ニュース

インドネシア各地で開催するマラソン大会のオーガナイザーが来日。最新情報をプレゼン

2019年3月1日 実施

東京マラソンEXPOにブース出展のために来日した、ビンタン国際マラソン、ジャカルタマラソン、ボロブドゥールマラソン、バリマラソンのオーガナイザーの皆さん

 インドネシア共和国観光省は3月1日、東京マラソンEXPOに出展するために来日したインドネシア各地のマラソン大会のオーガナイザーによるプレゼンイベントをメディア向けに開催しました(関連記事「日本最大級のランニングトレードショー「東京マラソンEXPO 2019」に行ってみた」)。

 プレゼンテーションがあったのはビンタン国際マラソン、ジャカルタマラソン、ボロブドゥールマラソン、バリマラソンの4イベント。それぞれ9月~11月にかけてインドネシア国内で開催予定のマラソン大会です。

3月24日に名古屋~ジャカルタ線を新規就航するガルーダ・インドネシア航空

 各地のマラソンイベント発表の前に、ガルーダ・インドネシア航空の旅客営業部 マーケティングPR担当の篠奈美氏が登壇し、ガルーダ・インドネシア航空について次のような概要の説明がありました。

「インドネシアのナショナルフラッグキャリアであるガルーダ・インドネシア航空は、おかげさまで今年で70周年を迎えました。2018年には世界で初めて5年連続でSKYTRAXの『The World's Best Airline Cabin Crew(ワールド・ベスト・キャビンクルー)』を受賞し、就航地域は世界で22地域、インドネシア国内では68都市におよんでいます」

ガルーダ・インドネシア航空の旅客営業部 マーケティングPR担当の篠奈美氏

 さらに、成田・羽田・関空に加えて3月24日から就航するセントレア(中部国際空港)~ジャカルタ・スカルノハッタ国際空港線を紹介。名古屋を10時00分に出るGA885便に搭乗すれば、同日乗り換えでジョグジャカルタやバリ島へもアクセスできることをアピールしました。

日本からインドネシアへは週24便が直行便で運航している
3月24日からは成田、羽田、関空に加えて名古屋からも就航

 充実したネットワークでインドネシア国内全域を網羅しているガルーダ・インドネシア航空。篠氏は、「利便性の高いガルーダ・インドネシア航空で、ぜひインドネシア各地で開催されるマラソン大会に足を運んでいただけたら」とあいさつを結びました。

リゾート地のビンタン国際マラソンは9月7日~8日に開催

ビンタンリゾートのリディア・エンダン・スマルティニ氏。ビンタン国際マラソンのテーマは「Run and Discover」だそう

 ビンタンリゾートのリディア・エンダン・スマルティニ氏は、「ビンタン島はシンガポールからフェリーで入る海路と、ジャカルタから空路の二通りがあります」と、まずは地図をまじえてアクセス方法などを説明。

 シンガポールの南東に位置し、リゾート地として知られているビンタン島は、15年開催しているビンタントライアスロンや、10年続くツアー・オブ・ビンタンなどスポーツ観光に力を入れているといいます。そして2018年、新たな国際的なスポーツイベントとして第1回ビンタン国際マラソンを開催しました。

美しい海が魅力のビンタン島はシンガポールからとても近いところにあります

「2018年の第1回大会は約1000人の参加者があり、そのうち20%が日本人でした。ビンタン島はシンガポールに近いので60%がシンガポールからの参加者です」とリディアさん。

 2回目となる2019年は2日間にわたって開催し、9月7日に3kmのファミリーラン、8日にフルマラソンとハーフマラソンを予定しているとのこと。エントリー受け付けは3月1日から開始しており、国内外から5000人の参加者を招致することを目標にしているとのことでした。

1万8000人が参加するジャカルタマラソンは10月27日開催

ジャカルタマラソン実行委員会オーガナイザーのウンダン・マワルディ氏。「毎年大勢の日本人ランナーに参加してもらっている。日本は非常に大きなマーケット」とのこと

 次はジャワ島にあるインドネシアの首都ジャカルタで開催される、ジャカルタマラソンです。この大会は2019年で7回目の開催となり、インドネシア共和国観光省が認定するインドネシアのベスト100イベントに認定されている大会。毎年10月の最終週の週末に開催し、国内外から1万8000人のランナーが集結。日本からは300~400名のランナーが参加しています。

 レースカテゴリーは5つで、フルマラソン、ハーフマラソン、10km、5km、そして子供たちが参加するマラトゥーンズ。ちなみにフルマラソンのエントリーフィーは90万ルピアなので7100円ほどと、日本の大会に比べるとかなりリーズナブルです。

ザ・ベストスポーツイベント2018にも選ばれたジャカルタマラソン。毎年300人を超える日本人ランナーがエントリーしています

 2018年の参加者は約1万8000人、世界53か国からのランナーが参加したというジャカルタマラソン。インドネシアの首都ということもあり、いろいろな文化が集まっている場所というのが大きなウリだそう。また、コースがフラットで記録が生まれやすいのだそうですよ。

世界遺産からスタートするボロブドゥールマラソンは11月17日開催

中部ジャワ州の青年スポーツ観光局代表シヌン・ヌグロホ・ラフマラディ氏。「スポーツイベントとしてだけでなく、文化的、伝統的なものとして紹介したい大会」と語っていました
「インドネシアの食文化に触れられて、世界遺産を見ながら走れる素晴らしい大会です」とボロブドゥールマラソンを紹介する実行委員会スタッフのメカ氏

 同じジャワ島でも世界遺産ボロブドゥール寺院周辺のマグランという街で開催されるのがボロブドゥールマラソンです。2018年は30か国からランナーを招集し、ランナーが選ぶ「ベストマラソン2018」など、インドネシアのマラソンの賞を5つ獲得するなど人気の大会となっています。

 2019年は1万人の参加者を予定しており、エントリー受け付けは5月1日から。スタート地点は世界遺産ボロブドゥール寺院で、沿道にはマグラン市民の温かい応援があり、インドネシアの伝統的な踊りが披露されたり、ローカルフードが無料で振る舞われるなどして大会を盛り上げるのだそう。ただのスポーツイベントとしてでなく「観光」を強く意識しているというボロブドゥールマラソン。今後もスポーツと観光と食をうまくつなげていきたいとのことでした。

大会前の11月14日~16日にはEXPOを予定しています
エントリー受け付けは2019年5月1日~30日
ランナーが選ぶ「ベストマラソン2018」などインドネシアのマラソンの賞を5つに選ばれたりした人気の大会です

インドネシアで賞金額トップのバリマラソンは9月8日開催

「ランナーの安全面を一番に考えていますと」熱い意気込みでプレゼンしたマイバンク・バリ・マラソン実行委員会のデニアワン・ラクマティアレヴィ氏

 2012年にスタートし、2019年で8回目の開催となるバリマラソンは、世界各国のランナーにとって「一度は走りたいマラソン」として認識されている人気の大会。2012年当初の参加人数は約2000人でしたが、年を追うごとに増え、2018年は1万700人の参加者を集めることができたのだそう。

 オーガナイザーのラクマティアレヴィ氏によると「バリ島は観光インフラが整備されていることもあって、大規模なスケールのマラソン大会を開催できることが最大のメリット」とのこと。今年は1万3000人の参加を目標としているといいます。

 開催エリアはバリ島のギャニャール地区で、スタートは海岸近くにあるバリサファリ&マリンパーク。ボストンマラソンの予選会も兼ねていて、インドネシアで開催されるマラソンのなかで賞金額が一番高いのがこのバリマラソンなのだそうですよ。

バリマラソンの参加者はインドネシア国内が一番多く、続いてマレーシア、シンガポール、日本の順
ラスト10kmにはスプリンクラーを設けるなど暑さ対策も
大会EXPOは9月6日、7日にヌサドゥアのタマン・バガワンで開催予定

 司会進行を務めたインドネシア共和国観光省 日本地区事務所の高橋直美氏は最後に、「インドネシア各地のスポーツイベントの日程や詳細をこのように早い段階でお伝えできるようになったことをうれしく思います」とあいさつして、プレゼンが終了しました。

インドネシア共和国観光省 日本地区事務所 高橋直美氏