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箱根登山鉄道、小田原~強羅間で10月1日より運賃改定。大人140円から160円に値上げ

2022年8月29日 発表

箱根登山鉄道は10月1日より小田原駅~強羅駅間の運賃を改定する

 箱根登山鉄道は、鉄道線(小田原駅~強羅駅間)旅客運賃について8月29日付で国土交通省 関東運輸局の変更認可を受け、10月1日より運賃改定すると発表した。これにより、初乗りは現行の大人140円から160円に値上げとなる。

 平均改定率は全体で10.9%。内訳は、普通運賃11.1%、通勤定期9.0%、通学定期9.0%。なお、特別急行料金および座席料金の改定は行なわない。

平均改定率

 25年ぶりとなる今回の改訂は、2020年度の台風被害に伴う一部区間の運休や大幅な利用者の減少、復旧のため被災前の運輸収入を上回る規模な設備投資が余儀なくされたことなどが背景にある。今後の鉄道輸送の安全確保と輸送サービスの維持を目的に、利用者の負担を配慮したうえでコストに見合った適切な水準に旅客運賃の見直しを図る。

 また同社では引き続き、「箱根フリーパス」や箱根登山電車1日乗車券「のんびりきっぷ」、登山電車・ロープウェイ「大涌谷きっぷ」といったさまざまな企画乗車券を販売していくほか、駅施設のバリアフリー化や老朽化した車両・変電所設備などの更新、運行情報の発信強化などに取り組み、利用者のサービス向上策に努めていくとした。

普通旅客運賃(大人)
定期旅客運賃(通勤・通学/1か月)
主要区間の現行・申請運賃比較表