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新幹線の「大型荷物」持ち込みルール、専用席の予約が必須。サイズや条件は?

大型連休は荷物も特大。新幹線に持ち込むときのルールを改めてJRに聞いてみた

 いよいよ大型連休。特大スーツケースを持って国内・海外旅行に向かう人も多いだろう。東海道・山陽・九州・西九州新幹線では、車内に特大荷物を持ち込む場合に「特大荷物スペースつき座席」または「特大荷物コーナーつき座席」の事前予約が必須となる。JRに改めてルールを聞いてみた。

 まず特大荷物とは、「3辺合計が160cm超、250cm以内の大きな荷物」のこと。スーツケースで言えば、10泊以上、100L以上などと記載されているサイズが相当する。ただし、スポーツ用品・楽器・車いす・ベビーカーなどはサイズに関わらず事前予約は不要。

 特大荷物を持ち込むのに「追加料金は必要ない」が、事前予約せずに持ち込むと「持込手数料1000円」が徴収される。

 そして、3辺合計が250cm以上の荷物はそもそも車内に持ち込みできない。心配な人はきっぷを買う前に測るのがお勧め。主要な新幹線駅では、きっぷうりば付近やみどりの窓口に荷物サイズ測定台も設置している。

「特大荷物スペースつき座席」は車両最後部の座席とその背後スペースに、「特大荷物コーナーつき座席」は対象座席とその最寄りのデッキ(洗面所横)に設けられている。設定のない自由席や一部の指定席号車に、特大荷物を持ち込むことはできない。また、設定のある席が満席だった場合も持ち込み不可。席が空いている前後の列車を予約しよう。

「特大荷物スペースつき座席」と「特大荷物コーナーつき座席」は、ネット予約(エクスプレス予約、スマートEX、e5489、JR九州インターネット列車予約)のほか、駅の券売機でも予約できる。

 ちなみに、荷物置場と座席は“必ず1セット”になっているので、たとえば「スペースだけ予約したい」「席は自由席だけど、特大荷物コーナーは使いたい」というケースも不可能ということになる。

 JR東海によると、「大きな荷物のうち、楽器やスポーツ用具、ベビーカーなどはこれまでどおり事前予約なしで持ち込みできるが、車両最後部スペースは特大荷物スペースつき座席を予約した人が使うため、スペース利用を希望する場合は事前に設定席の予約がお勧め」とのこと。160cm以下の大きな荷物やベビーカーなら、荷棚や足元に置くことも可能という。

 年末年始などのピーク時には争奪戦が予想されるので、大型荷物を持ち込む場合は早目の予約が得策だ。「荷物置場を必要とする人のため、特大荷物のない人はほかの席を予約してほしい」と案内もしている。

 なお、北海道・東北・秋田・山形・上越・北陸新幹線に特大荷物持ち込み用の席はなく、車内にある荷物置場は予約なしで利用できる。

東海道・山陽・九州・西九州新幹線の「特大荷物スペースつき座席」(普通車/グリーン車)
東海道・山陽新幹線の「特大荷物コーナーつき座席」(16両編成の「のぞみ」「ひかり」「こだま」に設定)
北海道・東北・秋田・山形・上越・北陸新幹線に特大荷物持ち込み用の席はなく、車内にある荷物置場は予約なしで利用できる(写真は一例。荷物置場が設置されていない列車もある)