ニュース

愛知県、4月10日午後に県独自の緊急事態宣言発令へ。国へも対象地域に加えるよう要請

2020年4月9日 発表

愛知県の大村秀章知事が9日午前に緊急記者会見を開き、10日午後に県独自の緊急事態宣言を発出することを発表した

 愛知県の大村秀章知事は、4月9日午前に開かれた記者会見において、4月10日午後に県独自の緊急事態宣言を発出することを発表した。

 日本政府が発令した緊急事態宣言では、愛知県の感染者拡大状況を踏まえて対象地域に含めていない。こうしたなか、大村知事は「明日(4月10日)、県としての緊急事態宣言を発出する。現下の愛知県の感染状況をめぐる厳しい状況を踏まえ、一段とステージを上げて、厳しい対応を県民の皆さまにお願いさせていただく」と表明。

 4月10日13時から愛知県新型コロナウイルス感染症対策本部の本会議を開催し、愛知県緊急事態宣言の発出とともに、緊急経済対策も併せて決定。その後、記者会見し、状況、対策を報告するとしている。

 愛知県では、これまで緊急事態宣言対象地域の7都府県の移動自粛を要請していたが、県独自の緊急事態宣言により「県内においてもすべての外出、移動の自粛を要請する」と表明、金曜日の午後に発出することで週末の外出、移動の自粛を抑制するねらいを示している。

 一方で、国に対しても緊急事態宣言の対象地域に含めるよう関係機関に要請したことを発表。

 菅義偉内閣官房長官は9日午前の記者会見で、愛知県からの要請を受けて「政府としては、さまざまなデータ、専門家委員会の意見をうかがうことが必要」との考えを示した。

 大村知事は、仮に県独自の緊急事態宣言に加えて、国による緊急事態宣言の対象地域に加わった場合は、「ダブルで対応できればよいのでは」との考えを示している。

9日午前に行なわれた菅義偉内閣官房長官の会見(出典:首相官邸Webサイト)