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JAL、くまモンも飛び入り参加した男性だけで運航する「こいのぼりフライト」
(2015/5/7 13:29)
- 2015年5月5日 実施
JAL(日本航空)は5月5日、端午の節句(こどもの日)にちなんで、運航に関わる業務すべてを男性が行なうイベント「こいのぼりフライト」を実施した。
このイベントは社内の有志による発案で、「端午の節句をお客様に感じて楽しんでいただきたい」との気持ちから企画されたもの。2009年から毎年5月5日に実施しており今年で7回目を迎える。
同社の場合、客室乗務員(CA)は海外を含め約6000名が在籍しているが、そのうち男性はわずかに70名ほど。つまり、男性CAは1%あまりしか居ないことになるため、通常は1便すべてが男性になることはない。それだけにこのイベントは年に1度の特別なものと言えるわけだ。
昨年(2014年)は羽田空港と出雲空港を結ぶJAL1665/1666便が対象となっていたが、今年は羽田空港と熊本空港を結ぶJAL627/628便が対象となった。ただし、熊本空港のグランドスタッフ(地上職員)を男性で揃えることができないため、628便の受付を行なうゲートには女性スタッフが加わるという。
イベントはまず、627便のCA 8名が羽田空港9番ゲート前に整列。出発前の挨拶を、というところで「くまモン」が登場するサプライズ。フライトの目的地が熊本なのはもちろん、くまモンも男性(!?)とのことから応援に駆けつけたとのこと。
次いで機内食ケータリング、地上旅客、保安検査を行なう「にしけい」(保安業務を担う会社の名称からこう呼ばれる)、ラウンジ、グランドハンドリング、整備士、客室乗務員、運行乗務員、オペレーション、給油を行なう各スタッフが登場。各スタッフの担当業務等が紹介されたのち、搭乗する乗客のお見送りを実施した。
乗務員とともにお見送りに参加した代表取締役副社長 佐藤信博氏は、こいのぼりフライトについて「(先行して開始されたひな祭りフライトの)反省会の中で、男性だけでやったらお客様からどういうご評価をいただけるのかということで、次の年にやらせていただきました。こちらもとても好評で、数少ない男性客室乗務員ではありますが、非常にモチベーションが高く自分たちの職域をしっかりとご説明できるということで続けてきております」とコメント。
また、男性スタッフのみとなる点については「安心感をお客様にお伝えすることができると思いますし、我々としても客室乗務員は女性だけの職場じゃないですよ、ということをお客様にアピールしたい」とした。来年については「しっかりした男性客室乗務員ばかりですので、事前の告知を早めにさせていただいて、たくさんのお客様に私どもの男性客室乗務員を次回も見ていただきたい。今回は熊本でございますが、次はまだこいのぼりフライトを就航していない場所にぜひ飛ばし、地元の皆様にも私どもの男性客室乗務員を紹介していきたい」と、来年の5月5日に向けて意欲を語った。
幼児3名を含む78名の乗客を乗せたJAL627便は10時04分にスポットアウト。10時20分にD滑走路から熊本空港に向け飛び立っていった。