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東京・竹芝の新ホテル「メズム東京」に泊まってみた! 24時間確約のおこもりステイプランを体験

2021年4月27日~8月31日 実施

メズム東京で「おこもりステイ」してきました!

 2020年4月に開業した「メズム東京、オートグラフ コレクション」(東京都港区海岸1-10-30)。JR東日本グループの日本ホテルとマリオット・インターナショナルが初提携したホテルで、東京・竹芝というウォーターフロントの立地が魅力のラグジュアリーホテルです。

浜離宮恩賜庭園の目の前に位置する複合施設「ウォーターズ竹芝」。メズム東京はこのタワー棟の高層階にあります。自然豊かなウォーターフロントはまさに都会のオアシス!

 ホテルがあるのは、オフィスや商業施設、劇場からなる複合施設「WATERS takeshiba(ウォーターズ竹芝)」。ビルの16階~26階を占め、客室は全265室。浜離宮恩賜庭園の南側に位置するため、高層階から遮るものなく見下ろせるガーデンビューは、海外旅行にでも来たかのような錯覚に。私はタイのバンコクとちょっと重なりました。

1階にあるホテルのエントランス
入るとすぐに検温装置と手指消毒液
大都市・東京のきらめきをイメージしたアートの先にエレベーターが

 そんなメズム東京で現在、おひとりさま向けの“おこもりステイ”プランを販売中ということで、先日体験してきました。この「ソロ活応援!おこもり24時間確約ステイ」(1泊1名3万9800円~)は、朝6時~深夜24時の間の好きな時間にチェックインでき、そこから24時間滞在が確約されているというユニークなもの。

 料金にはインルームダイニング(いわゆるルームサービス)で利用できる5000円分のクレジットが含まれるほか、バー&ラウンジ「ウィスク」でのオリジナルミクソロジーカクテル1杯が楽しめたり、美味しいコーヒーの入れ方講座が受けられたりといった特典付きです。

16階のロビーは水面をイメージしたアートがきらめく天井高9mの開放的空間。ガラス越しの景色に思わず歓声を上げてしまいます
ヨウジヤマモト「Y's BANG ON!」の黒い制服に身を包んだホテルクルーが応対するカウンター
ロビーに置かれているヴィンテージのグランドピアノは日中なら誰でも弾くことができます
ここは宿泊者でなくても利用可能。電源がとれてUSB充電ポートが付いているテーブルなのがポイント高し
奥は芸術家のアトリエをテーマとしたバー&ラウンジ「ウィスク(Whisk)」。絵画がモチーフの18種類のオリジナルミクソロジーカクテルやアフタヌーンティーが楽しめるおしゃれ空間で、昼間はカフェのように利用もできます

鳥のさえずり、汽笛、ピアノの鍵盤……五感を刺激するおこもりステイ

浜離宮恩賜庭園側の客室は全室バルコニー付き

 メズム東京の客室は、チャプター1~4の全4タイプ。数字が大きくなるに従って広くなっていき、チャプター4は最上階に1室のみの極上スイートです。ソロ活プランの対象となる客室はチャプター1なのですが、今回はバルコニー付きのチャプター2にアップグレードすることに(アップグレード料金は1万円~)。16階のロビーフロアから見て歓声を上げた浜離宮恩賜庭園側の同じ景色を、自分のお部屋のバルコニーから眺められるというわけです!

今回泊まったチャプター2のお部屋は43m2~44m2。ベッドタイプはキングとなります
バスルーム側から眺めた図
シンプルかつモダンで機能的な作りのベッドまわり。読書灯などもベストな位置にあります
赤い紐は着物の帯締めをイメージしたという印象的な装飾

 メズム東京の客室の設えはモダンでスタイリッシュ。NetflixやHuluなど各種動画配信サービス対応の大画面4Kテレビや、全室設置のデジタルピアノには感心するばかりですが、プラスしてワクワクする要素がいろいろ散りばめられています。

 それはメンズスキンケアブランド「バルクオム(BULK HOMME)」とコラボしたオリジナルのバスアメニティの爽やかな香りだったり、バスローブ兼パジャマ「KIMONOローブ」の吸い付くような肌触りだったり、パズルのように入っているアメニティボックスを開ける高揚感だったり。ソファやテーブルなどもすべてオリジナルデザインで、最適な座り心地にとことんこだわって作られているのだそう。

レトロな黒電話に見えて実はプッシュ式
USB充電ポートや電源を備えるソファ横のテーブルはワーケーションにも使えますね
ホテルのサービスやインフォメーションはすべてこのタブレットで確認できます。インルームダイニングのオーダーやデジタルピアノの使い方、照明・空調のコントロールなどもこれで
全室に置かれているCASIOのデジタルピアノ「Privia(プリヴィア)」。タブレットを楽譜のように置いて練習できます
ベッドサイドには除菌・消臭スプレーが置かれていました
冷蔵庫の中はすべてフリードリンク。環境に配慮してすべてリターナブルの瓶タイプを採用
コーヒーはホテルの客室ではなかなか見かけないハンドドリップタイプ。おしゃれな道具で自分のためにゆっくり入れる一杯は格別。そんな時間もよいものです
紅茶や抹茶なども。抹茶はタブレットで作り方を観ながら自分でたてられます
不二家とコラボしたメズム東京オリジナルパッケージのミルキーも

 ところでチェックイン時間ですが、朝にしようかな? 夜もおもしろそう……と散々悩んだわりには14時と無難な時間になった今回。

 まずはバルコニーのイスに腰掛けて、フリードリンクのビールの栓を開けました。プハ~ッ! 正面奥には東京スカイツリーが、その手前には更地となった築地市場の跡地が見えます。浜離宮恩賜庭園の森に飛んでいくシラサギの姿も見えました。そしてときおり勝鬨橋や築地大橋の下を行き交うボートや小型船。その航跡波を眺めながらボケーッとしていたら、だんだん気持ちも脳みそもほぐれてきました。

それにしてもバルコニーの開放感、最高です
徳川将軍家の庭園として知られる浜離宮恩賜庭園。このアングルで眺められるって素晴らしい
真下には竹芝地区船着場。浅草やお台場などへ運航する水上バスが停泊中
正面(東)には東京スカイツリー。築地市場跡地もよく見えます

 落ち着いてきたところで客室にあるタブレットを見てみることに。ホテル案内やサービス一覧からはじまって、客室備品の使用方法や各種雑誌、インルームダイニングのメニューから注文画面と至れりつくせりの内容です。ということで、まずは「抹茶の点て方」動画を観ながらトライ。これ、本格的な道具が揃っているので外国人にも喜ばれそうですね。

動画をお手本にお抹茶を。これもなかなかの非日常体験! 五感のうちの味覚が刺激されます
着心地最高で感動したバスローブ兼パジャマ。こちらは肌に触れることで触覚が刺激。五感ってあとほかに何だっけ?
バスルームには大きめのバスタブ。頭上にはレインシャワーも
バスケア用品はメンズスキンケアブランド「バルクオム」とコラボしたジェンダーレスタイプ。香りが好み!
クレンジング、洗顔料、化粧水、乳液のセットが用意されているのも地味にうれしい

(ピアノ弾けないからな~)と、最初は横目で見るだけだったデジタルピアノですが、こちらもタブレットのなかに使い方が載っています。誰でも知っている「さくら さくら」の動画を見ながら試しに人差し指で鍵盤をたたいてみると、これが思っていたより楽しい! というかクセになる!? 何度か引っかかりながらも1曲続けられるようになるまで、時間を忘れてピアノに向かっていました。ゲストのなかには「数十年ぶりに弾きました」と喜ばれた方もいらっしゃったとか。

洗面台に置かれたこの洋書のような箱の正体は!?
実はアメニティボックス。大航海時代の冒険小説をモチーフにしているそう。メズム東京をイメージしたイラストも素敵
パズルのように入っている小箱の中身は歯ブラシやコーム、シェーバーなど

毎夜開催の無料ライブパフォーマンス「showcace」を観に行く

夜のバー&ラウンジ「ウィスク」

 夕方までソファに寝そべってマンガを一気読みしたりしながら、だらだら優雅に過ごしたあとは、背筋をシャンとさせて16階のロビー階へ。メズム東京では毎夜違ったアーティスを招き、「showcace」と題したライブパフォーマンスイベントを開催しています。時間は30分ほどで、緊急事態宣言下だったこの日は18時からと19時からの2回。

 私が泊まった日はフルート奏者とピアニストの女性2名による共演で、心の奥深いところにじ~んと染み入るヒーリングミュージックがとってもよかったです。この「showcace」は、ソロ活プラン特典のミクソロジーカクテルを飲みながら鑑賞するのがオススメ!

サンドロ・ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」がモチーフになっている、その名も「ヴィーナス」というモクテル。こんな箱に入れられて出てきました! ワクワク♪

 Billboard(ビルボード)のスケジュールを意識して作ったという「showcace」のサイトはこちら。宿泊者でなくても鑑賞できるので、生のライブパフォーマンスを観にお出かけするのもアリですね。

緊急事態宣言下でアルコール提供ができなかったためノンアルコールの「モクテル」でしたが、素敵な演出とフォトジェニックさに感激しました
生の演奏で聴覚が刺激されまくり! この日のパフォーマー、世古美月さん(フルート)と中村美朱々さん(ピアノ)。2回目の演奏が終わるころには背景がすっかり夜景に
芸術家のアトリエをコンセプトとするバー&ラウンジ「ウィスク」

特典のホテルクレジットを優雅に使う

客室の照明のオンオフなどがタブレットで操作できてとっても便利

 今回のプラン特典の目玉、5000円分のホテルクレジットはインルームダイニングでのみ利用可能です。メニューはタブレットで確認でき、ブレックファスト、オールデイ・ダイニング、ナイトスナック、ドリンクのカテゴリーから選ぶことができます。

 例えばオールデイ・ダイニングのなかにはシーザーサラダ(2714円)やクラブハウスサンドイッチ フレンチフライ(2922円)、ピッツァマルゲリータ(3234円)、黒毛和牛のビーフカレーミックスグリーンサラダ添え(4695円)などがありました。届けてほしい時間帯が決まったらタップして進むと、そのまま注文ができるというシステム。あとはお部屋で待っていれば届けてもらえます。このクレジット、チェックインの時間によって使い方は自由。もちろん朝食で使ってもランチタイムで使ってもOKです。

グラスワイン(白)と本日のお魚料理にしてみました
旬のイサキを低温調理したものと野菜。トマトベースのソースがとっても美味でした

 食べて飲んで、いい感じにほろ酔い気分になったら、ほかの人の目を気にすることなくゴロンと横になれるのがインルームダイニングのよいところ。おこもりステイプランの醍醐味をひしひしと感じながら夜は更けていきました。

早朝4時にバルコニーから見た朝焼け
赤い太陽が上ってきました

 うっかりカーテンを閉めないで寝てしまったら、朝4時に窓の外が茜色に染まっているのに気づいて飛び起きました。しばらくバルコニーで鳥の声を聞きながら朝焼けを眺めていると、ビルとビルの間から真っ赤な太陽が。普段の生活ではめったに見ることがない日の出を見ることができて得した気分でした。

二度寝のあとに、前の晩に借りておいたヨガマットをバルコニーに敷いて朝ヨガ

 24時間滞在もいよいよ大詰め。最後はプラン限定アクティビティ、ホテルクルーに習う美味しいコーヒーの入れ方講座です。使うコーヒーは東京・恵比寿発祥の猿田彦珈琲がメズム東京のためにブレンドしたオリジナル。ちなみに客室に用意されているコーヒーはもう1種類の竹芝ブレンドとなっています。

美味しいコーヒーの入れ方講座は、16階のバー&ラウンジ「ウィスク」で。11時からと16時からのどちらかをチョイスできます

 このスペシャルティコーヒーの美味しい入れ方のコツは、3分40秒でお湯を注ぎきることだそう。教えてくれたホテルクルーの入れた一杯目と、自分が入れた2杯目(少々タイムオーバー)の味が明らかに違っていたことにびっくりでした。

時間内に抽出できるように、タイマーできっちり時間を測ってトライ!
注がれるのは人気器作家イイホシユミコさんとのコラボ「SHIONARI(シオナリ)」のカップ&ソーサー

 自分へのご褒美でも、海外旅行に行きたい欲求を満たすプチ体験としても、はたまた贅沢過ぎるリモートワークの場としても、24時間どうやって過ごすかはその人次第。

 従来のラグジュアリーホテルとは一線を画すユニークなサービスや体験は、コロナ禍のちょっと沈んだ気持ちを一気にリセットしてくれましたよ。いつもと違う場所に身を置いてリフレッシュする時間って大事ですね。

これがメズム東京! レストランや客室をご紹介

クリエイティブな感覚を刺激するスタイリッシュな館内

 最後に、ソロ活プランでは登場しなかったレストランやそのほかの客室、人気の朝食「メズム・ブレックファスト」などをご紹介しましょう。まずは16階にあるレストラン「シェフズ・シアター」から。

伝統的なフランス料理をスタイリッシュにアレンジして提供するレストラン「シェフズ・シアター」
オープンキッチンのライブ感が楽しめるリラックスした雰囲気が魅力です
プライベート空間が保たれた個室3室もあります
朝食シーンのひとコマ。追いかけっこしているかのような東海道新幹線と在来線。さらに首都高や東京モノレールと、目まぐるしく動いている乗り物を見ているだけでも楽しい

 厳選された食材を使ったコース仕立ての「メズム・ブレックファースト」。ソロ活プランには付いていませんが、ぜひ一度体験を。完成するまでに4日間かかるというコンソメスープや、平飼いの新鮮な卵とエシレバターをふんだんに使った特製オムレツ、ミックスリーフサラダにかかっているアワアワの手作りドレッシングが絶品でした。

最初に出てくる五感ドリンクが美味。もちろんコーヒーは猿田彦珈琲によるオリジナルメズムブレンド
エシレバターと平飼い卵を使ったオムレツには4種のソースから1つ選べます。これはラクレットソース
夜はまたぐっとおしゃれな雰囲気になる「シェフズ・シアター」
17階には最新鋭のマシンを備えた宿泊者限定24時間営業のフィットネスも
こちらはチャプター1のゲストルーム

 前述したとおり、メズム東京の客室はチャプター1~4の全4グレードとなっています。「chapter=章」という独特の表現は、ここでの滞在がゲストの人生やライフスタイルにとって新たな「一章」の始まりになってほしいという考え方からなのだとか。

チャプター1。バルコニーは付いていませんが、窓辺のソファから浜離宮が眺められるお部屋も。広さは40m2。ベッドタイプはツインかキングを用意
どの客室にも設置されているデジタルピアノ。Bluetoothでつなげばスマホ内の音楽を聞くこともできます
チャプター1のバスルーム。アメニティは全部屋共通です。もちろんあの本型アメニティボックスも
最上階26階にあるチャプター4 スイート リュクスは、なんと60m2のバルコニー付き。今までこんな広いバルコニー見たことない! そして文句なしの素晴らしい眺望

 このチャプター4 スイート リュクスは、ダイニング、リビングのほかにキッチンスペースも備えているため、撮影会や個別商談会、展示会などにも利用可能で、デイユースプランもあるとのことです。

 また今回写真はないのですが「チャプター3 スイート」は、18~24階の角部屋に位置する人気のお部屋。広さは95m 2 でベッドタイプはツインとキングの2種類となっています。

チャプター4の室内は180m2(!)のラグジュアリー空間。こちらはどこに座ったらよいのか迷ってしまいそうなリビングルーム
こちらはベッドルーム。200×203cmというキングサイズベッドがどど~ん
バスルームも超広々。素敵です
奥にはミニキッチンを備えるお部屋も
TOKYOの“今”を存分に感じられるホテル、メズム東京でした