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立山黒部貫光、立山ケーブルカーと黒部ケーブルカーの値上げ申請。2021年4月15日から運賃変更計画

2020年12月23日 申請

立山黒部貫光は立山ケーブルカー、黒部ケーブルカーの上限運賃変更認可を申請した

 立山黒部貫光は、国土交通省 北陸信越運輸局に鋼索鉄道事業の上限運賃変更認可申請を行なったことを発表した。

 鋼索鉄道事業は立山駅~美女平間の立山ケーブルカーと、黒部平~黒部湖間の黒部ケーブルカーを運行。上限運賃をそれぞれ現行の730円から1110円、870円から1210円への変更認可を申請した。

 認可された場合、上限運賃の範囲内での実施運賃の届け出を予定しており、改定後は立山ケーブルカー 立山駅~美女平を960円、黒部ケーブルカー 黒部平~黒部湖を1050円とする計画。

 また、一般乗合旅客自動車事業として美女平~室堂で運行している立山高原バスについても実施運賃の届け出を予定しており、現行の1740円から2200円へ変更する予定としている。

 いずれも実施は2021年4月15日を予定している。

 同社では今回の運賃改定について、開業から50年以上から経過し、施設の老朽化に伴う維持管理や修繕費など、事業維持のための設備投資が継続的に必要となっていることで営業損失の計上が慢性化。永続的な事業継続と地域社会に貢献し国際的な山岳観光ルートの役割を果たすためとしている。

 今後、安全性や乗り心地向上のための取り組み、自動発券機新設などを含むWebきっぷ予約販売の強化、予約状況可視化による旅客平準化と混雑緩和、デジタルサイネージなどの活用による情報発信の強化など、各種施策に取り組んでいく。

現行運賃と改定後の運賃