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年頭所感:リクルート 旅行Division長 宮本賢一郎氏

2024年1月1日

株式会社リクルート
旅行Division Division長
宮本賢一郎

 新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 2023年は新型コロナウイルス感染症が5類移行となり、コロナ前の日常が戻りつつある中、国内旅行市場も順調に回復へと進んだ1年だったと思います。一方で宿泊業界における人手不足は深刻なもので、日本の労働人口減少の中、旅行Divisionとしても従来のマッチングプラットフォームとしての役割から、人材確保の支援、業務支援、フィンテックサービスまで役割を広げ、より速く、よりシンプルな企業経営のサポートを強化した1年でもありました。

 じゃらんは、観光業界の中心である宿泊施設の皆様の、その根幹となる集客のお手伝いをさせていただいているからこそ、集客以外の幅広い課題やニーズに対しても、お応えすることができると考えています。

『じゃらんnet』については、遊び体験やレンタカー、ダイナミックパッケージなど宿泊予約以外のプロダクトとの連携を強化し、より旅行者のニーズにマッチしたタビマエ検討初期からタビナカにかけての検討の後押しができるメディアに進化していきたいと考えています。旅の検討から現地の情報まで、シームレスに繋げることで検索の労力を最小化したり、移動、宿泊、お土産、体験まですべての支払いを簡単にすることで旅をもっと面白くできないか等を追究して参ります。この世界観を実現するために、『じゃらんnet』における新機能を現在開発中で近いうちにお披露目できるかと思います。

 さらに、従来からのじゃらんの集客支援サービスや、『レベニューアシスタント』等の宿泊施設に特化した業務支援サービスに加え、「Airビジネスツールズ」やその他ソリューションをご提案することによって、観光業界の生産性向上を実現していくこと、それが、私共、リクルートの旅行Divisionの役割だと考えています。

 メディア以外では、「地域を共に創る」取り組みとして、地域の食材をグルメへと変えて消費促進や観光コンテンツ化する「ご当地グルメ開発」や、観光スポットからその周辺を巡るストーリーを構成して地域回遊を促す「ご当地体験造成」を複数の地域のみなさまと一緒に取り組ませていただいています。春先に向けて開発・造成したもののお披露目も控えていますので、是非ご注目ください。

 2024年も引き続き、これらの取り組みを通じて業界の生産性向上を実現しながら「総地域消費額」の増加を目指してまいります。個人ユーザーへの提供価値向上と地域・企業のロングタイム・パートナーを目指し、引き続き地域のみなさんと一体となって取り組んでまいりたいと思っておりますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします。