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ジェットスター、就航20周年で制服をフルモデルチェンジ。ランウェイも大盛況の“ジェットスターコレクション”をメルボルンで見てきた
2024年3月1日 12:00
- 2024年2月29日(現地時間) 公開
ジェットスターグループは2月29日(現地時間)、オーストラリア・メルボルンで新しいユニフォームを披露した。
新ユニフォームはオーストラリアの有名デザイナーであるジェネヴィーヴ・スマート氏が手掛けたもので、運航乗務員、客室乗務員、空港地上職スタッフ40名の意見を取り入れつつ、1年ほどの時間をかけて完成させた。マイナーチェンジは何度かあるが、フルモデルチェンジは今回が初。
新ユニフォームの発表会は、ジェットスター航空がハブ空港としているメルボルン空港にほど近い格納庫で行なった。当日は招待客やメディアに加え、ジェットスター・ジャパンなど、グループ関係者などが200名ほど参加し、会場はお祭りのようなにぎやかな雰囲気に包まれていた。
新ユニフォームの発表は飛行機(エアバス A321 neo)をバックに、滑走路のようなランウェイが用意された。床には滑走路を思わせるカッティングシートを敷き、その両サイドには間隔をあけて点灯するLEDライトを置くなど、モデルが滑走路を歩いているかのような凝りようだ。そのなかを制服アンバサダーとして選ばれたジェットスターグループの40名が新ユニフォームをまとい、キャットウォークで披露。会場は割れんばかりの歓声で大いに盛り上がった。
ジェットスターグループのCEOであるステファニー・タリー氏は、就航から20周年を迎えるにあたり、次の10年を見据えた新しいユニフォームの作成を社員とともに作ることを考え、デザイナーにはオーストラリアでハイブランドとして認知されている「ジンジャー&スマート」のジェネヴィーヴ・スマート氏を起用したことを紹介した。
大きな特徴として、ジェットスターでは初となるワンピースタイプを取り入れ、シャツの組み合わせでもスカートとチノパンを選べるなど、スタッフ自身が選べる選択肢が増えたことを説明した。そしてもっとも気に入っているポイントとしては「社員とともにこの新しいユニフォームを作成できたことです」と話し、一丸となってプロジェクトを進められたことを上げた。新ユニフォームの着用は2024年後半を予定している。
デザインを担当したジェネヴィーヴ・スマート氏は「ユニフォームのデザインは、飛行機の窓から見える朝日と夕日からインスピレーションを得ました」と話し、黒から濃紺、オレンジに広がる部分にはジェットスターの20年の歴史も織り込んだことを説明した。そして、もっとも力を入れた部分として素材選びを上げた。現行の素材はポリエステルを多く含んだものであり、通気性がわるいといった点や作業がしづらいといったスタッフからの声を拾い上げ、リネンやコットンを使った素材を取り入れることで機能性を向上させたそうだ。
今回の発表会に駆けつけたジェットスター・ジャパン 代表取締役社長の片岡優氏は、「スタッフのモチベーションが向上することで、マーケットだとかお客さまに対するブランディングの訴求でもう一度加速できるかなと思います。ジェットスター・ジャパンにとってもすごくいい機会になります」と今後に対する手応えを語った。