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名鉄名古屋駅の再開発、2040年代前半に全面開業。鉄道は4線化、セントレア方面専用ホームやバスターミナルも

2025年3月24日 発表
名鉄名古屋駅は4線化、セントレア利用者向け「空港アクセスホーム」を設置

 名古屋鉄道は3月24日、「名古屋駅地区再開発計画」の事業化決定を発表した。計画の詳細は、共同事業者(名鉄都市開発、日本生命保険、近畿日本鉄道、近鉄不動産)と正式に合意したうえで公表するという。

 本計画は愛知県名古屋市中村区名駅一丁目2番ほかを対象地として、名鉄名古屋駅の再整備とともに推進するもの。敷地面積は約3万2700m2、延床面積は約52万m2

 2つの建物には、鉄道駅やバスターミナル、商業施設、オフィス、ホテルなどが入居し、2033年度に先行開業(商業施設の一部以外)、2040年代前半に全面開業を目指す。

対象エリア
2施設の用途構成

 名鉄名古屋駅については、2033年度に1期、2040年代前半に2期リニューアルを実施。名古屋市が整備する広場空間「ターミナルスクエア」を介し、地域交通拠点としてリニア・各交通機関とのスムーズな乗換を実現する。

 具体的には、現在の2線から4線へと拡張し「行先方面別」などでホームを分けるほか、笹島交差点付近に新たな改札口を設置。セントレア(中部国際空港)へのアクセス強化として「空港アクセスホーム」を導入し、ホームドア整備やバリアフリー化にも取り組む。

 今回の再開発に伴い、名鉄百貨店本店は2026年2月28日、名鉄グランドホテルは同年3月22日、名鉄バスセンターは同年3月末をもって営業終了となる。バスセンターについては、名古屋駅周辺で代替機能を確保する見込み。

全体スケジュール
名鉄名古屋駅の2期リニューアル後(4線化)のイメージ
地上部