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観光庁、Go To トラベル参加の宿泊施設の感染防止策の調査結果を公表

調査した54施設のうち12施設に指導

2020年8月11日 発表

Go To トラベル参加の宿泊施設の感染防止策の調査結果

 観光庁は、Go To トラベル事業に参加する宿泊施設での感染拡大防止策の実施状況の調査結果を公表した。

 同調査は、8月6日と7日に同事業に参加する54の宿泊施設の対策を実地調査したもの。旅行者への検温の実施や浴場・飲食施設などでの3密対策については、大半の施設で確実に実施されていたが、実施が不十分な点があったとして同庁では12の施設を対象に指導を行なった。

 内容としては、以下のような点で指導が行なわれた。

・エレベーターの人数制限を行なっていなかったため、3密を防ぐ改善(1施設)
・夕食時のレストランの座席間隔が不十分であったため、3密を防ぐ改善(1施設)
・チェックイン時の列の密集対策が不十分であったため、並ぶ位置の目安となるシールの貼付などの改善(1施設)
・「Go To トラベルを利用される方が遵守すべき事項」の旅行者への周知が不十分であったため、宿泊施設内での掲示や旅行者への紙の配布などの改善」(7施設)

 また、他の宿泊施設でも参考となるような工夫の例も紹介されている。

【フロント】
・入館後、部屋に直行し、部屋にてチェックインができる特別客室を設定している。

【レストラン】
・食事会場で客がマスクを外した際、マスクを包むための紙を用意し、従業員の感染防止を図っている。
・メニューを置かず、ご自身のスマホでQRコードを読み込んでいただきメニューを表示していただくようにしている。

【館内設備】
・エレベーターにおいてボタンに触れなくていいように、使い捨ての綿棒を用意し、綿棒でボタンを押していただいている。
・大浴場の入浴人数を各部屋のテレビでリアルタイムに把握できるようにし、混雑状況を確認した上で入浴いただくことしている。

【発熱者対応】
・発熱者があった場合、保健所と連携をとりながら、他の客室と別の階の部屋へ案内することとしている。また、スタッフが部屋に入室する際には、防護服とマスクを着用するとともに、食事も弁当で対応することとしている。

 同庁では、中小規模の宿泊施設を中心に、8月中に第2弾の調査を実施する予定で、その後も必要に応じて実施するとしている。