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台湾、10月から国際観光を段階的に開放へ

2020年5月15日(現地時間) 発表

中華民国交通部は観光と公共交通機関の制限緩和について計画案を発表した

 中華民国交通部は5月15日(現地時間)、新型コロナウイルスの流行が鈍化していることを受けて、観光と公共交通機関の制限緩和について計画案を明らかにした。

 33日間連続して症例が確認できなかったことから、中央伝染病司令センターが推進する伝染病予防キャンペーンに沿って、今後防疫ツーリズム(防疫旅遊)を解禁していく。計画案は実施日で3つの期間に分かれており、段階的に緩和する。ただし、対策の実施日はウイルスの流行状況に応じて調整する必要があるとも述べており、日程が変更される可能性もある。

 第1段階は5月27日から7月31日までで、6月1日からはソーシャルディスタンスを確保しながら台湾高速鉄道の減便を緩和する。第2段階は8月1日から10月31日までで、団体旅行や個人旅行など全国的な観光活性化を進めるとともに、地方自治体の協力を得て割引やインセンティブなどを実施。台湾高速鉄道では飲料をペットボトルで提供するなど車内販売でも制限を行なっているが、8月1日には解除。マスクの着用や検温、ソーシャルディスタンスなどの制限も緩めていく(流行状況による)。

 第3段階は10月1日から12月31日までで、国際観光の段階的開放を始める。外務省などが各国の流行管理を評価し、台湾への直行便などの状況に応じて受け入れを始めるという。

 なお、日本の台湾観光局/台湾観光協会東京事務所の話では、国内の旅行会社とは10月をメドに旅行商品の検討を進める一方、特に個人旅行は緩和が前倒しになる可能性も考慮して準備を進めているとのこと。