ニュース

セブ・パシフィック航空、運航再開に向けて衛生管理を強化。新たに「コンタクトレス(非接触)搭乗」を導入

2020年5月12日 発表

セブ・パシフィック航空は、運航再開に向けて衛生管理を強化した

 セブ・パシフィック航空は、運航再開に向け、衛生管理の強化およびコンタクトレス(非接触)搭乗を実施するための新しいガイドラインの導入を発表した。

 約2か月の運休を経て運航を再開する予定で、状況によって最初は限られた便数の国内線から運航する場合があるという。

搭乗前の安全確保

 すべてのグランドスタッフに、個人用の保護具(PPE)の着用を義務付けている。さらに、セルフチェックイン機、チェックインカウンター、バッグドロップカウンター、シャトルバスなどを含めたすべての施設や設備の消毒作業を強化し、手指用アルコール消毒液を設置している。

個人用保護具を着用したグランドスタッフ
シャトルバスの消毒の様子

セルフチェックインとコンタクトレス(非接触)搭乗

 人との接触を避けスムーズな搭乗を行なうため、搭乗前にオンラインチェックインを推奨している。また、2つ以上の手荷物を持っている人は、代表者1名のみ手荷物カウンターで手続きをする。

 搭乗の際は、係員が触れずに搭乗券のバーコードをスキャンする。

間隔をあけて並ぶ
係員が触れずに搭乗券をスキャンする

機内での新しい取り組み

 すべての乗客にマスクの着用を義務付けている。また、ソーシャルディスタンスを保つため、中央の席はできるだけ空席にする。

フライト前のスタッフの抗体検査

 すべてのパイロットと客室乗務員は、搭乗前に抗体検査を受ける。フライト中は、個人用保護具、手袋、消毒液を使用する。

個人用保護具を着用した客室乗務員

機内の空気を清潔で安全な状態に維持

 同社が運航するすべてのエアバス機には、高い空気清浄機能を持つ高性能なHEPAフィルターを搭載しており、平均3分毎に機内の空気の入れ替えを行なう。

機体消毒の強化

 検疫局および世界保健機関(WHO)の承認を受けたガイドラインに沿ってすべての機体の消毒を毎日実施する。フライトの合間には、トイレ内の壁、シンク、鏡、ノブ、便器、床などの表面を消毒するほか、フライト中も30分ごとにトイレの消毒を実施する。

 なお、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、3月19日からすべての便を運休している。

機内消毒の様子