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JTB調査、新型コロナで年末年始の旅行意向減少

公共交通機関や実家を避ける傾向

2020年12月8日 発表

年末年始の旅行意向

 JTBは、年末年始(2020年12月23日~2021年1月3日)の旅行に関する意識調査を実施し、結果を公表した。調査は11月17日~19日にインターネット上で行なったもの。

 帰省を含めた旅行の意向については、「行く」(7.9%)、「たぶん行く」(6.9%)の回答の合計が14.8%で、前年から5.2ポイント減少。「行かない」(66.7%)、「たぶん行かない」(18.4%)の回答の合計が85.1%で、前年から5ポイント増加した。中でも「行かない」とする回答者が前年から7.8ポイント増加しており、新型コロナウイルスの旅行意向への影響が見て取れる。

「行く」「たぶん行く」と回答した人に旅行の内容を聞いたところ、出発日は12月30日(15.1%)、31日(13.3%)、29日(11.8%)、26日(11.2%)の順で多かった。旅行日数は1泊2日(30.8%)、2泊3日(25.2%)、3泊4日(17.4%)の順となった。

 利用する交通機関は、乗用車(56.3%)が最も多く、前年から3.6ポイント増加。一方、JR新幹線(20.7%)は5.2ポイント減、高速/長距離バス(6.4%)は2.1ポイント減となり、公共交通機関を避ける傾向が見られる。

 また、利用する宿泊施設では、Go To トラベルキャンペーンの効果か「旅館・ホテル・民宿・ペンション」(56.5%)が前年から2.5ポイント増加。一方、「夫や妻の実家」(24.0%)が3.9ポイント減少し、高齢者や近所への配慮から実家を避ける傾向も見られる。

 同社では、こうした結果から、「コロナ禍での年末年始の旅行は、従来の『安近短(安い・近い・短い)』ではなく、旅行再開時から見られていた、感染防止に配慮する『新常態の安近短(安心安全・近場/近しい関係・短期間)』が大きな特徴」で、この傾向がしばらく続くとしている。