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福岡初出店、6月27日開業の「三井ガーデンホテル福岡祇園」内覧会。博多駅から徒歩7分、屋上に露天風呂を備える
2019年6月20日 07:00
- 2019年6月27日 開業
三井不動産と三井不動産ホテルマネジメントは、福岡県内ではブランド初となる「三井ガーデンホテル福岡祇園」を6月27日に開業する。九州では「三井ガーデンホテル熊本」に続いて2軒目。
JR博多駅から徒歩約7分、地下鉄空港線 祇園駅から徒歩約5分とアクセスがよく、はかた駅前通りと祇園大通りが交わる交差点に位置しており、交差点の斜め向いには大型商業施設「キャナルシティ博多」がある。
6月18日に、現地で記者発表会と内覧会が行なわれた。
「三井ガーデンホテル福岡祇園」概要
開業日: 2019年6月27日
所在地: 福岡県福岡市博多区博多駅前2-8-15
アクセス: 博多駅から徒歩約7分、祇園駅から徒歩約5分
チェックイン/チェックアウト:
建物: 鉄骨造 地上13階建15時/11時
客室数: 300室
[モデレート](専有面積18.7m 2 、ベッドサイズ1500×1960mm、定員2名)137室
[コンフォート](専有面積20.7m 2 、ベッドサイズ1500×1960mm、定員2名)21室
[スーペリアルダブル](専有面積25.3m 2 、ベッドサイズ1800×1960mm、定員2名)11室
[モデレートツイン](専有面積23.9m 2 、ベッドサイズ1200×1960mm、定員2名)110室
[トリプル](専有面積26.6m 2 、ベッドサイズ1100×1960mm、定員3名)18室
[エグゼクティブツイン](専有面積54.7m 2 、ベッドサイズ1400×1960mm、定員2名)2室
[アクセシブルダブル](専有面積25.1m 2 、ベッドサイズ1500×1960mm、定員2名)1室
全客室共通備品: 43インチ液晶テレビ、冷蔵庫、無料Wi-Fi、加湿機能付空気清浄機、ポット、ドライヤー、マルチ携帯充電器、サータ製ベッド、オリジナル枕、アイロン、ナイトウェア、CS放送など
付帯施設: レストラン、大浴場
TEL: 092-414-3131
Webサイト: 三井ガーデンホテル福岡祇園
三井ガーデンホテル福岡祇園は、1階がロビー、フロント、ラウンジ、それと入居する飲食店。2階から12階が客室、13階が大浴場という構成。
客室の内装はベージュを基調としており、町家の「座敷・奥の間」に見立て、博多織の献上柄を用いたアートパネルが各部屋に飾られ、滞在中も博多の伝統文化が感じられるようなデザインになっている。
全室に43インチ液晶テレビ、冷蔵庫、無料Wi-Fi、空気清浄機、ポット、マルチ携帯充電器、サータ製のベッドなどを備え、ベッドサイズは幅が1100〜1800mm、長さは共通で1960mmと2m近く、大柄な人でも余裕がある。通常期の客室単価で「1万2000円から」とのことだ。
内覧会では7種の客室から、モデレート、スーペリアダブル、モデレートツイン、トリプル、エグゼクティブツインが公開された。
客室「モデレート」(137室)
専有面積18.7m2、ベッドサイズ1500×1960mm、定員2名
モデレートは137室と一番客室数が多い、スタンダードなタイプ。1500mm幅のベッドとソファ、テーブルを備えている。
客室「スーペリアダブル」(11室)
専有面積25.3m2、ベッドサイズ1800×1960mm、定員2名
スーペリアダブルには、アクセントクロスに博多織の織技が感じられるテクスチャーが配されており、五色献上の黄色の差し色が採用されている。こちらのベッドは1800mm幅が導入されている。
客室「トリプル」(18室)
専有面積26.6m2、ベッドサイズ1100×1960mm、定員2名
1100mm幅のベッドを3基設置したトリプルは、ファミリーでの滞在に適している。3台のベッドサイドそれぞれに照明と充電用USBポートなどを備えている。
客室「エグゼクティブツイン」(2室)
専有面積54.7m2、ベッドサイズ1400×1960mm、定員2名
最上級グレードとなるエグゼクティブツインは、「ラウンジルーム」と「エスケープルーム」の2種類の部屋が設定されており、基本装備は同一ながら、異なるコンセプトを実感できる。書の掛け軸をモチーフとしたアクセントクロス、隠れ家をイメージしたコレクションボックスといった贅沢な空間が特徴。
「HAKATA BUNKO」と名付けられたロビー、フロントと、大屋根がモチーフとなっているレストラン
共有スペースとなる1階フロントとレストラン、13階の大浴場を紹介する。
まずフロントは、商人たちが行き交う博多の街をイメージした「みせの間」のコンセプトが用いられている。町家の商売で対面するスペースである「みせの間」らしく、フロントのカウンターは着物箪笥風に仕上げられている。背面には「博多湾の夕景」として、かつてこの地から見ることのできた能古島と志賀島の写真を配置。そのほか、アートウォールには伝統工芸品などを数多く展示し、窯元などの情報プレートも設置されている。
フロントの反対側はレストランスペースがあり、自動ドアを進むと天井に大きな格子状の屋根が現われる。こちらは福岡県の海岸エリアなどで見られる牡蠣小屋をイメージして採用している。このスペースはレストラン「うお田」が展開しており、朝6時30分から地元福岡の食材を使用したモーニングが食べられる。奥のスペースは昼以降、角打ち(立ち呑み)スタイルのカウンターとなる「ハカタ#092」がオープンする。
うお田では、3種のお米食べ比べ、地元の新鮮な魚料理など豊富な種類の一品料理を楽しむことが可能となっている。
13階は「Roof Top Living Bath」と名付けられた大浴場がある。内湯、露天風呂、スチームサウナ、寝湯などラグジュアリーな設備となっている。女性用の大浴場には専用のパウダールームも設けられている。
念願かなった福岡への出店。博多の歴史を随所に現しているコンセプトデザイン
記者発表会では、列席した三井不動産関係者らが当事業について説明した。
三井不動産 ホテル・リゾート本部 ホテル事業部長の小田祐氏から、「私どもの事業といたしましては、『経年優化』を目指した街づくりを日本各地で行っておりまして、東京・日比谷地区のミッドタウン、オフィス事業、ららぽーとや三井アウトレットパークなどの商業事業などを多く手がけております。
九州との関わりですが、昭和35年(1960年)に大分県の鶴崎地区の埋立事業を皮切りとし、同37年(1962年)には博多に三井ビルが開業し、同時に営業所が開設されました。昭和44年(1969年)には、福岡市東区の香椎・箱崎エリアの埋め立て事業や、住宅事業がはじまり、長きに渡って地元の方々と歩みを進めてまいりました。
私どもの『三井ガーデンホテルズ』や『ザ・セレスティンホテルズ』は、全国の主要都市に展開しており、2020年までに1万室を目指しております。こちらの『三井ガーデンホテル福岡祇園』の開発の背景ですが、ずっと出店したいという積年の思いがありました。やはりアジアの玄関口として、多くの方が行き交われています。ビジネスの土地としても、ここからアジアに出ていかれる方もまだまだ増えると思います。
駅や空港へのアクセスもよいこの立地に出店することができまして、ビジネスだけでなく観光やレジャーにもご利用いただけます。博多駅や祇園駅への交通についても至便性が高いです。2022年には地下鉄七隈線が博多駅まで延伸し、その中間の駅が目の前にできるということで、福岡空港駅へのアクセス向上など、さらに便利になると思います」と念願の福岡出店であることについて説明した。
続いて、三井不動産ホテルマネジメント 代表取締役社長の足立充氏からは「私どもの三井ガーデンホテルズとザ・セレスティンホテルズは、『記憶に残る』『五感を満たす』というコンセプトのもと、ホスピタリティあふれる1ランク上の宿泊スタイルを提供するべく展開しております。
東京・京都エリアなど全国の主要都市を中心に展開しておりまして、現在26ホテル6700室を提供しております。これから開業予定のホテルを合わせますと37ホテルになります。来年は初の海外施設となる台湾にも出店いたします。
三井ガーデンホテルズの特徴についてですが、画一的なデザインとはせず、立地特性に合わせた施設づくりとしています。『三井ガーデンホテル福岡祇園』についても、美味しい朝食・上質な眠り・大浴場といった3つの基本要素を充実させつつ、さらに独自のコンセプトをもたせて街との調和を図っています。
スタッフのサービスオペレーションにおいても、“また来たい”と思っていただけるよう、日々研鑽を積んでおります。全社的に経験値の共有化や研修・トレーニングなどさまざまな取り組みを行なっております。『三井ガーデンホテル福岡祇園』では、博多の文化や魅力の発進をしていくべく、スタッフのトレーニングが行なわれているところでございます。さらに従業員の8割が地元出身者です」と述べた。
最後に三井ガーデンホテル福岡祇園 総支配人の吉田進治氏が、当ホテルのコンセプトについて説明した。「メインターゲットについて、1つは国内観光のお客さまです。グループ旅行やコンサートなどで福岡に滞在されるかたにご利用いただきたいと思います。2つ目は訪日観光のお客さま。福岡は東アジアからの旅行者が多く、毎年増加傾向にあります。3つ目はビジネス需要です。福岡は九州のビジネス拠点であり、コンベンションの件数も多く、出張される方にご利用いただきたいです。
当ホテルが位置している祇園エリアは、福岡でも博多の歴史や文化が色濃く残っている場所です。そうしたことからホテルを町家に見立てて、1階ロビー・フロントフロアを『みせの間(通りに面した商売のための部屋。見せ=店の意味)』、2〜12階の客室を『座敷・奥の間』、13階の大浴場を『ゆどころ』としました。
櫛田神社境内にあった日本初の町人図書館である櫛田文庫や、博多祇園山笠や博多どんたくなどの国内最大級のお祭りといった伝統文化を感じさせる内装デザインを見ていただきたいと思います。博多織の五色献上の5つの色(紫・青・赤・紺・黄)を随所に採用しておりますので、楽しんでいただきたいです。
レストランにつきましても、水炊きの『とり田』などを展開しているスタジオ092さんの新業態「うお田」と「ハカタ#092」が出店いたします」と紹介した。