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第39代「ミス沖縄」が決定! 3名が4月1日から活動開始

スカイブルーに岩本華奈さん、コバルトブルーに山里ひかるさん、クリーングリーングレイシャスに新里瑞紀さん

2020年1月26日 実施

OCVBは第39代のミス沖縄を決定した

 OCVB(沖縄観光コンベンションビューロー)は1月26日、「ミス沖縄」の第39代の選出大会を浦添市・国立劇場沖縄で行なった。

 ミス沖縄は、沖縄県の観光振興を目的に、国内外における観光関連催事・公式行事で観光親善使節として活動する。スカイブルー、コバルトブルー、クリーングリーングレイシャスの3名が選出され、4月1日から翌年3月31日が任期となる。

会場入り口に飾られた王冠ほかミス沖縄への賞品の数々
ファイナリスト10名を紹介するパネル
一般財団法人沖縄観光コンベンションビューロー 会長 下地芳郎氏による開会のあいさつ

 開会にあたり、主催者を代表してOCVB 会長の下地芳郎氏が登壇、「ミス沖縄は年間延べ600日(3名の稼働合計)を超える活動を行ない、沖縄観光にとって重要な役割を担っている。沖縄観光が1000万人時代を迎え、その役割もより重要となってくる。沖縄観光を支えるすべての皆さまに感謝するとともに、本日のファイナリストの皆さまの活躍に期待したい」と激励した。

 続いて10名のファイナリストがステージへ。それぞれ華やかな衣装を身に着け、笑顔のなかにも緊張をうかがわせながら整列した。

第1審査、第2審査を通過した10名のファイナリストがステージに登場

 続いて、自己紹介と特技披露による審査に入った。自己アピールのあとの審査員からの質問に答える部分も審査の参考となる。準備万端で臨む特技披露と違い、その場の対応力も求められる応答には、誰もが緊張している様子だった。

エントリーナンバー1番、岩本華奈さん。首里生まれで観光学を専攻する現役大学生。ハワイ留学の経験も持つ
特技披露では、地元首里を歩いて観光する「まちまーい」の案内を行なった。消失した首里城への思いも語った
エントリーナンバー2番、知念すみれさん。歯科衛生士として働き、障害者の診察に携わった経験で大きく成長できたという
特技披露は杏里の「オリビアを聞きながら」を歌唱。沖縄の歌は「涙そうそう」が好きとのこと
エントリーナンバー3番、山里ひかるさん。栄養学や健康セミナーの講師の経験を持ち、勉強中だという中国語であいさつも
特技披露では沖縄特産の島野菜を紹介。海外から来る観光客にも島野菜を使った料理をアピールしたいとのこと
エントリーナンバー4番、新里瑞紀さん。現在、東京で看護士として働く。子供のころから琉球舞踊を習っていた
特技披露では、琉球舞踊で使う衣装の紅型や楽器の三板(さんば)を紹介。また、指笛も披露してみせた
エントリーナンバー5番、長沼理加子さん。剣道の有段者で、剣道を通じて相手への礼節を重んじる心を学んだとアピール
特技は、児童クラブで覚えた手話を県出身シンガーしおりの「Smile」を歌いながら披露した
エントリーナンバー6番、志藤真央さん。海外インターンシップへの参加や県内各地でのマラソン参加など活動的な性格
特技披露では、数多く訪れた県内離島のなかでも特に好きな西表島を、自らが撮影した写真とともに紹介
エントリーナンバー7番、眞喜志美咲さん。小・中・高と12年間皆勤賞だった健康さをアピールした
特技披露では、書道八段という腕前で好きな言葉「善の発想」を書き、その言葉への思いを語った
エントリーナンバー8番、渡久地沙羅さん。ハワイ留学の経験を持ち、外から見る沖縄のよさを知ることができたとのこと
特技披露では、観光の視点からの沖縄とハワイについて英語と日本語でスピーチ。自らが考えている沖縄観光の課題も挙げた
エントリーナンバー9番、平良麻里愛さん。県外大学で学び、さらに台湾で中国語を勉強した経験を持つ
特技披露では、台湾からの観光客向けに日本の交通ルールを、自ら描いたイラストとともに中国語で説明
エントリーナンバー10番、宮里英利さん。19年間琉球舞踊を習い最高賞受賞。現在も稽古に励み「踊れるミス沖縄」が目標
特技披露では、宮里さんいわく「一番カッコよく見えるカチャーシー」を伝授。審査員、観客も一緒に踊った

 全員のステージ披露が終わり、審査員が別室へ移り最終選考に入る。その間、ステージではスペシャルトークショーを行なった。ゲストとして、フランス出身タレントのジリ・ヴァンソンさんが登壇。沖縄の魅力について語った。

 大学で日本語学科を専攻していたというヴァンソンさん。フランスでは、70~80年代にテレビで日本のアニメが多く放映されており、幼少のころから日本に関心があったとのこと。

 20歳で初めて日本を訪れ、26歳のときに母の日プレゼントとして母親と一緒に沖縄を訪れたのが沖縄との出会い。魅力にはまり、いつかここで生活したいと思うように。独特な文化に刺激を受ける一方、ボルドー出身のヴァンソンさんは沖縄と故郷に共通する部分もあり、ほっとできる場所でもあるという。

 自然豊かでその自然を守ろうとする心、昔から貿易を行ない外に向く姿勢があるところも似ている。沖縄はその歴史にも魅力があり、昔ならではの行事が今でも日常のなかにあることが素晴らしいと語った。

沖縄では自らの冠番組も持つジリ・ヴァンソンさん

 続いて現役の第38代ミス沖縄が年間活動報告が行なった。コスチュームやイヤリングに込められたメッセージの紹介や、季節ごとの出来事などを写真とともに紹介。感極まり、涙をこらえる姿も見られた。

第38代ミス沖縄。左からスカイブルーの玉城真由佳さん、コバルトブルーのスピーナ瑛利香さん、クリーングリーングレイシャスの譜久里美樹さん
写真とともに1年間の活動報告

 そして最終審査発表へ。ファイナリスト10名が再びステージに並び、審査委員長の下地会長が発表を行なった。決定したのは、スカイブルーにエントリーナンバー1番、岩本華奈さん。コバルトブルーにエントリーナンバー3番、山里ひかるさん。クリーングリーングレイシャスにエントリーナンバー4番、新里瑞紀さん。下地会長から認定証が授与され、現役ミス沖縄からたすきと王冠が引き継がれた。

発表直後の新ミス沖縄。左から、スカイブルーの岩本華奈さん、コバルトブルーの山里ひかるさん、クリーングリーングレイシャスの新里瑞紀さん
下地会長が認定証を授与
現役ミス沖縄からたすきが引き継がれた
続いて王冠が引き継がれた

 審査委員長の下地会長は総評のなかで、「審査にあたり特技、質疑応答をもとに選考した。沖縄の文化・歴史に造詣の深い方、外国語にチャレンジをしている方など、ぞれぞれ豊富な知識や教養を持っており最後まで拮抗した。選ばれた3名には、4月から1年間沖縄観光の顔として活躍することを期待している。1年は長いようで短い。これからしっかり準備をして4月からの役割を果たしていただきたい」と激励、選考会が閉幕した。

 閉会後、選ばれた新ミス沖縄の3名に話を聞いた。スカイブルーの岩本さんは、「まだ実感がわかないですが、ファイナリストの皆さん、沖縄県民の皆さんの思いを背負って沖縄観光をアピールしていきたいです。エントリー番号が1番だったので、とにかく元気で明るくを心がけて臨みました。常に美しくももちろんですが、常に学び続ける女性でありたいです。沖縄の歴史でおもしろいところも伝えていきたいです」と答えてくれた。

 コバルトブルーの山里さんは、「選ばれない想像も選ばれる想像もしていたのですが、実際にたすきをかけていただいて、責任感と、頑張ろうという気持ちがわきました。県内外へのアピールはもちろん、宮古島出身なので宮古島との架け橋にもなりたいです。目標としている女性は、マザー・テレサとミランダ・カーと母です。外見よりも内側から出る美しさが大事だと思うので内側を磨いていきたいです」という。

 クリーングリーングレイシャスの新里さんは、「改めて、サポートしてくれたまわりの方へ感謝の気持ちでいっぱいです。ミス沖縄として沖縄の魅力とともに、『うとぃむち』や『いちゃりばちょーでー』のような沖縄の精神も伝えていきたいです。母のように優しくて思いやりがあって、沖縄の女性の象徴である芯の強さを持つミス沖縄を目指します」と話した。