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フィリピン観光省×ハードロックカフェ 東京、ローカルメニューで“疑似トラベル”。イナサル チキン、ハロハロなど

「MEET PHILIPPINES」キャンペーン

2022年6月1日~30日 実施

「MEET PHILIPPINES」キャンペーンメニューの「イナサル チキン」

 フィリピン観光省と「ハードロックカフェ 東京/トニーローマ 六本木店」(東京都港区六本木5-4−20)はタイアップ企画として、フィリピンのローカルフードをアレンジした特別メニューを販売する「MEET PHILIPPINES」キャンペーンを、6月30日まで実施している。

 食を通じて“疑似トラベル”を楽しんでほしいという想いで企画した本キャンペーンでは、日本人の口にも合うよう工夫した肉料理やスイーツなどを提供。6月12日の「フィリピン独立記念日」にちなみ、東洋と西洋それぞれの影響を受け独自に発展してきたフィリピンの、現地感あふれる食文化を味わう内容となっている。

 ハードロックカフェ 東京では、限定メニュー全3種類が味わえる。1品目は、フィリピンの国民的料理「グリルドポーク リエンポ」(2000円)。リエンポとは、グリルした豚バラ肉のこと。醤油、ビネガー、レモンジュース、香辛料でマリネし、豪快にグリルしたことで、甘辛い味のしみ込んだ食べ応えある逸品に。

フィリピンの国民的料理「グリルドポーク リエンポ」

 2品目は、ランチタイム(11時30分~15時)限定で提供する「イナサル チキン」(1400円)。タガログ語で“ロースト”を意味するイナサル。炭でじっくりと焼き上げたジューシーなチキンはスパイスとハーブが香り、タイ米を炒めたバターピラフとサラダを添えた手頃なワンプレートに仕上げてある。

ランチタイム限定で提供する「イナサル チキン」

 3品目は、フィリピン発祥のスイーツ「ハロハロ」(980円)。“まぜこぜ”を意味するその名のとおり、ラムネ味のかき氷をベースに、パッションフルーツやバナナ、ウベ(紫いも)のアイスをトッピング。冷たくて夏にもピッタリのスイーツだ。

 また、ハードロックカフェ 東京の店舗1階に併設するトニーローマ 六本木店では、「ウベブラウニー」(980円)を提供。フィリピンではポピュラーな食材のウベ(紫いも)を同店で人気の“ブラウニー”にアレンジしたもので、ウベの濃厚な味とやさしい甘さが楽しめる。

フィリピン発祥のスイーツ「ハロハロ」
トニーローマ 六本木店限定「ウベブラウニー」

 一方で、これらフィリピングルメの試食会を兼ねた「フィリピン観光省 Media Night(メディアナイト)」を6月6日に開催した。

 海外旅行需要の回復を見据え、日本のメディア向けに観光誘客を目的としたプロモーションを行なう本イベント。フィリピン観光省 東京支局の横山泰彦氏が、新型コロナ対策や観光産業の動向など現地の最新情報を解説するとともに、旅行会社エス・ティー・ワールドの提携による特別キャンペーンなどを発表した。

はじめにフィリピン観光省 東京支局 局長のニール・バレステロス氏があいさつ
東京支局の横山泰彦氏が説明を行なった
会場となったハードロックカフェ 東京。1階がトニーローマ 六本木店
フィリピン観光省主催のメディア向けイベント開催

 フィリピン政府が2月10日に海外からの渡航者受け入れを再開して以降、1万1823人の日本人が訪れている。2019年には約68万人のも日本人が入国しており、フィリピンのインバウンド市場において日本はパンデミック後も引き続き有力なマーケットであるという。

フィリピンの入国条件やワクチン接種状況

 現在、日本人はビザなしでフィリピンに入国できる。観光・商用・短期留学目的であれば30日以内の滞在が可能だ。ただし、英文のワクチン接種証明書(デジタル可)が必要で、ワクチンを2回または3回接種済みであれば、PCR検査・抗原検査の陰性証明書は必要ない。万が一、新型コロナに感染した場合に備えて事前に渡航者情報やワクチン接種証明書のデータを入力する「One Health Pass」への登録が条件となっている。

 日本の2回目のワクチン接種率80.6%に対し、フィリピンでは71%の人が2回目のワクチン接種を終え、ホテルや観光関係の人についてはほぼ100%が接種済みとなっている。感染状況については182名(6月4日時点)で死亡者数0名と、日本の1万9271人と比較してかなり抑えられている状況。

フィリピンの入国条件
フィリピンと日本の出入国

新型コロナへの取り組みと帰国の注意点

 フィリピン観光省は、世界ツーリズム協議会(WTTC)が発行する「Safe Travels」を取得し、認定スタンプが与えられている。ガイドラインに沿った安全対策の実施と安全基準の順守を国内の観光地と200の宿泊施設に推奨しており、18歳以上はレストランやホテルなどさまざまな施設を利用する際に、ワクチン接種証明書の提示が求められる場合がある。

 また、フィリピンは感染者数が少なく、青色国(日本政府が赤・黄・青で示した各国の安全度合い)に指定されているため、帰国に際して検査や待機の必要はない。ただし、フィリピン出国時に72時間以内のPCR検査と陰性証明が条件となっている。加えて厚生労働省の「My SOS」への登録も必要。

新型コロナへの対応
安全基準を順守している

 以上が、旅行に際しての最新情報だ。詳細は引き続き、フィリピン政府観光省の公式サイトで確認できる。なお、利用する航空会社により各種証明書の提示条件が異なり、事前確認が必要。また、帰国時の詳しい条件についても厚生労働省のホームページであらかじめ確認しておきたい。

 フィリピンといえば、日本から直行便で約4時間の手軽に行ける南国リゾート。時差はたったの1時間で、気候は平均27~28℃と1年を通して温暖で過ごしやすい。また、物価は日本の約3分の1で、フィリピンを代表するビール「サンミゲール(320mL)」は1本70ペソ(140~200円)の安さで楽しめるという。

 なかでも横山氏が強くアピールしていたのは、バナナやマンゴー、パイナップルといった日本人にもなじみ深いトロピカルフルーツや、世界での消費量トップクラスを誇るジンやラムを使ったカクテルの豊富さ。試食会でも「マンゴーモヒート」や「カラマンシーフィズ」などがメディア陣に好評を得ていた。

フィリピンを代表するビール「サンミゲール」
東南アジアでポピュラーな柑橘を使った「カラマンシーフィズ」

 美しいビーチやダイビングスポットが多いことでも人気のフィリピンだが、近年ではウェルネスやロングステイ、ワーケーション、英語留学に最適な環境としても世界から支持を得ている。フィリピン観光省 東京支局のPR&マーケティングマネージャーの山本ジェニファー氏は「迎え入れる準備は万全」と熱く語り、“アジアのラテン系”とよばれるフィリピン人の陽気さとホスピタリティをもって、今後も日本人観光客をもてなしていきたいとアピールした。

 さらに、フィリピン独立記念日を祝して「フィリピンへ行こう!」特別キャンペーンが、6月30日まで実施されている。対象となる旅行期間は2023年6月まで。「フィリピンホテル&マーケティング協会」に加盟する60施設を利用して、安全でお得な旅行が楽しめるという。またフィリピン航空とセブパシフィック航空でも、航空券などのセールを行なっている。ぜひこの機会を利用して、夏休みに訪れてみてはいかがだろうか。

日本からフィリピンまで約4時間
「エス・ティー・ワールド」提携による特別キャンペーンも