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年末年始の高速道路、もし事故を起こしたら? 意外と知らないトラブルと対処法【NEXCO東日本監修】
2024年12月27日 06:00
冬は一番事故を起こしやすい! スリップなどの事故に対する予防法は?
冬季は1年のうちに一番事故が多い。この原因には、積雪や路面の凍結によるスリップや吹雪による視界不良がある。
スリップによる事故を防ぐのに大事なのは、 急加速・急ハンドル・急ブレーキをしない こと。そのほか、下り坂やカーブ手前でのスピードダウン、車間距離を十分に取るのも事故防止に有効だ。特に、橋の上や日陰の場所は気温が低く、道路が凍結しやすいため特にスリップに注意が必要だという。
自身の運転技術やクルマの性能を過信せず、細心の注意を払って運転することを心掛けたい。
聞いたことある? 濡れた路面に見えるけど実は凍っている「ブラックアイスバーン」
雪などがなくても注意が必要なのは、「ブラックアイスバーン」だ。一見ただの濡れた黒い路面に見えても凍っていてスリップしてしまう場合がある。
ブラックアイスバーンは、昼間に積もった雪が溶けたときや、雨が降った後の夜間、朝方など、冷え込んでいて日が当たっていない時間が多い日に発生しやすい。
肉眼で見分けるのは非常に難しいので、周囲に雪がなくても 「乾いていないかも」「滑るかも」と思いながら運転するのが大事だ。
吹雪などで前が見えない! どうしたら事故の可能性を低くできる?
吹雪や霧などで視界不良になってしまった場合は、ライトを点灯して自分が運転しているクルマの存在を他の車両に知ってもらうことが重要。ただし、このとき ハイビームは使わない方がよい。 ハイビームにしてしまうと、光が雪に乱反射してさらに視界が悪くなってしまう可能性があるので、スモールやフォグランプなどを使い分けて走行する。
ライトを付けたら前方との十分な車間を確保し、安全な速度で走行する。安全に走行できないと判断したら、SAやPAなど安全な場所に入ろう。
冬の事故を防ぐためにタイヤチェーンや冬用タイヤを付けよう!
雪道や凍結した道では タイヤへのチェーン装着やスタッドレスタイヤなどの冬用タイヤへの履き替えが必須。 冬用タイヤ規制がかかっている場合は、冬用タイヤやタイヤチェーンを装着しないと走行できない(装着が必要なすべり止め装置は、各都道府県によって異なる)。
情報板(本線のほか料金所入口や高速道路入口手前の一般道にもある)やハイウェイラジオ、ハイウェイ情報ターミナル(サービスエリアに設置)、各高速道路会社のWebサイトやSNSなどで天候や道路状況、規制状況をこまめに確認しよう。
もし事故を起こしてしまったら? 雪道で事故を起こしたときに特別な対処は必要?
もし高速道路で事故を起こしてしまったら、雪道に限らず、まずは自身の安全を確保することが重要だ。後続車への合図として三角板の設置、発炎筒、ハザードランプ点灯など、まずは基本的なことを行なう。安全な場所へ避難したら、110番や道路緊急ダイヤル(#9110)へ通報、または非常電話を使用して通報する。
チェーンを装着しており、事故などでチェーンが切れてしまった場合は、除雪作業を行なう機械に絡まる可能性があるため切れたチェーンを回収し、路肩などに放置しないようにすること。ただし、チェーンがすぐに見つからない、走行車線に落ちている可能性がある場合は交通管理隊や警察に伝えるのがよい。
NEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本の3社では冬のドライブでの注意点をまとめた冊子「雪用心」をSAやPAで配布しているのでぜひ参考にしていただきたい。