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ニューカレドニア観光局、“天国にいちばん近い島”の魅力をアピール

2023年8月1日 取材

ニューカレドニアの主要な観光スポット

 ニューカレドニア観光局は8月1日、都内でメディア関係者向けのセミナーを開催し、ニューカレドニア旅行の魅力を紹介した。

 冒頭、ニューカレドニア観光局 プレジデントのミカエル・フォレスト氏が挨拶。同氏は「観光産業はニューカレドニアの主要な経済セクターの一つ。日本とニューカレドニアの関係は非常に重要にして戦略的位置づけが高く、2023年1月には(首都の)ヌメアに日本領事館が開設された。ニューカレドニアの歴史は130年以上にわたる日本との関係で綴られており、現在においても最も遠隔地の部族や村々にも日本人鉱夫の子孫が生活している。パンデミック危機の最中でも、エアカランによる日本経由便でフランスや世界の国々と結ぶ空路を維持し続けてきた」と語り、フランス、オーストラリアに次いで多い日本からの観光客の重要性を強調した。

ニューカレドニア観光局 プレジデントのミカエル・フォレスト氏

 続いて登壇したニューカレドニア観光局 ジェネラルディレクターのジュリー・ラロンド氏は、コロナ禍で両国の往来を維持し、観光再開への道筋を作ったエアカランの日本支社への感謝を述べた上で、「現状においては日本人の海外旅行需要はまだ低水準だが、今年から日本人のニューカレドニア旅行が再開されると確信している。“天国にいちばん近い島”ニューカレドニアは、その素晴らしい景観と旅行者を感動させる体験のためのすべてを備えている」と、再び渡航者が増えることに期待を寄せた。

ニューカレドニア観光局 ジェネラルディレクターのジュリー・ラロンド氏

 ニューカレドニア観光局 日本支局長の斉藤麻帆氏は、ニューカレドニア旅行の魅力を具体的に紹介していった。

 南太平洋に浮かぶ島々で構成されるニューカレドニアは、成田空港からの直行便で約8時間半と場所に位置し、日本との時差も2時間と時差ボケに悩まされることなく快適に過ごせる。フランスの海外領土であることから、“日本から一番近いフランス”と呼ばれることもあり、フランスや先住民族、アジア諸国からの移民の文化が混在していることも魅力の一つになっている。

ニューカレドニア観光局 日本支局長の斉藤麻帆氏

 総面積は四国と同じくらいの1万8575km2で、そこに東京都墨田区や徳島市と同程度の約28万人が暮らしており、人口密度の低さから「とにかく人がいないビーチが魅力」(斉藤氏)となっている。

 総じて穏やかな気候で、「11月~4月が蒸し暑い時期で、5月~10月がクールでとても過ごしやすい。全体的に気候が安定している9月~12月が一番のオススメ」(斉藤氏)だという。

 世界遺産にもなっているラグーンをはじめとする豊かな自然や、それらを活用したピローグ・クルージングやハイキングといった多彩なアクティビティが最大の魅力で、フランスの地方料理や魚介類を使ったローカルフード、先住民族のカナックの伝統料理なども楽しめる。

 斉藤氏によれば、こうした魅力を最大限に体感するには、イルデパン、ウベア、リフー、マレといった離島を訪れるのがベストとのこと。各離島には国内線で30~40分で移動できる。離島まで行くのが難しいという人には、本島の西海岸エリアにあるブーライユやリビエルブルー州立公園がオススメだという。

 観光局としては、のんびり過ごしたいミドル・シニア層、多彩なアウトドアアクティビティをエンジョイしたい40~50代、安心して女子旅を楽しみたい30~40代女性をメインのターゲットに据えているとのことで、今後、さまざまな形で情報発信を行なっていく方針。

 8月1日からはJALマイレージバンク会員向けに通常の倍のマイルが貯まるダブルマイレージキャンペーンが成田~ヌメア線で実施されている。9月1日~11月15日が搭乗期間となっており、この時期にニューカレドニアへの旅行を検討している人は要チェックだ。