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1月の訪日外国人は150万人に迫る。旧正月の影響で東アジアから100万人以上
JNTO、訪日外客数推計値
2023年2月16日 17:19
- 2023年2月15日 発表
JNTO(日本政府観光局)は、1月の訪日外客数の推計値が149万7300人であったことを発表した。
2019年同月比では55.7%となっている。クリスマス休暇などにより訪日旅行需要が高まる12月に比べ、例年1月は欧米市場を中心に閑散期にあたる。しかしながら、旧正月などの影響により、特に東アジア市場からの訪日外客数が100万人を超え、総数では前月から10万人を上回る実績となった。
航空便では、増便・復便の傾向がみられ、新型コロナウイルス感染症拡大以前の水準に近づいている市場もみられるものの、依然として多くの市場では回復途上にある。また、物価の高騰や航空券代の高騰、航空・旅行会社を取り巻く人手不足などの課題が多くの市場でみられている。欧州地域では、ウクライナ情勢に伴う飛行ルートの変更により、フライト時間が増加していることも訪日旅行の懸念材料となっている。
このため、観光地・観光産業について持続可能な形で「稼ぐ力」を高めるとともに、地方誘客や消費拡大を促進しつつインバウンドのV字回復を図る必要があるとのこと。個人旅行の再開や入国手続きなどの実用情報の的確な発信とあわせて、これからの訪日観光の柱となるサステナブル・ツーリズムなどの情報発信やMICE誘致などの取り組みを強化することが求められる。