新たな道路開通により、既存ルートとのダブルネットワークが形成されたとしている。

常磐道全線開通の効果
徳島道 鳴門JCT~徳島ICの開通効果

 同じく2014年度内に開通した圏央道については、新規開通に伴ってネットワークが繋がり、すでに開通済みだった区間の交通量が増加。2015年3月寒川北IC~海老名JCTは1万9400台/日で、開通済みだった寒川南IC~寒川北ICは3000台から1万7000台へ増加。また、2014年6月28日に開通した相模原愛川IC~高尾山ICの交通量は4万4100台/日で、開通済みだった県央厚木IC~相模原愛川ICは2万2200台/日から5万3800台/日へと交通量が増加している。

 なお、東名高速道路および関越自動車道については圏央道外側の伸び率がよく、中央自動車道については圏央道内側の伸び率がよいという結果も出ている。

圏央道 寒川北IC~海老名JCT、相模原愛川IC~高尾山ICの開通効果

編集部:多和田新也