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全線開通間近の復興道路・復興支援道路、2021年3月以降開通区間の交通状況発表。高速バスの利便性向上

2021年12月7日発表

国交省が、2021年3月~7月に開通した復興道路、復興支援道路の交通量を取りまとめ。整備効果を発表した

 国土交通省は12月7日、2021年3月~7月に開通した復興道路、復興支援道路の開通効果を発表した。

 東日本大震災の被災地復興を目的に、三陸沿岸を南北に結ぶ三陸沿岸道路を復興道路、内陸部と沿岸部を東西に結ぶ復興支援道路、総延長約570kmの整備が進められ、12月17日に復興支援道路、12月18日に復興道路が全線開通する予定となっている。

 2021年3月から7月には、三陸沿岸道路3区間、宮古盛岡横断道路全線、東北中央自動車道全線が開通。開通区間の10月の1日あたりの交通量は三沿道 気仙沼港IC~浦島大島ICが8800台、三沿道 侍浜IC~洋野有家ICが5500台、宮古盛岡横断道路 蟇目~腹帯が5700台、東北中央道 霊山IC~伊達中央ICが5400台、三沿道 田野畑南IC~田野畑中央ICが3200台と、それぞれに並走国道からの交通転換が図れているほか、開通済みだった前後区間の交通量増加などの効果が現われている。

 特に3月に三陸沿岸道路 気仙沼港IC~唐桑半島ICが開通したことで、仙台~宮古間が無料高速で接続。南は仙台東部道路と常磐自動車道(E6)とつながったことで、首都圏と仙台エリア、仙台~宮古を結ぶ高速バスの新規路線開設やルート変更、時間短縮といった効果も発揮。また、高速バスを活かし、モニターツアーなども併せて実施されている。

復興道路・復興支援道路の交通状況(岩手県エリア)
復興道路・復興支援道路の交通状況(宮城県エリア)
復興道路・復興支援道路の開通により充実が進む高速バス