ニュース

日立と羽後交通、低コストで導入可能な路線バス向けスマホ決済システムの実証実験

2020年1月22日 発表

バス内でのキャッシュレス決済イメージとWebアプリ画面イメージ

 日立製作所と羽後交通は、1月24日~3月31日にかけてスマートフォンを活用した路線バス運賃のキャッシュレス決済システムの実証実験を実施する。

 対象となる路線は、イオン・イーストモール線と横手・大曲線。乗客は、スマートフォン向けのサイトにアクセスし、クレジットカード情報を登録しておくことで、運賃を支払えるようになる。

 乗車時に整理券を受け取り、車内の窓や手すりに掲示されているQRコードをアプリで読み取る。画面上に表示された停留所一覧から乗車場所と降車場所を選ぶか、運賃一覧から金額を選択し、運賃確認画面と整理券を運転手に提示すると、運転手がそれを確認し、乗客自身が運賃確定をタップすることで決済が完了する。

 大都市圏では交通系ICカードを用いた非接触決済システムが普及しているが、地方ではコスト面での負担の大きさなどから、こうしたシステムの導入が進んでこなかった。また、最近ではQRコードを用いた決済サービスも普及しはじめているが、乗降車場所によって変動する運賃の確認・入力に時間を要するため、運行の遅延につながる可能性があることが課題とされていた。

 今回の実証実験では、WebアプリとQRコードを組み合わせたシステムを活用し、決済自体にはQRコードを使用せず、乗客による事前の運賃確認を支援することで、降車時に素早く決済が完了するようにした。

 実証実験の参加特典として、期間中に2回以上、同システムを利用して乗車し、アンケートに回答すると、抽選で最大30名に羽後交通で利用できる3300円相当の回数券がプレゼントされる。

利用手順