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バリだけじゃない! インドネシア共和国観光省が「ビンタン島」「バタム島」をアピールするセミナー開催

シンガポールからもフェリーで約1時間のお得な注目スポット

2019年7月4日 開催

インドネシア共和国観光省は「ワンダフル インドネシア ビジネスギャザリング ツーリズム・ハブ」を開催

 インドネシア共和国観光省は7月4日、都内で旅行業者向けの説明会「ワンダフル インドネシア ビジネスギャザリング ツーリズム・ハブ」を開催した。

 インドネシアではバリ島だけでなく、ビンタン島やバタム島の観光客誘致に力を入れており、説明会では、シンガポール経由でビンタン島・バタム島に渡り、リーズナブルに旅行できる「Hot Deals」プログラムや、シンガポール航空が提供する特典などを紹介した。

ビンタン島やバタム島の魅力をアピールした

大きな伸びを見せるインドネシアの観光産業

 説明会の冒頭であいさつしたインドネシア共和国大使館 公使のトゥリ・プルナンジャヤ氏は、「国外の人に自分がインドネシアから来たと話すと、バリから来たんですか?と聞いてくることが多い」と、一般的に「インドネシア=バリ」というイメージが強いことについて言及。

「日本(の人たち)にはインドネシアの文化やビンタン島やバタム島をはじめ1万7000の島々があることを知ってほしい」と述べ、バリのみというイメージの払拭を期待していた。

インドネシア共和国大使館 公使 トゥリ・プルナンジャヤ氏

 続いて、ビンタン島とバタム島を中心にしたインドネシアの観光戦略について、インドネシア共和国観光省 アジア太平洋担当局長のアルディ・ヘルマワン氏が解説した。

インドネシア共和国観光省 アジア太平洋担当局長 アルディ・ヘルマワン氏

 同氏はまず初めに、同国のジョコ・ウィドド大統領が閣議において、2019年の注力すべき産業分野について1に農業、2にツーリズム、3に漁業を挙げたことを紹介した。つまり、現在インドネシアでは観光を最も重要な産業の1つとして捉えており、実際にインドネシアを訪れた旅行者数は2018年の1年間で12.6%の伸びを見せたという。

 この数字は、ASEAN全体の7%はもとより、成長著しいタイの8%をも上回っているほどで、地震、火山の噴火、テロなどの災害や事件がありながらも、2018年は約1580万人の観光客数を記録している。2019年は4月末までに512万人が訪れており、年間では1800万人を達成する見込みだ。

ジョコ大統領が観光産業をインドネシアにおける最重要分野の1つに挙げた
インドネシアを訪れた旅行者数は2018年の1年間で12.6%の伸び
2019年のインバウンドのターゲットは2000万人だが、予測では1800万人になると見ている

 日本からの旅行者は2019年、年間65万7700人が目標。5月までの実績では20万人近くがインドネシアを訪れている。これは中国、インドに次いで3番目に多い数で、インドネシアが日本に対して積極的なマーケティング戦略を展開する要因ともなっている。

 マーケティングにおいてはブランディングや広告などを基礎的な戦略としているが、観光省では応用的な戦略として、「Hot Deals」プログラム、フェリー利用のプロモーション、シンガポールのハブとしての活用などが推し進められている。

日本からの旅行者数は中国、インドに次いで3番目に多い
インドネシアにおけるマーケティング戦略

ビンタン島・バタム島の旅行がお得になる「Hot Deals」プログラムとは?

「Hot Deals」プログラムやシンガポールのハブ活用については、インドネシア共和国観光省 Tourism Hub実行委員会のクリスティン・ベイジンガ氏が詳しく解説した。「Hot Deals」は、残席、空き室などの余裕分を有効活用することで、フライト、宿泊、アクティビティの3種類をまとめてリーズナブルな価格で提供するプログラム。日本は2019年の実績で、世界で9番目に多い販売数量を達成しているという。

インドネシア共和国観光省 Tourism Hub実行委員会 クリスティン・ベイジンガ氏
「Hot Deals」プログラム
日本は世界で9番目に売れている

 この「Hot Deals」で提案しているプランが、日本からシンガポールを経由して、フェリーでビンタン島やバタム島に行き、滞在するというもの。シンガポール・チャンギ国際空港からタクシーやシャトルバスを使うと、5~10分ほどで最寄りのタナメラ港フェリーターミナルに行くことができ、さらにそこからフェリーに50~60分ほど揺られるとビンタン島やバタム島に到着する。

タクシーもしくは3ドルのシャトルバスが利用可能
シンガポールからフェリーでビンタン島やバタム島に向かう
シンドフェリーのリウ・ナム・レオン氏
高速フェリーなどを16隻運航している
船内の写真。エコノミークラスとVIPクラスの座席が設けられている
個人がWebサイトで直接予約することも可能。旅行代理店向けには特別料金も用意する

 ビンタン島やバタム島に滞在することのメリットの1つは、物価が安いこと。クリスティン・ベイジンガ氏によれば、シンガポールと比較して、同等クラスのホテルは3分の1~4分の1、スパは6分の1、ゴルフコースは3分の1の料金で利用できるほか、和食料理店も多く、シンガポールの2分の1の料金で食べられるという。

シンガポールとビンタン島・バタム島の料金比較の一例。いずれもビンタン島・バタム島の方が安価で質も高いという

 ビンタン島もバタム島もリゾート開発は十分に進んでいる。この「Hot Deals」プログラムにはパートナーとして138のホテル・リゾート、47のレストラン、10のゴルフ場、7のショッピングモールなどが参画しており、宿泊、レジャー、ショッピング、アクティビティに困ることはないとした。

「Hot Deals」プログラムのパートナー
ビンタン島・バタム島のシーフード
ビンタン島の主要観光スポット
バタム島のホテル
豪華なリゾートも多数
ゴルフ場はビンタン島に3つ、バタム島に7つ
ウォーターアクティビティ以外にもさまざまなアトラクションがある

 とりわけインドネシアのリアウ諸島で最大の都市があるビンタン島は、ビーチリゾートはもちろんのこと、1年を通じて見られるマングローブツアーでのホタル観賞のようなアクティビティのほか、500体の彫像(500羅漢)が設置された中国寺院のようなインドネシアならではの文化が感じられるスポット、インスタ映えスポットが多数見つかるLagoi Bayなど、見どころが豊富にあることをアピールした。

ビンタン島のリゾートや観光スポットなど

旅行をより快適にするシンガポール航空の取り組み

 シンガポール航空も、「Hot Deals」に関連していくつかの取り組みを行なっている。1つは、シンガポールからフェリーを利用してビンタン島やバタム島を訪れる場合に利用可能な「Fly&Ferry」サービス。4月から開始したもので、旅行会社を通じて旅行者に提供している。

シンガポール航空 東日本地区旅客営業部 村山利佐氏

 このサービスでは、お得な料金で荷物の預け入れ、空港内での3時間のラウンジ滞在、空港からフェリーターミナルまでのシャトルバスをすべて利用可能。通常はフェリー出発の1時間半前にフェリーターミナルに到着していなければならないが、同サービス利用時は出発30分前の到着でも間に合うのが特徴ともなっている。

手ぶらで空港からフェリーに乗り継げる「フライ&クルーズトランスファーサービス」を提供している
空港内のラウンジ。通常料金は大人1人あたり38シンガポールドル(約3040円、1シンガポールドル=約80円換算)

 ほかにも、シンガポール航空かグループ会社のシルクエアーを利用すると、チャンギ空港内ラウンジを無料で利用でき、シンガポール内のアトラクションなどの割引サービスなどが受けられる「行っトク!シンガポール」キャンペーンを実施中。また、プレミアムエコノミークラスを利用した女性に、オリジナルアメニティキットやリラクゼーションサロンの割引券などをプレゼントする「なごみ+」キャンペーンも行なっている。

 シンガポール航空では成田~シンガポール間に「388S/388L」の2タイプのエアバス 380型機を就航しており、近日中にスイートクラスが設けられた最新の「388R」も導入予定とのこと。よりストレスなくビンタン島・バタム島の旅行が楽しめるようになりそうだ。

「行っトク!シンガポール」キャンペーンと「なごみ+」キャンペーン
2020年以降にシルクエアをシンガポール航空に統合予定
平均機齢は6年4カ月。早いサイクルで新しい機体を導入している
成田シンガポール間にエアバス380が就航済み。現在は「388S/388L」の2タイプが運航している
近日中に日本にも導入されるという「388R」の内装。こちらはスイートクラス
執務スペースのような空間
隣のブースとの仕切りをなくしてダブルベッドにすることも可能
388Rのビジネスクラス
388Rのプレミアムエコノミークラス
388Rのエコノミークラス
2019年4月、チャンギ空港敷地内に巨大複合施設「ジュエル(Jewel)」が完成。280以上のレストランや、映画館、ホテルなどが入っている。マリーナベイ・サンズを手がけた建築家が設計した
内部には、天井から地下2階に落ちる世界最長の屋内人工滝が存在する
ターミナル1に隣接。ターミナル2、3からも徒歩でアクセスできる