ニュース

政府、「Go To トラベル事業の再開は当面難しい」

2021年3月19日 発表

記者会見でGo To トラベル事業についてコメントする加藤勝信官房長官

 加藤勝信官房長官は、3月19日の定例記者会見でGo To トラベル事業の再開は当面難しいとの見方を示した。

 1都3県の緊急事態宣言は21日で解除されることになったが、17日には緊急事態宣言が出されなかった32県の知事が連名でGo To トラベル事業の段階的な再開を求める要望書を政府に提出。感染状況が落ち着いている県単位で事業を再開するように求めていた。

 加藤氏は「昨日、緊急事態宣言の解除が決定されたが、全国的にはステージ2相当以下に収まっている状況にはなく、感染状況の再拡大を防止すべく、引き続き感染状況を注視していく必要があることから、Go To トラベル事業の再開は当面難しいと考えている」とコメント。

 そのうえで、32県からの要望について、「要望を出した多くの県では、地域の感染状況を見極めつつ、独自に宿泊割引などの観光需要喚起策が実施されており、これに伴うクラスターが発生したとの報告はないとのことだった。コロナ禍が長引くなか、観光関連事業者は大変な打撃を受けている。感染状況が落ち着いた地域において、こうした観光需要喚起の取り組みが感染状況を拡大させることなく実施していくということが重要。こうして県単位で行なわれている取り組みに対し、どのような支援が必要なのか、国土交通省において各都道府県の実情を聞いたうえで、観光需要喚起のあり方について具体的な検討がなされていく」と述べた。