ニュース

東武鉄道、列車の接近を知らせる「鹿笛」を日光線、佐野線、東上線の23編成に設置

2020年11月12日 発表

東武鉄道は鹿との接触事故防止のために一部車両に「鹿笛」を導入。列車速度が48km/h以上になると超音波を発し、鹿に対して線路外への逃走を促す

 東武鉄道は11月12日、日光線、佐野線、東上線の一部車両に、鹿との接触事故を防止するための「鹿笛」を設置することを発表した。11月13日より順次、対象列車に設置していく。

 東武鉄道では相互直通している野岩鉄道、会津鉄道線内を含めて2017年4月~2020年3月の3年間で、鹿との接触事故が85件発生。うち67件が日光線 新栃木駅以北で発生しているほか、佐野線や東上線 小川町駅以北でも発生。この3路線を走行する列車への設置を決めた。

 鹿笛は列車の速度が48km/h以上になると、人には聞こえない超音波が約400m先まで発することで、鹿に対して列車の接近を警告し、線路外への逃走を促すもの。先頭車両の前面下部に、2種類の異なる音量・周波数の超音波を発する2個の笛を設置する。

 設置対象車両は日光線を走行する20編成と、佐野線、東上線北部を走行する3編成。

鹿笛
設置対象車両