太宰府天満宮、124年ぶりの令和の大改修に伴い特別な「仮殿」を建設

太宰府天満宮は124年ぶりとなる令和の大改修に伴い特別な「仮殿」を建設した

　太宰府天満宮は、2027年に菅原道真公が薨去してから1125年を迎えることを受け、124年ぶりに重要文化財「御本殿」の大改修を行なう。

　現在の御本殿は約430年前に筑前国主小早川隆景が再建したもので、桃山時代の豪壮華麗な様式で国の重要文化財に指定された。2023年2月から仮殿の建設を行ない、2023年5月頃から3年をかけて御本殿の葺替え、漆塗りなどを中心に防災工事も含む大改修を行なう。

　改修期間は、御本殿前に「仮殿」を設けて参拝を可能とする。天神の杜との調和を重視し、屋根に木を植えるというデザインとなった。御本殿とは異なり、靴を脱がずに上がることが可能で、年配の人や子供連れでも入りやすいスロープを用意している。

　長期間にわたる修理は再建以来初めてのことで、建築史や歴史学の専門家を中心に有識者会議を立ち上げ、修理と並行して調査・研究を進める。