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【ハワイ現地発】大自然のなかでポリネシアの伝統を五感で味わうルアウショー
2023年4月10日 12:00
広大な海と荘厳なコウラウ山脈に囲まれた「シーライフ・パーク・ハワイ」(41-202 Kalaniana'ole Hwy, Waimanalo Beach)。イルカと泳いだり、アシカショーを見たり、地元の人も年間パスを購入して家族で訪れる。
どちらかといえば子供向けの施設だと思っていたが、ここでハワイの伝統を表現するルアウショーがスタートした。ルアウとは、ハワイ語で宴のこと。ハワイ王国時代には、王族の誕生日や記念日はルアウで盛大に祝っていたという。今回体験したルアウが思った以上に楽しかったので紹介したい。
会場まではワイキキからクルマで約30分。オアフ島東海岸沿いを走る絶景ドライブは、100回見ても100回感動するほど美しい。360度海を見渡せるマカプウライトハウス(灯台)までのハイキングや、冬はホエールウォッチングの名所としても知られるマカプウ岬の向かいに位置するシーライフ・パーク・ハワイ。パーク内からも太平洋を一望することができる。
夕方17時、まだ海が青く輝く時間にドアオープン。レイを首にかけてもらい、途中、ホヌ(海亀)がのんびりと甲羅干ししている姿を見ながら会場へ。
ティキバーが見えたらそこが入り口。ドリンクチケットが2枚(チケットの種類によっては1枚)ついているので、まずはティキバーでマイタイやローカルビール、ワインなど好きなドリンクを一杯味わおう。
ディナービュッフェが始まる18時までは、会場でポリネシアの文化体験を楽しめる。
レイ(手首と足首用)メイキング、ココナツの葉編み、ポリネシアンタトゥー、ウクレレレッスン、投げ網、古代ハワイのボウリングとされるウルマイカなど、誰でも挑戦できるので遊び尽くしたい。
貴重なイムセレモニーも行なわれる。イムとはハワイの伝統的な調理法で、地面に穴を掘り、石を並べた上に食材を乗せてじっくり蒸し焼きにする。今回は豚を丸ごと調理して、それを掘り起こすという伝統的な儀式を見ることができた。ディナーではその味を満喫できるが、姿を見てしまうと複雑な気持ちになるものの、昔は大切な食糧だったことを思い、大切にいただくことに。
ステージではフラをレクチャー。「踊ってみたい人!」の声にあっという間にステージ前に人が集まり、みんなでフラ体験。
こうしてアクティビティを楽しんでいるうちに18時になり、お楽しみのディナーの時間に。ハワイの伝統の味が詰まった一皿を心ゆくまで味わえる。横長のテーブルに横並びになってみんなで食べるのもルアウならではのスタイル。
メニューは、カルーアポーク、照り焼きチキン、近海で獲れた新鮮な魚、チャウメン(麺)、蒸し野菜、ベジタブルカレー、サラダ、ポイ、紫芋、ロミロミサーモン、パイナップル、パン、ご飯、ケーキなどと、これぞハワイの伝統食!が集まっていた。コーヒー、紅茶、フルーツポンチも付いている。
夕日がゆっくり沈んでいく19時に、いよいよポリネシアンショーがスタート。静寂のなかでホラガイが鳴り響き、炎が分けられて始まりのセレモニーが行なわれる。
そこからは息つく間もなく、ポリネシアの各島の文化を表現したダンスが繰り広げられる。フラ、タヒチ、サモア、ハワイのフラ、トンガ……。
途中、ステージと観客とのやり取りで盛り上がったり、観客もダンスに参加したり、会場が一体になっていき、最後はサモアの文化であるファイヤーナイフダンスがたっぷり披露される。クライマックスにふさわしい迫力満点のダンスに会場が沸き、最も熱い時間に。
そして夜空に星が瞬く20時にフィナーレを迎える。
ワイキキなどでもフラショーやルアウを体験できるが、雄大な自然に囲まれた環境のなかで、壮大に繰り広げられる古代ポリネシアのショーはスケールが違った。キャストはこれまで多くの賞を受賞してきたクオリティを誇るメンバーだという。
華やかな宴が幕を閉じたあとも余韻に浸りながら、ハワイ住民の我々も「すごかったね~」「あ~楽しかった」と言い合った。日中はシーライフ・パークで遊んでから夜はルアウという贅沢な1日もよいかもしれない。
Webサイトによると、ルアウチケットは席やサービス内容によって大人1人119ドル~214ドルまで。13歳以上は109ドル~、4歳以上は99ドル~、3歳までは無料と記載されている。