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水際措置緩和で6月から日本帰国後に検査なし・待機なしに。チャートで分かる条件分岐

2022年6月1日~ 実施

水際措置の見直しで「青」区分から帰国する場合は到着時検査なし、待機なしに

 政府は6月1日0時から、新型コロナウイルスにかかる水際措置の見直しを行なっており、1日の入国者数上限を2万人に引き上げている。

 この緩和にあわせて、入国時の検査と待機期間についても見直しを実施した。

 新たに、世界各国・地域を新型コロナウイルスのリスクなどをよって「赤」「黄」「青」の3つの区分に分けて、どの区分の国・地域から出国したか、有効なワクチン接種証明書があるかによって、日本帰国時の検査・待機の有無を判定する、という仕組みになっている。

 実際にどの国・地域がどの区分に割り当てられているかは別掲した画像を参照していただきたいが、北米などリスクの低い「青」区分から帰国した場合、ワクチン接種証明書の有無にかかわらず到着時の検査はなく、待機期間もない。

 リスクが中程度の「黄」区分から帰国した場合でも、3回分のワクチン接種証明書があれば、同じく到着時検査と待機は発生しない。それ以外は、ワクチン接種証明書の有無で待機する場所の分岐が発生する。

 なお、どの区分から帰国する場合でも、現地出国前72時間以内のPCR検査(陰性証明)は引き続き必須になっている。

赤黄青で国・地域を3つに区分(表は5月26日時点)

 本誌でも報じているとおり、海外から帰国した際に受ける空港検疫の検査待ちのために、飛行機を降りてから空港ロビーへ出るまで早ければ2時間以内、長いと3時間以上を要している。この待ち時間が読みにくいため、利用者によっては帰国当日の乗り継ぎや公共交通機関の利用に影響が出ることもあった。

 この先、入国者数上限を緩めるほど検査と結果待ちで混雑することが予想されたため、今回の見直しは夏休みの海外旅行需要に向けて、大きなインパクトがありそうだ。