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機内に関東私鉄4社とのコラボ装飾。ソラシドエアの「ソラ鉄ジェット」に乗ってみた

2019年11月1日~12月31日 実施

ソラシドエアが11月1日から12月31日まで運航する「ソラ鉄ジェット」

 ソラシドエアは、「飛んで、走って、つながる旅 ソラシドエアと鉄道の旅“ソラ鉄”」(以下、ソラ鉄)キャンペーン第2弾を、11月1日から12月31日までの期間で実施している。今回のソラ鉄キャンペーンでは、期間中1機限定で「ソラ鉄ジェット」を運航するが、その初日となった11月1日の宮崎発~羽田行きのSNA58便に搭乗してきたので、その様子を紹介する。

 まず始めに、ソラ鉄キャンペーン第2弾の概要を紹介する。ソラ鉄キャンペーンは、ソラシドエアが就航地の鉄道会社とタイアップし、主に九州から各地へ旅行する人を対象として、飛行機と鉄道を組み合わせ、より旅を楽しんでもらおうと、2018年より実施しているものだ。第2弾となる今回の企画は、ソラシドエア、京成電鉄、京急(京浜急行)電鉄、西武鉄道、東急電鉄が共同で行なっている。

 ソラ鉄第2弾では、ソラシドエアが期間中に1機限定で「ソラ鉄ジェット」を運航するとともに、運航全便で搭乗証明書を配布。また、私鉄4社はそれぞれが決定したお勧め駅1駅でオリジナル乗車券「ソラ鉄お散歩きっぷ」を販売。さらに、期間中にソラ鉄お散歩きっぷ4種類と搭乗証明書をコンプリートした人に、先着でソラ鉄オリジナルグッズ「ソラ鉄オリジナルクロック」をプレゼントする。

 ソラ鉄ジェットとして運航されるのは、登録記号「JA811X」の機体だ。ソラ鉄ジェットの初便となったのは、11月1日の羽田発~宮崎行き便のSNA57便。宮崎空港に到着したSNA57便を外から見る限り、通常のソラシドエアの機体とまったく同じ。実は、機体の外観にソラ鉄ジェットオリジナルの装飾は施されない。この点は少々残念な気もするが、そのぶん、機内はソラ鉄ジェットオリジナルの要素が満載となっている。

期間中、ソラ鉄ジェットとして運航される、登録記号「JA811X」の機体
今回筆者は、初便の折り返し便となる11月1日の宮崎発~羽田行き便。SNA58便に搭乗した

 まず、シートのヘッドレストには、ソラシドエアのキャラクター「ソラシドリ」をはじめ、京成電鉄の「京成パンダ」、京急電鉄の「けいきゅん」、西武鉄道の「レイルくん」、東急電鉄の「のるるん」と、参加鉄道会社のキャラクターを描いたオリジナルカバーが取り付けられる。

 発表時の記事「ソラシドエア、京成/京急/西武/東急と「ソラ鉄」キャンペーン第2弾。11月1日から」で紹介しているように、一部ソラ鉄ジェットでの運航が確定している便もあるが、基本的にはどの便がソラ鉄ジェットで運航されるのか当日まで分からないとのこと。そのため、搭乗するまでは、その機体がソラ鉄ジェットかどうかの判断がつきにくい。ただ、機内に入るとこのヘッドレストカバーがすぐ目に飛び込んでくるので、そこで「ソラ鉄ジェットだったのか!」と気付くことになりそうだ。

ソラ鉄ジェット機内の様子
シートのヘッドレストにソラ鉄オリジナルのヘッドレストカバーが取り付けられる
ヘッドレストカバーには、ソラシドエアの「ソラシドリ」、京成電鉄の「京成パンダ」、京急電鉄の「けいきゅん」、西武鉄道の「レイルくん」、東急電鉄の「のるるん」と各社のキャラクターをデザイン

 また、CA(客室乗務員)は、機内でソラ鉄オリジナルデザインのエプロンを着用する。エプロン着用は、離陸後にシートベルトサインの消えたあととなるが、それでも胸に大きくソラシドリとソラ鉄のロゴがデザインされているので、至るところでそのフライトがソラ鉄ジェットだと感じられるだろう。

CAは、機内でソラ鉄オリジナルデザインのエプロンを着用
ソラ鉄オリジナルデザインのエプロンでCAが機内サービスを行なうため、ここでも搭乗便がソラ鉄ジェットだと感じられる

 そして、機内のドリンクサービスではソラ鉄オリジナルのコップが使用される。

 ソラ鉄オリジナルコップは2種類用意される。1つは、ヘッドレストカバー同様に、ソラシドエアと参加鉄道会社のキャラクターが描かれている。もう1つは、参加鉄道会社の列車とソラシドエアの機体がデザインされたものとなっている。いずれもポップな印象のデザインとなっていて、特に子供にはかなり好評となるだろう。

ソラ鉄ジェットの機内ドリンクサービスで利用される、オリジナルのコップ
1つは、ソラシドエアと各鉄道会社のキャラクターをデザインしたコップ。ポップなデザインは子供にも人気が出そうだ
もう1つには、各鉄道会社の電車とソラシドエアの機体をデザイン。こちらは鉄道ファンに人気となりそうだ

 さらに、希望者にはソラ鉄オリジナルの搭乗証明書が配布される。この搭乗証明書はシルバーの袋に入れられているが、これはオリジナルバージョンと、空の色がソラシドエアのコーポレートカラーであるグリーンとなっているラッキーバージョンの2種類が用意されているため。

 ラッキーバージョンがどの程度用意されているかは公表していないが、“宝くじに当たるぐらい”低い確率とのことで、かなりレアなことが予想される。もちろん、今回筆者が引き当てたのは、通常のオリジナルバージョンだった。

 なお、この搭乗証明書はソラ鉄ジェットだけでなく、期間中ソラシドエア全便で配布される。

機内では、希望者に搭乗証明書が配布される。この搭乗証明書はソラ鉄ジェットだけでなく、期間中ソラシドエア全便で配布される
オリジナルバージョンとラッキーバージョンの2種類の搭乗証明書が配布されるため、このようにシルバーの袋に入った状態で配布される
こちらはオリジナルバーション。ラッキーバージョンは“宝くじに当たる”ぐらいレアな確率とのことだ

 このほか、機内エンタテイメントサービス「ソラタイム」では、参加鉄道会社が提供するオリジナルビデオを放映。実際に、各鉄道会社の沿線観光地やグルメスポットなどを紹介するビデオが多数用意されているので、機内でそれらビデオを見て、実際に観光地やグルメスポットに足を運んでみるのもよさそうだ。

機内エンタテイメントサービス「ソラタイム」では、参加鉄道会社が提供するオリジナルビデオを放映する

 空の旅は、鉄道の旅とはまた違ったワクワク感があるが、そこにソラ鉄のようなイベント要素が加わると、気分も大きく盛り上がる。実際に今回搭乗したソラ鉄ジェットでも、機内でイラストの入ったヘッドレストカバーやドリンクサービスのコップに興味津々の乗客を多数見かけた。加えて今回のソラ鉄第2弾では、搭乗証明書と参加鉄道会社が販売するオリジナル乗車券をコンプリートすることで、先着でオリジナルグッズがもらえるというコンプリート要素もある。

 ソラ鉄キャンペーン自体は、九州・沖縄方面から関東地方へ旅する人をターゲットにしてはいるが、逆に関東から九州へ旅する人にも十分に楽しめるはずだ。そして今回実際に搭乗してみて、飛行機ファンだけでなく、鉄道ファンも楽しめるという点も大きなポイントで、多くの人が楽しめるイベントになっていると感じた。期間中に九州・沖縄方面と関東の間を旅する機会があるなら、ソラシドエアを選択してキャンペーンを楽しんでみてはいかがだろうか。