ニュース
リニューアルで開放的な空間に。伊丹空港リニューアル後のJAL出発ロビー
2020年8月6日 12:55
- 2020年8月5日 グランドオープン
関西エアポートは8月5日、約50年ぶりとなる大規模改修を終えた伊丹空港(大阪国際空港)をグランドオープンした。伊丹空港では、ターミナルビル北側の1階をJAL(日本航空)が出発ロビーとして使用。2018年4月の到着ロビー先行オープン後、出発エリアの改修が進められてきたが、JAL出発ロビー全体がリニューアル後にどのようになったか確認した。
リニューアル工事期間中、JALの1階出発ロビーには柱や壁が立てられ、やや閉塞感もあったが、現在までにそれらの工事はすべて終わり、非常に開放的な空間となった。また、手荷物を預けたあとに保安検査が行なわれる「インラインスクリーニング」が伊丹空港にも導入され、出発ロビーに置かれていたX線検査機器を撤去。それもまた開放感のある空間作りにつながっている。
JAL出発ロビーは、南側に大阪モノレールの駅、中央に空港連絡バスの降車場、北側にレンタカーステーションやレンタルバイクがつながる位置関係となっている。1階の自動チェックイン機は南・北・中央それぞれに分散してレイアウトされており、どの交通機関でも利用しやすいよう配慮している。
手荷物を預ける場合は、出発ロビー1階中央エリア寄り1か所(上下各1基)に集約されたエスカレータ脇にある手荷物カウンターを利用する。旅客自身でタグを発行するJALエクスプレス・タグサービスも導入されている。
具体的な時期などは明らかにされていないが、JALでは、羽田空港で導入している自動チェックイン機や手荷物預け機を活用した「JAL SMART AIRPORT」を伊丹空港へも展開する計画を打ち出しており、将来的に1階出発ロビーはさらに変化していく見込みだ。
2階には、エスカレータを上がってすぐの位置に保安検査場があり、その奥にリニューアルしたファーストクラス(ダイヤモンド・JGCプレミア)カウンターと、JGCカウンターが設けられている。モノレールで空港に到着した場合は、中央エリア2階から館内を通って両チェックインカウンターを利用でき、その先に保安検査場が位置する格好となる。
なお、ファーストクラスカウンターは個室型で、専用の保安検査場も装備。JGCチェックインカウンターは半個室型といったスタイルで、チェックイン後、一般保安検査場と並んでいる、専用レーンを利用する。
別記事でお伝えしているとおり、保安検査場は全レーンがスマートレーン化。ベビーカーなどで利用できるストレートレーン×1レーン、13.7mのスマートレーン×2レーン、15.7mの長尺スマートレーン×4レーンの構成となっている。