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阪神電車、2027年春に新型急行車両3000系を導入。座席指定サービスも開始

2025年3月10日 発表
新型急行用車両3000系

 阪神電気鉄道は、4月12日に開業120周年を迎えるにあたり、2027年春に新型急行用車両3000系を導入して座席指定サービスを開始することを発表した。

 新型急行用車両3000系は、「たいせつ」に寄り添う車両でありたいという想いを込め、各所にさまざまな工夫を散りばめるとともに最新技術を採用し、より一層安心・快適な旅客サービスを提供するという。

 同社初となる座席指定サービスが提供可能な仕様を1編成6両のうち1両に導入するほか、電気式戸閉装置やインバータ式空調装置を初めて採用する。また、同期リラクタンスモータシステム「SynTRACS」を駆動システムに採用することで、消費電力を約60%削減する。

 車両コンセプトは「かける」で、「掛ける」「駆ける」「翔ける」「架ける」の4つをデザイン・設計に反映することにより、開業時から培ってきた徹底的な顧客志向(阪神らしさ)を実現するとしている。

 また、エクステリアカラーには急行用車両として長年愛されてきた「赤胴車」のイメージを受け継ぐ「Re Vermilion(リ・バーミリオン)」を採用。既存の急行用車両についても同じカラーを用いたデザインに順次変更する。

4つの「かける」をデザイン・設計に反映