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エア・カナダ、2023年夏期に羽田・関空発再開。日本~カナダ路線はコロナ前の2019年を上回る運航規模に

ブラックフライデーセールも実施中

2022年11月25日 発表

エア・カナダ インターナショナルセールス ヴァイスプレジデント ヴァージリオ・ルッシ(Virgilio Russi)氏とアジア・太平洋地区 統括支社長 ワイス貴代氏

 エア・カナダは11月25日、2023年上期に日本~カナダの主要路線の運航を再開することを発表した。

 現在の冬期スケジュール(10月30日~2023年3月25日)では、成田~バンクーバー線を毎日、成田~モントリオール線を週3往復、成田~トロント線を週4往復で運航しているが、2023年夏期スケジュール(2023年3月26日~10月28日)にはこれら3路線をすべて毎日運航としたうえ、羽田~トロント線を4月に毎日運航で再開、関空~バンクーバー線を6月に週4往復で再開する。また、成田~バンクーバー線は機材をボーイング 787-9型機から777-300ER型機へ大型化する。これにより、座席供給数は2019年夏期の規模を上回るという。

エア・カナダの日本~カナダ路線運航予定(2023年3月26日~10月28日)

AC1便: 羽田~トロント、毎日運航(2023年4月21日再開)
Ac2便: トロント~羽田、毎日運航(2023年4月22日再開)
AC3便: 成田~バンクーバー、毎日運航(ボーイング 777-300ER型機へ大型化)
AC4便: バンクーバー~成田、毎日運航(ボーイング 777-300ER型機へ大型化)
AC5便: 成田~モントリオール、毎日運航(2023年4月30日まで週5往復)
AC6便: モントリオール~成田、毎日運航(2023年5月1日まで週5往復)
AC9便: 成田~トロント、毎日運航
AC10便: トロント~成田、毎日運航
AC23便: 関空~バンクーバー、月・水・金・日曜運航(2023年6月2日再開)
AC24便: バンクーバー~関空、月・火・木・土曜運航(2023年6月3日再開)

 需要回復の見通しについて、エア・カナダ インターナショナルセールス ヴァイスプレジデントのヴァージリオ・ルッシ(Virgilio Russi)氏は、「2023年の夏には2019年を上回るキャパシティで運航する予定になっており、このように日本に戻ってこれることをうれしく思う。日本は歴史的にも伝統的にも大切な市場。地政学的にも日本のポジションは重要で、アジアの戦略拠点として捉えていきたい。

 カナダはすでにオープンになっていたが、10月に日本の水際対策が解除され、日本発の需要は(コロナ前の)50%くらいが戻ってきている。欧州の規制がなくなったときには大変な需要が生まれたが、アジア・太平洋地区でも同じようなことが起きると考えている。APACは欧州の1年遅れで規制が緩まったが、需要の戻りも同じ程度遅れるとみている」と状況を説明した。

 また、パンデミック下では利用者とCAの接触を減らすためにサービスを変えていたが、11月からは機内食などのサービス内容を全面的に以前の形に戻しているという。例えばビジネスクラスでは、コートやジャケットの預かりや出発前のドリンクの提供、食事前のホットタオルの提供などを再開している。

 同社の12月以降の予約状況については、11月6日時点でカナダ発が9月18日に比べて226.6%増加しており、日本の水際対策の緩和の効果がはっきりと現われている。この点についてルッシ氏は「カナダ人が日本のよさを発見している。日本発の回復がスローなのは為替の影響が大きいが、アメリカドルと比べるとカナダドルはそこまで影響が強くないので、アメリカに行こうと思っていた人がカナダに行こうと考えることもあるはず」として、需要の掘り起こしに意欲を見せた。

ブラックフライデーセール

 エア・カナダは11月22日~28日にブラックフライデーセールを実施している。成田~ニューヨーク往復が14万6600円から、成田~バンクーバー往復が17万400円から(燃油サーチャージ込み、諸税別途)などとなっており、対象搭乗期間は11月22日~2023年10月31日。