ANAとJAL、日本国内で混合したSAF（持続可能な航空燃料）を初めて調達

ANAとJALが日本国内で混合されたSAFを調達（写真はACT FOR SKY設立時のもの）

　ANAとJALは、日本国内で混合されたSAF（持続可能な航空燃料）を伊藤忠商事から調達した。

　SAFの原液は、再生可能燃料メーカーであるフィンランドのNesteが製造する。国土交通省航空局主体の実証事業を通じて輸入され、国内でジェット燃料と混合した。石油由来ではない動物油脂や廃食油、廃棄物などから製造されたニートSAF（混合前の純粋なSAF）とジェット燃料を、国際規格に定められた割合で混合している。国内混合を行なうことにより、GHG削減効果や経済性の向上が見込まれるほか、品質管理の手順を明確化し、各種法令上の整合性を確認することができるという。

　ANAは、羽田空港と成田空港を出発する国際線と国内線の定期便で活用する。

　JALは4月以降、セントレア（中部）でSAFを搭載する。また、羽田空港や成田空港でも順次、今回調達したSAFの搭載を予定している。